旅行・山行記録

ベネズエラ・ギアナ高地 第3日目〜第4日目

1月29日(木)〜30日(金)

プエルト・オルダスからパライテプイまで


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Created: January 19, 2015
Updated: February 22, 2015


ball_magenta2.gif 参考地図
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ball_magenta2.gif 第3日目:2015年1月29日(木)
  • 日程
    • 天候:晴、時々小雨
    • 起床:5時30分
    • 朝食:6時30分、ホテルブッフェにて
    • 荷物出し:7時30分
    • 移動 (注) は航空機(小型機・ヘリコプターを含む)、は専用自動車、はボート、→は徒歩。以下同様。
      プエルト・オルダス(ホテル"Mara Inn")08:10⇒[国道10号、専用車、途中ロス・プリモス(Los Primos)とサンタ・バルバラ(Santa Bárbara)でトイレ休憩]⇒14:20 キロメトロ88(Km88)の先シモンさん宅(昼食)15:00⇒16:45 カモイラン(Kamoirán)
    • 夕食:19時、ロッジ食堂にて
    • 宿泊:カモイランキャンプ(ロッジ)Rapidos de Kamoirán Camp
  • 日誌
    • Puerto Ordaz から国道10号を南下する。北米・アラスカからアルゼンチン・パタゴニアまで、南北アメリカ大陸をパン・アメリカン・ハイウェイ(Pan-American Highway)が貫いているが(所々途切れているようである)、南米大陸では太平洋側を本線が走り、ベネズエラの国道10号はその支線であり、サンタ・エレナからさらに南下し、ブラジルに入り、アマゾン川の拠点マナウスまで通じている。この日、我々はPuerto Ordaz から約400kmほど走り、カモイラン(Kamoirán)のロッジで1泊、翌日三つの滝などを見学しながらさらに84km南下、サン・フランシスコ(San Francisco)で国道から東へ左折、ロライマ山登山基地パライテプイ(Paraitepui)へ向かう。
    • グランサバナ麓、昼食を摂ったシモンさん宅辺りまでいくつも町を通過する。町の出入り口やしかるべき箇所に、信号の代わりに幅50cmくらい凸状の障害が数本連続して道を横断しており、車は最徐行をしなければならない。この障害物は、町の近くに多い検問所(麻薬や密輸入品の検査をするらしい)の前にも設置されていた。この設置を知らないで車を突っ走らせると大事故になるはずである。レンタカーで事情を知らずに旅行する場合要注意。
    • ところで、我々は4輪駆動車トヨタ・ランドクルーザー3台に5人ずつ分乗した(運転手を入れて3列6人、スーツケースなどの大きな荷物は車上の荷台に積む)。この車の乗員数と、後で分かったことだが、ヘリや小型セスナの定員が、このツアー参加定員14名(添乗員を含めると計15名になる)の最大の理由であるらしい。それにしても、日本の整備された高速道をランドクルーザーの走る姿は少々ちぐはぐな感じを抱くのだが、この国の広大なグランサバナの中、所々穴の開いた国道10号にはよく似合う。また、国道を離れ、サン・フランシスコからパライテプイへの未舗装の荒れた道はこれでなければ走行不可能であると思われる。私の車は4輪駆動であるが、ここではかなり貧相に見えるはずである。
    • 昼食後、曲がりくねった坂道を登り切るとグランサバナへ出る。そこから道はそれまでとは違いよくなり、快適に走り、カモイランのロッジに着いた。
  • 画像・コメント
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    ホテルの朝食、いわゆる「バイキング」
    美味しかった
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    朝日を浴びるホテル全景
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    ホテル玄関前にて
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    専用車と運転手たち(手前:添乗員M.S さん)
    左から:ウィリアム、レノン、デービット
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    私が乗った車と運転手ウィリアム
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    プエルト・オルダスの町を離れ
    国道10号を南下
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    片側2車線の立派な道
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    やがて対面通行となる
    所々道路に穴がある
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    途中で給油
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    車窓から見る低地サバナ
    未だ緑豊か
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    ロス・プリモスで大休憩
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    ハイビスカス(?)
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    「レストラン」の店員さん
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    たまたま駐車した「現金輸送車」
    装甲車!腰にピストルの護衛官二人(彼らの写真は撮りそびれた)
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    我らの車も十分ごつい
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    平原の中、どこまでも延びる国道を突っ走る
    穴を避けて対向車線も走る
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    ある検問所にて
    係官は自動小銃を持っている
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    小さな町中を通過
    信号機の「21」は「青」の残り秒数を示す
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    サンタ・バルバラの休憩所
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    展望台とトイレ
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    おやつの「ミカン」
    かなり酸っぱい
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    Km88の先、グランサバナ麓のシモンさんの「レストラン」
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    ここで昼食
    黒豆の煮物(皿上部の黒いもの)が素朴な味で美味しかった
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    シモンさん・その息子さんと
    彼から"Gran Sabana"の地図付きパンフレットをもらった(お礼に1ドル)
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    かなり大きな町を通過
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    車が混んでいた
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    坂道を上り切り、グランサバナの高原へ出る
    その標識の立つ地点で小休憩
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    白い花が美しい
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    グランサバナの高原を快適に走る
    所々遠方に雨雲、その下は雨
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    カモイランの宿所(ロッジ)に到着
    プエルト・オルダスからここまで約400km、よく走った
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    ロッジの部屋
    蚊帳がない、蚊取線香の出番である
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    シャワー・トイレ
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    ロッジ「レストラン」で夕食
    ビールが美味しかった

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ball_magenta2.gif 第4日目:2015年1月30日(金)
  • 地図(1月30日:カモイラン⇒[専用車]⇒パライテプイ)
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  • 日程
    • 天候:小雨、時々曇、のち晴、前日深夜の気温20℃
    • 起床:6時
    • 朝食:7時30分
    • 移動(カモイランからサン・フランシスコまで国道10号、84km)
      カモイラン 08:30⇒[32km、25分]⇒08:55カマの滝09:05⇒[国道+未舗装悪路、35分]⇒09:40テプイの谷09:45⇒[15分]⇒10:00パチェコの滝(有志4名水浴び)10:40⇒[20分]⇒11:00ユルアニの滝11:20⇒[10分]⇒11:30 サン・フランシスコ(昼食、買い物)12:40⇒[未舗装悪路、27km、1時間05分]⇒13:45 パライテプイ(Paraitepui)
    • 宿泊:パライテプイ ロッジ
    • 夕食:18時30分(?)、食事・集会場にて
  • 日誌
    • カモイランロッジでの朝食、当地の常食「アペ」("Arepa"か? トウモロコシの粉を練って揚げたもの)、ハム、チーズなど。ジュースが美味しかった。
    • カモイランを発って25分ほどで国道右手(西)に「カマ(Kama)の滝」。カマとは「のど」の意、落差55m。さらに25分ほど国道を走り、左、未舗装の脇道を10分ほど進むと「テプイの谷」だが、濃霧のため何も見えず、すぐ引き返す。国道10号に戻り少し南の「パチェコ(Pacheco)の滝」で大休憩。勇気を出して4名の参加者が水浴び。滝壺の側でそれを眺めていたら, 有名な「プリプリ(Puripuri?)」という「ブヨ」のような小さな虫に右手首を3箇所刺されていた。うっかりシャツの長袖をまくっていたためである。あわてて虫刺されのかゆみ止めクリームを塗ったが、効き目はなく痒くてたまらなかった。
    • そこから20分の三番目の滝「ユルアニ(Yuruaní)の滝」を見物後、10分でサンフランシスコ(San Francisco de Yuruaní)に到着、昼食と買い物。昼食のメインは鶏の半身丸焼きである。風通しのよすぎる「レストラン」の道ばたに薪の炉があって、特別の香りのする木の枝を燃やし、独特のタレに漬け込んだ鶏肉をそのタレごと網に乗せ時間をかけて(恐らく1時間くらい)焼き上げる。これは非常に美味であった。ここに「タバスコ」の数倍辛い(と思う)自家製調味料があり、それを振りかけるといっそううまみが増す。ロライマ山からの帰路、再びここで休憩するとのことなので、この激辛自家製調味料をお土産の一つとして買い求めることにした。
    • ここで、今回の旅の現地での手配を取り仕切っている会社の社長、というよりボスと会う。彼はドイツ人で、日本人添乗員たちから「うえさま」と呼ばれているとのこと(ドイツ語では"Uwe"さんなので、正しくは「ウーヴェ」)。その風貌・態度がひときわ目立つ存在である。サンタ・エレナ(Santa Elena de Uairén)に居を構え、その脇にホテルも営んでいて、我々はロライマ山トレッキングの後、そこに1泊する。ボリーバルをほとんど使い切っていたので、彼に両替を頼んだ。30米ドルを交換してもらったのであるが、1,820ボリーバル渡してくれた。1ドル=60ボリーバル、20ボリーバルはおまけらしい。非常に割がよかった(通常、よくて1ドル=50ボリーバル)。
    • 昼食後ゆっくり休んで、サンフランシスコから国道を離れ、左(東)の未舗装道路をパライテプイへ向かう。荒れた箇所の多いアップダウンの難路が続く。ウーヴェさんによると、雨のため道が荒れているので2時間くらいかかるかも知れないとのことであったが、ベテランの運転手たちのおかげで1時間あまりでパライテプイに到着した。
    • パライテプイはその名の通り、標高は低いが広々した頂上台地で、ロライマ山登山基地である。広い食堂・集会場、ヘリポート、ロッジがあり、周辺に住民が住み着き、村落を形成している。テプイの東から北方面に数々のテプイを見ることができる。我々は当てがわれた部屋で荷を解いた後、ゆったりとお茶やコーヒーを味わったり、夕食時までたっぷりとその景色を堪能することができた。中でもやはり一番東のロライマ山(Roraima, ここだけテプイにもかかわらず山と呼ぶ)、その左手隣の聖なるテプイとされるクケナンテプイ(Kukenán)の姿は独特の雰囲気を持ち、壮大、圧倒的である。明日、この旅の目的の一つであるロライマ山山頂台地に登る。あの上に立つのだと思うと、どのような見知らぬ世界が展開するのか、ぞくっとするほど期待感がたかまる。
    • この夜、翌日からのロライマ山山頂台地での3泊のテント泊とテック(Tök)川縁の1泊のテント泊に必要な荷物をまとめる。ヘリに預ける荷物は8kg以内(リュックは別)。ロライマ山では天候がころころ変わるということなので、翌日から5日間、ズボンはレインスーツを兼ねたものにした。なお、次の日、そのズボン兼レインスーツの下に木綿の「すててこ」をはいたが、これは不要、「すててこ」は無駄であった。
    • 日本を発って、ここに至るまで3泊4日、やはりギアナ高地・ロライマ山は遠い。不思議なことに、この夜はぐっすり眠ることができた。
  • 画像・コメント
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    早朝のカモイラン・ロッジ
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    ニワトリは日本と同じ
    コケコッコーと鳴いた
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    朝食
    ジュース美味
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    カマの滝
    カモイランから25分ほど
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    運転手ウィリアムと
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    落差55m、水量多く、堂々たる滝
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    「テプイの谷」への未舗装道
    数個所崩壊箇所を迂回する
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    谷に着くと濃霧、何も見えずすぐ引き返す
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    パチェコの滝
    優しい姿
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    水浴びができる
    しかし、小雨、寒そう(私はパス)
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    ユルアニの滝
    落差はないが幅が広い
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    3台のランドクルーザーが並ぶと相当な迫力
    グランサバナによく似合う
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    10分でサン・フランシスコ到着
    大休憩・昼食
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    しばらく散策、お土産屋など見る
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    合歓木が花を咲かせていた
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    鶏半身の薪焼
    美味しそう
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    「レストラン」の看板
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    昼食
    鶏肉が極めて美味
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    サン・フランシスコからパライテプイへ
    27km、悪路というべきであろう
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    道の崩壊がすさまじい
    修復不可能、脇道を進む
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    途中で現地の男性(後でリカルドと分かる)を拾う
    彼、大きな揺れも何のその、車外のステップに乗ってパライテプイまで
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    パライテプイ到着
    遠く、東部グランサバナに連なるテプイ群の眺望
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    テプイ群の東端にロライマ山、その左(西)にクケナンテプイ
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    両テプイ間の谷間をズームで
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    テプイの名前
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    晴れたかと思うとたちまち曇る
    西の彼方は雨のようだ
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    可愛らしいロッジ
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    私の部屋はこのロッジ右、13号
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    部屋の中
    スーツケースとここで別れるので荷物整理、散らかってます
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    夜寝る時蚊帳をつるす
    しかし、念のため蚊取線香を焚いた

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