旅行・山行記録

エベレスト街道・トレッキング

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11月21日(月)

              

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Copyright © 2016, Kengo Tachibana. All rights reserved.
Created: September 16, 2016
Updated: December 08, 2016

ball_magenta2.gif 5日目 11月21日(月)
  • 天候:晴
  • 起床:5時
  • 朝食:6時30分
  • トレッキングB:ナムチェからクムジュンまで、3.1km、全行程約4時間、実歩行約3時間あまり
  • 【21日ナムチェから24日モンジョまでの詳細地図】


    ナムチェMamche07:45→09:45シャンボチェShyangbocheの丘(エベレスト山パノラマ)10:00→10:40"Everest View Hotel"(コーヒー休憩)11:15→11:50クムジュンKhumjung

  • 昼食:12:15〜、宿泊ロッジにて
  • トレッキングB':参加自由、Khunde PeakまたはKhunde村往復(後者は各自の責任で)
  • *kenta山人単独:Khumjung(Lodge)13:50→14:55Khunde村15:15→15:40Khumjung(Lodge)
  • 夕食:18時30分、宿泊ロッジにて
  • 就寝:20時頃
  • 宿泊:クムジュン Khumjung "Amadablam View Lodge"
  • 日誌
    • ナムチェはエベレスト街道の要衝の地で、ここから左(西)のターメ・レンジョ・ラ方面、上(北)のシャンボチェの丘・クムジュン、右(東)のキャンジュマ(その先でゴーキョとテンボチェ・カラ・パタール方面への街道分岐がある)への街道が延びている。この町は謂わばエベレスト街道の拠点である。ということは、ルクラからナムチェまでおよそ18kmの2日のきびしい歩きは、エベレスト街道の最終目的地であるゴーキョ、カラ・パタールの麓ゴラクシェプ(さらにその先のエベレスト・ベース・キャンプ)、あるいはチュクン(チュクン・リの登山基地の村)へのトレッキングのほんの序の口に過ぎない。この町から本格的街道トレッキングが始まるとも言えよう。そのためか、この町ではこの先の街道トレッキングに必要なあらゆる物が手に入る。登山用品、寝袋、高山病などの薬剤、防寒具、食料品などなど。また、ロッジやホテルも充実しているようだ。我々が泊まったホテルは中堅どころと思われ、もっと高級なホテルもありそうだ。とにかく、トレッカーたちは、この町から期待を抱き先へ進み、それぞれの達成感をもってこの町へ戻ってくる。そのようなある種の熱気が伝わってくるように感じたが、これは私の個人的な思い込みであったかも知れない。ただ、私自身はこの先のトレッキングが大いに楽しみであった。
    • ホテルを出発、ナムチェの町中を少し登るとシャンボチェの丘とキャンジュマへの街道分岐、丘へ向かう。急登、高度が上がる。ナムチェの町を眼下に、朝日を浴びながらしばらく登ると、左手に飛行場があり(ここは正式の便などなく、荷物運搬などに使われているようだ)、それを過ぎてシャンボチェの丘に着いた。ここは絶好のエベレスト・ビュー・ポイントである。快晴、朝の大気は清浄、北西に素晴らしい展望が開けた。一同大感激、時間をたっぷり取ってエベレストの眺望を楽しみ、思う存分写真撮影、気分も一気に晴れわたった。
    • シャンボチェの丘から山腹をトラバースする道は穏やかで、その歩きは快適。途中、野生のヤク(と思う)や谷間の空高く悠然と旋回する鷲(もしくは鷹)などにも出会った。そして"Hotel Everest View"到着。このホテルの標高3,880m(富士山より高い)、日本人経営の高級ホテルである。このホテルのテラスでコーヒーを味わいつつエベレストを眺めた。その名の通り、このホテルはエベレスト眺望の絶好点に位置し、そこからの眺望は素晴らしい。ここまで来て満足するということもあるようだ。そのためか、ホテルのすぐ近くにヘリポートがあり、大金持ちがカトマンズやルクラから(よく分からない)飛んできて、ホテル滞在を楽しむことがあるようだ(これは推測)。そのようなことはどうでもよい。とにかく、このホテル・テラスで過ごした時間は楽しかった。
    • ホテルからクムジュンへ下る。メインの街道の道と違い、この道はゴロタ石などなく、やさしい登山道である。しばらく下るとクム
      ジュンの村が見えてきた。盆地に広がる村で、家々の屋根の色が緑に統一されており、また、それらが適度に位置し、ゆったりと落ち着いた村落である。村の中に入り、"Amadablam View Lodge"で荷を解く。あのヒラリー卿の援助によって建てられた学校の側である。
    • クムジュンのロッジ到着は12時前。このロッジで昼食後、村の西のクンデ・ピーク(4,239m)登山が企画されていたが、これは自由参加ということで、私は辞退した(クンデ・ピーク登山には9名ほどが挑戦されたようである)。前日の疲労困憊で、この日はゆっくり休みたかった。昼食後暇ができたが、何もしないのは退屈なので、身体に負担がかからない、クムジュンの上のクンデ村までの散策に出かけた。シェルパの村訪問、そこの老人たちとの談話、下校するクンデの子どもたちとの対話など、面白かった。クムジュンとクンデはシェルパの村ということであるが、どことなくヒマラヤの山の民としての心根を感じた。この散策は心に残る。
    • クムジュンとクンデ辺りはシェルパ族が住む。彼らはヒマラヤの高峰登山サポートとしてなくてはならない存在だ。ガイドリーダーさんから、彼らの中にはエベレスト山に21回も登頂した強者がいると聞かされ、びっくりした。彼らの高地での行動能力、恐るべし。トレッキング中、重い荷物を背負って黙々と上り下りしているシェルパの人たちに沢山が出会ったが、5・6千メートル以上の高地での荷物運びに比べれば、3千メートル前後での運搬の仕事は朝飯前なのかも知れない。
    • ヒラリー卿は世話になったシェルパのこの二つの村に、学校と病院を建てたようだ。クムジュンのロッジの前にその学校があり、外から見学した。クンデ村に登ると「ヒラリー病院」の道標があった(ただし、そこは見学せず)。また、「ヒラリー・メモリアル・ビュー・ポイント」の指示もあったが、その方へ向かったものの、先が長そうなので、村の中で休憩後クムジュンへ戻った。
    • トレッキング中の食事について
    • 我々のグループには料理長とその助手たち(何かと我々の世話もしてくれる)が同行する。料理長は我々より先にロッジに着き、前もって昼食や夕食の準備をして待ってくれる。そこで、我々は到着するとすぐ食事することができる。朝食も彼が整える。料理長は毎日の食事が異なるように精一杯努力してくれた。さらに、日本人に合うような献立も工夫したようだ。添乗員も日本から各種「ふりかけ」などを準備して持ってきていた。例えば、何度か朝食のメインに「おかゆ」が出たが、これに「ふりかけ」を加えると上等の胃に優しい和食となる。とにかく、トレッキング中の食事は、「おいしい」とは言えないものの、いかにもヒマラヤにふさわしく、シンプル・素朴・質素・塩分少なめ・低カロリー、少なくとも血糖値の高い私にとっては「健康食」でよかった。

  • 画像とコメント
  • :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

    【ナムチェから"Hotel Everest View"まで】

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    ナムチェの夜明け
     
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    コンデ・リ山塊も目覚める
     
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    朝日を浴びるコンデ・リ
     
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    暖かい朝食をいただく
     
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    ホテルのフロント
     
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    ストレッチは丁寧に
    ポーターたちは見ているだけ
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    盆地状のナムチェも朝日が射す
     
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    トレッキング開始
    急登、先ずシャンボチェの丘へ向かう
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    坂の上で休憩
    眼下にナムチェの町
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    コンデ・リ山塊を横から見る
    ナムチェでは見上げていた
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    さらに急坂を登る
     
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    真正面はクンビラ(Khunbi Yul Lha)
    シェルパの聖山、登山禁止
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    この高台の飛行場
    設備はほとんどない
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    シャンボチェの丘
    エベレストビューポイントだ
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    素晴らしい!
    大休憩、眺望を楽しむ
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    皆さん大感激
    思う存分写真を撮る
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    料理手伝い・世話役の若者と
    なかなか精悍な顔つきだ
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    別の若者と
    彼には個人的に何かと世話になった
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    いつまで見ても見飽きることがない
    左:エベレスト、右:ローツェ
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    右端:アマ・ダブラム
     
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    手前の丘陵
    トラバースの街道を進む
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    タムセルク
     
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    エベレスト(左)とローツェ(右)
     
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    正面はTabuche PeakとChoratseだろう
     
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    平坦なトラバースの道
    快適だ
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    左手の斜面に動物
    野生のヤクらしい
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    谷間の空高く
    鷲がゆっくり旋回する
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    "Hotel Everest View"の建物が見えた 
     
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    右手、丘の上のヘリポート
    これで往復すれば楽だろう
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    "Hotel Everest View"
     
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    ホテル内
    日本人経営とのこと
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    テラスはお客さんが一杯
     
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    ホテルの標高:3,880m
     
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    コーヒーが美味しかった
     

    "Hotel Everest View"からクムジュンまで、クンデ村】

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    クムジュンへ
     
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    なだらかに下る
     
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    クムジュンは落ち着いた盆地の村
    統一された家々の屋根がきれいだ
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    "Amadablam View Lodge"到着
    ナムチェから約4時間ほど
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    ロビー兼食堂で一休み
     
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    裏庭では我々の荷物おろし
    左手には燃料の家畜の糞干し
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    屋根越しに見るアマダブラム
     
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    このロッジで昼食
    午後のクンデ・ピーク登山不参加
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    昼食後、ロッジの外で
    午後は自由に過ごす
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    石を運ぶ人
    いかにも重そうだ
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    上のクンデ村まで散策
    振り返ってクムジュン村を見る
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    クンデ村までなだらかな上り道
    のんびり歩く
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    クムジュン村の美しい眺め
    背後にタムセルクとアマダブラム
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    きれいなストゥーパ
     
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    その前で一休み
    いい気分だ
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    クンデ村の水場
    家畜用と手前の人間用
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    クンデ村にて
     
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    村落の中へ入る
     
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    家々はきれいだ
    村全体きちんとした感じ
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    有名な僧院があるらしい
    しかし遠いので、ここは左折
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    村のまっただ中、ここまでで十分
    休憩後引き返す
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    西方面の景色
    背後はコンデ・リ
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    東、アマダブラム
     
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    東方面の眺め
     
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    タムセルク
     
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    村落の中の道
     
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    クンデ村の老人たち、私と同年配
    チョコレートを食べながらしばし歓談
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    クムジュンへ戻る
     
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    ストゥーパの左を通る
     
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    クムジュンから丁度下校時
    クンデ村に帰る子どもたち
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    兄弟なのだろう
    みんな笑顔で挨拶を交わしてくれた
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    ある女の子は英語が大変上手だった
     
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    山陰が盆地を覆う頃
    クムジュンに戻った
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    コンデ・リに日が沈む
     
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    アマダブラムが一段と映える
     
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    家畜の馬
    悠然と道を歩いていた
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    彼方のクンデ村へ帰るのか
     
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    タムセルクが夕日に輝く
     
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    クムジュン、ヒラリー卿ゆかりの学校
     
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    ロッジはその学校のすぐ側
     
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    アマダブラム、手前下の丘
    稜線の建物群がタンボチェだ
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    この日、参加者の一人の誕生日
    料理長お手製のケーキがふるまわれた

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