旅行・山行記録

スリランカ旅行

2015年8月16日(日)〜8月27日(木)

ネゴンボ
16(日)
キャンディ
17(月)/18(火)
シーギリヤ
19(水)/20(木)
アヌラーダプラ
21(金)
コロンボ
22(土)/23(日)
ヌワラエリヤ
24(月)/25(火)
コロンボ
26(水)/27(木)

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Copyright © 2015, Kengo Tachibana. All rights reserved.
Created: June 17, 2015
Updated: December 27, 2015


ball_magenta2.gifはじめに
  • この旅行について
  • 孫娘のRisaが8月末から9月下旬、インド・ムンバイでの短期語学研修に参加することになった。そこで、インドに渡る前に、私が興味を抱いていたスリランカ旅行をしてみないかと誘ったところ、承知したのでこの旅行を計画した。すべての経費は「じいちゃん持ち」ということで、喜んでこの企画に同意したようである。Risaと二 人連れの旅行は7泊8日、最後のコロンボでの1泊の後、彼女はコロンボ・バンダラナイケ空港からインドへ飛び、私はさらにコロンボで1泊、その後2泊3日単独旅行をした。このウェブページは、二人連れの旅行とその後の単独旅行の記録である。Risaはインドでの研修終了後、再びスリランカに戻り、ネゴンボで1泊して帰国する。

  • スリランカ(参考:ウィキペディア他)
  • 通称スリランカの日本語公式表記は「スリランカ民主社会主義共和国」、公式英語表記は"Democratic Socialist Republic of Sri Lanka"(通称 Sri Lanka)である。スリランカは、南アジアのインド亜大陸の南東にポーク海峡を隔てて位置する共和制国家で、首都は最大都市コロンボ近郊のスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ(Sri Jayawardenepura Kotte)。
    紀元前5世紀、シンハラ人による最初の王朝がアヌラーダプラを王都として以来、いくつかの王朝が興亡を繰り返した。しかし、シンハラ王朝はその王都をポロンナールワ、シーギリヤ、キャンディーと移しながら存続した。
    ところが、インドや他の東南アジアの多くの国々と同様(アフリカ大陸や南米大陸はよりきびしい植民地化がなされたようであるが)、スリランカも16世紀初頭からヨーロッパ列強により植民地化され、最終的に1802年、イギリスの直轄植民地となった。
    シンハラ王朝最後のキャンディー王国は、1815年、イギリス軍のキャンディー進攻により消滅した。
    1948年2月4日、イギリスから自治領(英連邦王国)のセイロンとして独立。1972年にはスリランカ共和国に改称して英連邦内の共和
    国となり、1978年から現在の国名となった。
    1987年、不幸なことにシンハラ人とタミル人の民族対立が起こり、全土にわたって暴動が繰り返されることになった。それは内戦状態に発展し、26年間続いた。内線が静まり、時のラージャパクサ大統領が内戦終結宣言を布告したのは2009年、今からわずか6年前のことである。
    スリランカの人口は約2048万(2013年)。島国で、現在もこの国が占める主たる島はセイロン島と呼ばれるが、同じ島国の日本とは違い、スリランカの国土の形はシンプルで、乙女の大粒の涙のような、あるいはルビーのペンダントの如き形状である。面積は65,610平方kmで、日本の九州(35,640平方km)のおよそ2倍弱、北海道(83,424平方km)よりやや狭い。大雑把に見て、国土の中央から北にかけては平坦、南部中央は山岳地帯である。気候は熱帯性であり高温多湿、気温は年間通じて変化がなく、海岸部・低地では年平均気温27〜28℃、南部中央高地の気候は冷涼である。なお、この国の特徴の一つとして、国民の7割が仏教徒(上座部仏教)であるということがある。

  • スリランカの世界遺産
  • スリランカには次の8つの世界遺産がある。(カッコ内は登録年)
    ―文化遺産―
    聖地アヌラーダプラ(1982年)、古都ポロンナールワ(1982年)、古都シーギリヤ(1982年)、聖地キャンディー(1988年)、ゴールの旧市街と要塞(1988年)、ダンブッラの黄金寺院(1991年)
    ―自然遺産―
    シンハラジャ森林保護区(1988年)、スリランカの中央高地 (2010年)
    今回の旅行は必ずしも世界遺産巡りを目指したものではなかったが、結果的に、それらの内の、「ゴールの旧市街と要塞」と「シンハラジャ森林保護区」の2つを除く6つの世界遺産を訪れることになった。ただ、標高2500mに達する熱帯雨林群の「スリランカの中央
    高地」は、ピーク・ウィルダーネス保護区(Peak Wilderness Protected Area)、ホールトン・プレインズ国立公園(Horton Plains National Park)、 ナックルズ保護森林(Knuckles Conservation Forest)であり、私が今回トレッキングを楽しんだのはその一部の「ホールトン・プレインズ国立公園」である。帰国して、このウェブページすべての記録を一応編集し終えたわけであるが、あらためて、今回訪問しなかった2つの世界遺産「ゴールの旧市街と要塞」と「シンハラジャ森林保護区」、および「中央高地」の2つの地域「ピーク・ウィルダーネス保護区」と「ナックルズ保護森林」にも行ってみたくなった。特に、「ピーク・ウィルダーネス保護区」には「アダムス・ピーク」"Adam's Peak"(Sri Pada)(2,243 m)という聖なる山があり、山登りの対象としても興味が湧く。

  • 訪れた町
  • ―コロンボとネゴンボ―
    コロンボはスリランカ第一の大都会であり、数日の滞在ではその全容を知ることはできない。しかし、町の様子も人々も先進国の都会とあまり違いがないと感じた。これは、私たちが泊まった地域が都心からかなり離れたところに位置していた、ということも関係しているかも知れない。そこは落ち着いた、静かな町中という感じであった。都心に泊まっていたら印象は異なると思われる。
    コロンボの北40kmに位置するネゴンボは、1泊だけの滞在であったにもかかわらず親しみを覚える、印象的な町であった。大きな漁港と魚市場のある海沿いの町で、どことなく開放的で明るい。泊まったホテルのオーナーや、その知り合いで、タクシーの手配をしてくれた初老の男性も実に親切であった。私は彼らとテラスでビールを飲みながら、今回の旅行について色々話したが、このように現地の人と親しく長時間言葉を交わしたのはこの時だけである。そこで分かったのは、ネゴンボではラグーンのクルージング、魚釣りなどを楽しめること、海鮮料理を味わえること、アーユルヴェーダ体験ができること、などである。そして何よりも、コロンボ・バンダラナイケ国際空港から近く、非常に便利であるということが重要であろう。Risaはインド・ムンバイでの短期語学研修を終え、9月再度スリランカに戻って1泊し、帰国するが、その際この宿に泊めてもらうことにした。また、バンダラナイケ空港からのタクシー手配もお願いしたが、宿のオーナーもタクシー手配師も、若い女性の安全を確約してくれた。

    ―文化三角地帯―
    キャンディー、ポロンナールワ(シーギリヤ・ロックを含む)、アヌ
    ラーダプラ(ミヒンターレを含む)を結ぶ三角形の地域は「文化三角地帯」と呼ばれ、この三つの古都を中心にスリランカの2500年以上に亘る歴代王朝の遺跡、仏跡など歴史上重要な遺跡群がある。今回それらを見て回ったのであるが、三つの古都の印象は微妙に異なる。キャンディーは古都であるにもかかわらず、都会的な感じで、どことなく上品である、という感じがした。シーギリヤとポロンナールワは観光産業が盛んで、少々辟易しないこともなかった。アヌラーダプラとミヒンターレは、スリランカ最古の王都があったこと、仏教伝来の地であることなどのためであろうが、非常に落ち着いた雰囲気があり、ある種の風格さえ感じられた。日本の奈良を思わせる。ここを訪れるのは外国の観光客もいたが、スリランカの人々が目立つ。現地の人々は単なる物見遊山ではなく、仏跡にお参りをするのである。その光景がいかにも仏教国スリランカらしく、すがすがしい。一番印象に残る町で、再度ゆっくり滞在してみたいと思った。

    ―ヌワラ・エリヤ―
    この町はイギリス人によって作られた、と言ってよいのではなかろうか。イギリスに莫大な富をもたらしたであろう紅茶とイギリス人の避暑地。今回ここに来たのは、車で1時間ほど離れた所にあるホールトン・プレインズ国立公園をトレッキングすることと、近くのナヌオヤから高原列車に乗って、茶畑の広がる山岳地帯の風景を楽しむためであった。この目的はかなえられた。トレッキングは楽しめたし、高原列車は、公共交通機関利用の初めての経験だったので、プラットホーム、乗降客、列車内風景、停車する駅の光景など新鮮だった。

  • 旅を終えて
  • 一言で言えば、スリランカの旅は面白かった。今回は初めてのスリランカだったので、二人連れ、荷物が多かったこともあり、移動はほとんどタクシーを使うという贅沢をした。しかし、この旅行で、この国の旅の要領が大体つかめたように思う。また訪れてみたいのだが、次回はより効率的に、かつ交通費その他を節約して旅行 することができるだろう。しかし、弾丸列車のように各地を走り回ることはせず、一所に数日滞在し、ゆっくりしたいと思っている。手に入れたスリランカの地図を眺めながら、次回の旅の構想をあれこれ練るのも楽しいことである。

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ball_magenta2.gif 旅行概要
  • 主要事項
    • 旅行種別:自主旅行
    • 期間:2015年8月16日(日)〜8月27日(木)、11泊12日(内、機中泊1日)
    • 旅行者:kenta山人(以下、「Kenta」と略) 全期間、Risa(kentaの孫娘) 8月23日(日)まで
    • 集合:8月16日(日)、成田国際空港
    • 解散:8月23日(日)、コロンボ・バンダラナイケ国際空港(以下「コロンボ国際空港」と略)

  • 旅程
  • スリランカの旅程はRisaに検討してもらい、結果的にネゴンボとコロンボの他、キャンディ、ダンブッラ、シーギリヤ(+ポロンナールワ)、アヌラーダプラ(+ミインテール)などの反時計回り周回というオーソドックスなものになった。ただし、普通のツアーより日程が ゆったりしている。Kentaはこの二人連れの旅行の後、単独2泊3日の予定でヌワラエリヤへ出かけ、ホールトン・プレインズ国立公園のトレッキングを楽しんだ。

    • 旅行全図


    • スリランカ全図と旅行概念地図


    • 日程表
    • (注1) 略号:Tr 鉄道、Bs バス、Tx タクシー、Tk 3輪軽自動車。
      (注2) ホテル情報は英語ホテル名の後に「スリランカ」を付し、"Booking.com"で検索・参照。
      日次月/日
      曜日
      移動
      ⇒ 航空機、→ 自動車など(注1)
      滞在
      訪問地
      観光・見学・見物 宿泊地
      ホテル(注2)
      備考
      1 8/16
      福岡・大阪伊丹両空港⇒
      成田国際空港(集合)
      13:20成田国際空港発⇒
      19:10コロンボ国際空港着
      コロンボ国際空港→[Tx 20分]→
      ネゴンボ(ホテル)
      ネゴンボ 移動のみ ネゴンボ
      (Negombo)
      Patrick Holiday Resort
      kenta、Risaの
      二人連れ旅行
      8月23日(日)まで
      2 8/17
      ネゴンボ→[Tx]→
      キャンディー
      ネゴンボ
      キャンディー
      ネゴンボ"Fishmarket"
      キャンディー市街
      キャンディー
      (Kandy)
      Homestay Garden Rest Kandy
       
      3 8/18
      ピンナワラ往復(Tx) キャンディー ピンナワラ「象の孤児院」
      キャンディー仏歯寺など
      キャンディーダンス鑑賞
      キャンディー
      (Kandy)
      Homestay Garden Rest Kandy
       
      4 8/19
      キャンディー→[Tx]→
      ダンブッラ→[Tx]→
      シーギリヤ
      キャンディー
      ダンブッラ
      シーギリヤ
      ダンブッラ黄金仏、石窟寺院
      シーギリヤロック
      シーギリヤ
      (Sigiriya)
      Darshani Lodge
       
      5 8/20
      シーギリヤ→[Tx]→
      ポロンナルワ→[Tx]→
      シーギリヤ
      シーギリヤ
      ポロンナルワ
      ポロンナールワ博物館、遺跡群 シーギリヤ
      (Sigiriya)
      Darshani Lodge
       
      6 8/21
      シーギリヤ→[Tx]→
      アヌラーダプラ(ホテル)→[Tk]→
      アヌラーダプラ観光→[Tk]→
      ミヒンターレ観光→[Tk]→
      アヌラーダプラ(ホテル)
      アヌラーダプラ
      ミヒンターレ
      アヌラーダプラ
      ミヒンターレ
      アヌラーダプラ
      (Anuradhapura)
      Hotel Heladiv
       
      7 8/22
      アヌラーダプラ→[Tx]→
      コロンボ
      コロンボ コロンボ市街(夜の散策、夕食など) コロンボ
      (Colombo)
      The Saffron
      8 8/23
      コロンボ←[Txで往復]→
      コロンボ国際空港(解散)
      (以後、kenta単独旅行)
      コロンボ コロンボ市街(kenta単独、Tk) コロンボ
      (Colombo)
      The Saffron
      Risaインド・
      ムンバイへ
      9 8/24
      コロンボ→[Tx]→
      ヌワラ・エリヤ
      ヌワラ・エリヤ 移動中、山岳地帯の名所見物 ヌワラ・エリヤ
      (Nuwara Eliya)
      Pigeons Nest
      10 8/25
      ヌワラ・エリヤ←[Txで往復]→
      ホールトン・プレインズ国立公園
      ヌワラ・エリヤ ホールトン・プレインズ
      国立公園(トレッキング)
      ヌワラ・エリヤ市街(買い物、昼食など)
      ヌワラ・エリヤ
      (Nuwara Eliya)
      Pigeons Nest
      11 8/26
      ヌワラ・エリヤ→[Tk]→
      ナヌオヤ→[Tr]→
      コロンボ・フォート駅→[Tk]→
      ホテル"The Saffron"(休憩・夕食)→[Tx]→
      コロンボ国際空港
      23:30コロンボ国際空港発⇒[UL454]⇒
      コロンボ 機中泊
      12 8/27
      11:50成田国際空港着→
      [リムジンバスで移動]→
      16:25羽田発⇒[JAL-325]⇒
      18:10福岡着

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