山行記録

屋久島山行

黒味岳・白谷雲水峡・太鼓岩

―2016年6月20日(月)〜24日(金)―

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Copyright © 2016, Kengo Tachibana, All rights reserved.
Created: June 25, 2016
Updated: December 03, 2020


ball_magenta2.gif 山行概要
  • 期日:2016年6月20日(月)〜24日(金)、4泊5日(ホテル・民宿3泊、山小屋1泊)
  • 山名(読み方、標高):(くろみだけ、1831m)、白谷雲水峡・太鼓岩(しらたにうんすいきょう・たいこいわ、1050m)
  • 県名/山地・山群・地域など:鹿児島県/屋久島
  • 形態:単独
  • 全日程
    • 第1日目 6月20日(月):福岡空港から屋久島空港へ航空機、安房のホテル「屋久島山荘」へ路線バスで移動
    • 第2日目 6月21日(火):ホテルから淀川登山口へ路線バスで移動、淀川小屋まで登山
    • 第3日目 6月22日(水):淀川小屋から花之江河経由黒味岳往復、淀川登山口まで登山、タクシーでホテル「屋久島山荘」へ移動
    • 第4日目 6月23日(木):ホテルから路線バスで、小原町バス停乗り換え、白谷雲水峡バス停へ移動、白谷小屋経由辻峠・太鼓岩往復、路線バスで宮之浦の民宿「八重岳本館」へ移動
    • 第5日目 6月24日(金):路線バスで屋久島空港へ移動、航空機で福岡へ
  • はじめに
    • 昨年まで、九州百名山の内、97番目の2012年7月10日(火)祖母山に登って以来、3年半ほど残り三つの山行ができなかった。今年、これらの山行を実行することにし、まず2016年6月10日(金)、九州本土で唯一残っていた祖母山系の大障子岩に登った
    • これで、あとは屋久島の黒味岳と宮之浦岳の二つだけとなったが、いずれも手強い。一挙に二つの山に登るには情報不足、体力的にも不安なので、より困難と思われる宮之浦岳登山の下見も兼ねて、先ずは黒味岳に登ることにした。淀川登山口から淀川小屋1泊の往復である。このルートは宮之浦岳縦走ルートと同じであるから、その登山道の状況を体験的に知ることができる。また、この縦走の、淀川登山口反対側の登山口の一つである白谷雲水峡からのルート状況も調べておきたかったので、その入口から辻峠まで往復した。
    • 今回の山行は宮之浦岳縦走の下調べとして大変有意義であった。登山道(屋久島では「歩道」と言う)の状況が分かったし、山小屋泊に必要な品々を収納した、いつもの日帰り登山より重い
      荷を担いで歩いてみることもできた。何よりも、淀川小屋と白谷小屋を直接見たり泊まったりしたことが(水場の確認も含め)重要である。
    • また、路線バスを利用して移動した経験も、これからの屋久島山行計画の際役に立つと思う。今回の下調べ山行で得られた知識と情報を参考に、今年中に、百名山最後の宮之浦岳に登ることができたら、と思っている。
    • ところで、今回の山行全体はかなりゆとりある計画を立てた。無理をして焦ったり、きつい思いをし過ぎないためである。特に登山は、ガイドブック記載の歩行時間の1.5〜2倍の時間を設定した。結果的にはこれでよかった。天候には恵まれたとは言えないが、それは覚悟していたし、大荒れの天候ではなかったことを、むしろ幸いとしなければならないだろう。
    • 今回の屋久島山行、4泊5日、大いに楽しむことができた。歳相応に宮之浦岳登山も今回のようなゆったりペースで山行計画を立てたいと思う。

  • 山行全図

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ball_magenta2.gif 第1日目 6月20日(月) ―福岡から屋久島へ―
  • 天候:曇
  • 日程
    • 移動
      福岡空港14:45⇒[JAC3671]⇒15:50屋久島空港17:13⇒[路線バス]⇒17:40牧野バス停(安房)→[200m]→17:45ホテル「屋久島山荘」
    • 夕食:19時
    • 宿泊:ホテル「屋久島山荘」
  • 日誌
    • 福岡―屋久島間の航空便は1日1往復だけである。福岡発は14時25分、屋久島着15時25分。そのため、この日は屋久島の宿までの移動のみ。
    • 福岡空港発屋久島行きの便の出発が20分ほど遅れた。そのため、屋久島空港でガスボンベその他の買い物をしてターミナル前のバス停に行くと、安房方面へ行くバスはすでに数分前に発車していた。その原因の一つはネットで調べていたバス時刻表が古く、発車時刻が10分早くなっていたことである。時刻表は最新情報を得ておく必要がある。次のバス発車まで1時間ほど暇ができたので、空港ターミナルを見て回ったり、近くにあった観光案内所へ出かけ、担当者と話しをして登山に関する情報を得たり、地図などの各種パンフレットを手に入れることができた。
    • 予定のバスに乗り遅れたが、慌てる必要は全くなかった。午後6時前にホテル「屋久島山荘」に到着した。このホテルには6年前の屋久島山行―2010年11月11日(木)〜14日(日)―の時に3連泊した。この山行は登山用品専門店「ラリーグラス」の企画で、参加者6名、登った山は、愛子岳、モッチョム岳、太忠岳であった。いい宿であると思う。
    • このホテルは旧「安房旅館」で、林芙美子はこの宿に泊まって代表作『浮雲』(最後の舞台は屋久島である)のための取材収集と執筆を行った。そのため、この宿は「ホテル屋久島山荘」と名称を変えても「浮雲の宿」を冠している。

  • アルバム
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    屋久島行きの航空機
    ボンバルディア DHC8-Q400
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    熊本・宮崎・鹿児島の空は分厚い雲
    しかし、佐多岬辺りは雲が切れている
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    種子島全島が見渡せた
    九州本土よりは気象状況がいいようだ
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    屋久島空港到着
    予定より遅れ、15時50分着陸
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    ターミナルへ向かう
     
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    空港の外の駐車場
    その向こうに屋久島の山並
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    ターミナル全景
     
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    バス停
     
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    路線バスで安房へ
     
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    安房「牧野バス停」で下車
    画面左手にバス停
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    安房の方へ少し戻る
    200〜300mほど
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    ホテル「屋久島山荘」到着
    17時45分
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    玄関脇の説明板
     
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    説明板
     
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    ホテルの玄関
    ここは6階、崖の下へ各階客室など
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    ホテルの部屋
    3階
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    部屋のテラスから
    安房川
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    安房橋(まんてん橋)
    ホテルの1階、裏玄関からすぐ 
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    夕食
    トビウオ(アゴ)の唐揚げ
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    お品書き
     
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    食べきれず、少し残した
     

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ball_magenta2.gif 第2日目 6月21日(火) ―淀川小屋まで―
  • 天候:雨
  • 日程
    • 朝食:7時30分
    • 移動
    • ホテル「屋久島山荘」09:00→09:05牧野バス停09:21⇒[路線バス、25km]⇒10:20紀元杉バス停(紀元杉見物)
    • 登山:コースと時間、紀元杉バス停から淀川小屋まで
    • :地図をクリックすると別ウィンドウで拡大。)


      )淀川登山口から淀川小屋経由、黒味岳往復のトラックグラフは、「2017年5月28日(日)〜31日(水)黒味岳・ヤクスギランドページ」の「黒味岳登山全図」参照。

      紀元杉バス停10:40→[車道歩き、1.5km、35分]→11:15淀川登山口(昼食)12:20→[1.5km、1時間20分]→13:40淀川小屋
       
    • 夕食:17時頃
    • 宿泊:淀川小屋
  • 日誌
    • 黒味岳登山は早朝タクシー(またはレンタカー)で淀川登山口まで行き、黒味岳往復、安房に戻るという日帰りが一般的かも知れない。しかし、これだと、@移動に費用がかかる、A早朝4時までに安房を発つ必要がある、B初めての登山道歩きが往復合計およそ11kmにもなる、ということで断念した。
    • そこで、山小屋に1泊し、2日かけて登ることにし、色々検討した。移動をどうするか、泊まるのは石塚小屋か淀川小屋か、などなど。その結果、路線バスで紀元杉まで行き、そこから淀川登山口まで車道を歩き、登山開始、淀川小屋で1泊、翌日身軽にデイパックを担いで小屋から黒味岳往復、小屋にデポしてい
      た荷物をまとめて淀川登山口まで下り、予約したタクシーで安房の宿へ戻るという計画を立てた。
    • 帰りも路線バスを利用したかったのだが、紀元杉からの最終バス便の発車時間が14時50分と早い。早朝5時に登山開始し、急げば間に合うかも知れないが、それでは楽しくない。ゆったりしたいので午後5時に淀川登山口に来てくれるようタクシーを予約した。もっとも、後の記録にあるように、実際は午後3時半頃登山口に下りてきた。登山口手前600m地点でこの時間がはっきりしたので、電話で予定時間を早め、午後4時に来てくれるようにタクシー会社に頼んだ。

  • 備考・アルバム@:ホテル「屋久島山荘」から淀川登山口まで
  • 【備考】
    • ホテル近くの牧野バス停から紀元杉行きバスは9時21分発。朝食をゆっくりいただき、準備を整えて9時頃ホテルを後にした。バス停まで数分。あいにく雨模様だ。
    • ヤクスギランドまでの道は6年前にも通った。その時よりも道路が広くなっているように感じた。ヤクスギランドに近づくと、彼方にあの太忠岳山頂の天柱石がかすかに見え、懐かしかった。
    • ヤクスギランドから道の幅員が狭くなるが、バスが通れるような立派な車道である。他の乗客はすべてヤクスギランドで降り、その先終点の紀元杉まで私一人。ここまでのバス便は1日2本しかない。
    • バス停側にリュックをデポして、100mほど引き返し、紀元杉を見物した。団体や個人の観光客も、雨にもかかわらずこの風
      格ある杉の巨木を見物していた。
    • バス停に戻り、リュックを担いで登山開始。途中川上杉を見て、淀川登山口までは緩やかな登りの車道歩きである。時折土砂降りの雨、しかしそれは長続きせず、すぐ小雨になる。35分で登山口に着いた。
    • 登山口には広い駐車場があり、車が数台駐まっていた。雨が激しくなったので、雨宿りを兼ね、トイレ棟の軒先を借りて(場所は不適切であったが)早めの昼食とした。このトイレは着替え室も備え、人の気配を察知して自動的に明かりが点るという立派なもの。鹿に見つめられたりしながら1時間あまり過ごし、雨の治まるのを待った。

    【アルバム】
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    安房の夜明け
     
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    山の天気はいいようだが……
     
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    ホテルの対岸、カヤックが並ぶ
    川遊びも楽しそうだ
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    満天橋に「おはよう」
     
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    朝食
    おいしかった
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    牧野バス停、9時過ぎ
    一番早い紀元杉行きバスに乗る
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    ヤクスギランドへ向かう
    途中から雨が降りだした
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    山の天気は下界より悪い
    しかし、太忠岳山頂の天柱石が見えた
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    ヤクスギランド到着
    雨がいっそう激しく降りだした
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    しかし、傘をさした沢山の観光客
    雨は覚悟して、ということか
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    ここから先、道の幅が狭くなる
    雨は時々土砂降り
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    終点、紀元杉バス停
    バス停脇にリュックをデポする
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    道を引き返して紀元杉見物に
    100mほど歩く
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    説明板
     
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    林道から紀元杉を見る
    その名からすれば、樹齢2600年以上?
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    杉見物遊歩道
    反時計回り周回
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    堂々たる風格
    一見の価値あり
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    車道に戻る
    観光客の車が駐まっていた
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    杉の反対側林道脇に石清水
    その名も「紀元命水」 
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    観光バスで団体さんも
     
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    バス停に戻り
    リュックを担いで淀川登山口へ
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    100mほど歩くと
    バスの方向転換広場 
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    その先に「川上杉」の札
     
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    杉を見上げる
    雨が激しくなった
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    紀元杉バス停から約1.5km
    淀川登山口到着
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    登山口
    ここから山道である
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    鹿がいた、こっちをじっと見つめている
    この雨の中、あんた登るの?という目つき
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    雨がますます激しくなった
    雨粒が登山者の車の屋根に跳ね返る
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    トイレの軒先を借りて昼食にした
    1時間以上雨宿り
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    このトイレは大変立派だ
    中に入ると自動的に明かりが点る

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  • 備考・アルバムA:淀川登山口から淀川小屋まで
  • 【備考】
    • 雨が小やみになったので、12時20分、登山口から本格的登山スタート。いきなり急登で、道はよく整備されているものの丸太のはしご段・木製階段があり、ごくゆっくりと登る。雨が降り続いていたので、特に滑りに気をつけた。
    • ただ、登山口と小屋の標高がほぼ同じなので(共に1400m足らず)、最初の600mは上りが続くが、その先は軽いアップダウンの繰り返しである。
    • 淀川小屋に着く頃には雨はほとんど上がっていた。小屋に入り荷を解いた。中は静まりかえっており、二・三人仮眠中のようだ。起こさないよう静かに着替えをして、濡れたシャツ、ズボン、靴下などを物干しの空間に張り巡らされたロープに吊した。寝床の準備もして外のテラスで一休み。午後2時過ぎ。
    • 小屋の中で仮眠していた二人が出発の準備をし出した。二人はこれから石塚小屋まで行き、そこに宿泊、翌日宮之浦岳を越えて縦走するとのこと。一人は男性ガイドさん、他はそのお客さんの若い女性。このガイドさんから花之江河→石塚小屋の登山道状況を聞く事ができた。特にルート間違いをすることはない、とのことであった。
    • そうこうする内、何人かが小屋の前を通過していった。いずれも淀川登山口の方へ下る人たちである。また、この日ここに泊まる登山者もぼちぼち到着したが、数人のみ。この日の宿泊者は6人ほどであったと思う。
    • 石塚小屋へ向かう二人を見送った後、小屋の側の、淀川に架かる橋の辺りを少し散策した。淀川の澄んだ流れ、樹木たち、鳥の鳴き声……、何とも気持ちがよかった。
    • 小屋に戻り、テラスで休んでいると、二人の若い人と言葉を交わすことになった。一人は、白谷雲水峡→縄文杉→高塚小屋→宮之浦岳→淀川小屋縦走の沖縄から来た男性で、翌日淀川登山口へ下り、ヤクスギランドまで歩いて太忠岳に登りたいということであった。他はカナダ人の若い女性のカメラマン(大型・本格的なデジタルカメラとフィルムカメラ各1台所持)だが、彼女の逞しさにはびっくりした。彼女は屋久島に来る前に、東京から京都まで歩いたというのである、しかも中山道を。屋久島では一週間山の中で過ごし、この日が最後の泊まりとのこと。彼女は白谷小屋1泊、新高塚小屋2泊、この淀川小屋に3泊する。この間、色々なルートを歩いたらしいが、その中には花之江河から石塚小屋を通過しヤクスギランドに至る花之江河登山道もある。道はどうだった、踏分は明確だったか、迷うこと
      はなかったか、渡渉の危険性は、などの問いに対する答え、「踏分は全く不明確だったが、ピンクのテープがあったから、それを辿れば大丈夫だった。渡渉もOK!」さらに驚いたことに、翌日は淀川登山口から尾之間登山道を尾之間まで下り、そこで温泉に浸かりたいとのこと。恐れ入りました。
    • この二人とは夕食を共にした。この時も少々驚いた。男性は2〜3泊だから、準備した食料がピーナッツ素材食品とカロリーメイトだけというのは分かる。しかし彼女は6泊目、その食材は麦粒の加工品とソーメン。麦は男性にお裾分けしてやったのだが、その調理法(と言うべきか否か分からない)は麦粒にオリーブオイルを垂らして水で茹で、沸騰すると火を止めそのまま1時間近く蒸らすだけ。味付けはおろか塩さえ入れない。彼女自身の夕食は主食のソーメンだけ(副食なし)。大型コップでソーメンを茹でてそのまま食す(これにもオリーブオイルを加えていたように記憶している)。これではあんまりなので、茹で麦には、私が持ってきていた酒のつまみのさきイカを刻んで加え、ソーメンには塩っ気を加えるために持っていた梅塩昆布を添えてやった。二人とも美味しいといってくれたが、それにしても彼女はこの一週間このような粗食で過ごしたのであろうか、と少々心配になった。そこで、エネルギー補給用チョコバー1本(180キロカロリー)を翌日のために彼女にプレゼントした。
    • ちなみに、私の準備した食材
      この日の夕食:アルファー米(白飯)、レトルトカレー、梅塩昆布
      翌日の朝食:アルファー米(白飯)、インスタントみそ汁、塩味ヤキトリ缶詰
      翌日の昼食:アルファー米(五目おこわ)、インスタントワンタンスープ
      その他:粉末緑茶、チョコレート、飴玉、さきイカ、焼酎0.3g、チョコバー他
    • これらは二人の準備に比べると、「豪華」過ぎる。次回の宮之浦岳登山では二人を見習い、可能な限りシンプルにするつもりである。この日の夕食は非常に参考になった。
    • 二人とは夕食後も色々語り合った。名刺を渡したのでその内連絡があるかも知れない。特に、カナダ女性には今後日本再訪の際、九州にも足を延ばすことを勧めた。彼女が来るならば、くじゅう、祖母・傾、阿蘇、椎葉や五家の荘、九州脊梁の山々などを案内しようと思う。

    【アルバム】
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    幸い、雨が小やみになった
    登山開始
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    いきなり急登
    木のはしご段で滑らないように注意
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    このような箇所は気楽に歩ける
     
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    しかし、またはしご段
    これを何度か繰り返す
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    登山口から600m地点
    ここは携帯電話が通じる旨の標識がある
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    階段の木道は慎重に登る
     
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    丸太2本の小さな橋を渡る
    滑らないように注意
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    丸太のはしご段は気を使う
    ダブルのスティックが大いに役立つ
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    200〜500mごとに道標がある
    自分の位置が分かって大変助かる
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    大きな岩の危険箇所
    丸太2本の木道設置
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    大木が多くなり
    森に深く分け入った感じである
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    珍しい木々の生き様も見える
     
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    全体、苔むす森の風情である
     
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    世界自然遺産地域の説明板
     
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    その地図拡大
    ここは淀川小屋のすぐ手前
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    この木道を緩やかに下っていく
     
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    小屋が見えた
     
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    淀川小屋到着、13時40分
    登山口から1.5km、1時間20分
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    小屋前のテントサイトには水たまり
    トイレ処理の人が作業中
    感謝の言葉をかけた
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    これから石塚小屋へ向かう二人
    男性はガイドさん
    若い女性は登山のお客さん
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    気温は19℃
    薄手ダウンジャケットと
    ウインドブレーカーを着込んだ
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    ネズミが巣くっている
    何匹か目にした
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    小屋前のテラスから、森の風景
    静かだ、素晴らしい
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    小屋の中で荷物の整理をした後
    そばを流れる淀川にかかる橋に行った
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    橋の上から、上流
    水はあくまでも清らかである
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    下流
    雨は上がり、しばしこの風景を楽しんだ
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    小屋前の道標
    この日の宿泊者は6名(だったと思う)
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    淀川小屋全景
    ログハウス
    とても居心地がよかった
     
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    小屋の前にて
    小屋の中が暗いので
    ヘッドランプを着けたまま
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    一緒に夕食を摂った宿泊者の内の二人
    男性は沖縄から
    女性はカナダ人(写真家)

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ball_magenta2.gif 第3日目 6月22日(水) ―黒味岳登山―
  • 天候:曇時々雨
  • 日程
    • 朝食:5時
    • 登山:コース(上の21日の地図参照)と時間、淀川小屋から黒味岳往復、淀川登山口まで
    • 淀川小屋06:45→[1.8km、1時間55分]→08:40小花之江河→[0.4km、15分]→08:55花之江河→[0.4km、25分]→09:20黒味岳分れ→[0.8km、1時間5分]→10:25黒味岳10:45→[35分]→11:20黒味岳分れ11:25→[20分]→11:45花之江河(昼食)12:15→[小花之江河通過、2.2km、1時間45分]→14:00淀川小屋14:30→[1km、1時間]→15:30淀川登山口
    • 移動
    • 淀川登山口16:10⇒[タクシー、25km]⇒17:00(頃)ホテル「屋久島山荘」
    • 夕食:18時30分
    • 宿泊:ホテル「屋久島山荘」
  • 日誌
    • この日は今回山行最大の目的「黒味岳登山」である。その目的を果たせた。
    • 屋久島のこのルートを歩くのは若い人たちが多いらしい。淀川小屋で会った登山者も皆若い。彼らはいずれも重いリュックをしょって、淀川登山口や淀川小屋から宮之浦岳を経て(多分この間、黒味岳にも登るのであろう)新高塚小屋または高塚小屋に泊まるようだ(あるいはその逆コース)。またこれが一般的な
      普通の行程と思われる。私はもう若くはないから、これができるかどうか、十分検討してみる必要がある。荷を軽くしなければちょっと難しいかも知れないと思った
    • 何はともあれ、思っていたより比較的楽に黒味岳登山ができて、淀川登山口に戻った時、安堵すると共にささやかな達成感も覚えた。

  • 備考・アルバム@:淀川小屋から黒味岳分れまで
  • 【備考】
    • 早朝4時頃だったろうか、縦走する数人が静かに小屋を後にした。その後、5時頃から例の二人と一緒に朝食。もっとも、二人は特に調理をすることなく、なにがしかの食材をかじっていただけなのだが。
    • 10数名の若者グループが賑やかに登ってきた。彼らは小屋でしばらく休み、また賑やかに花之江河方面へ登って行った。皆軽装だったので、縦走ではなく、多分黒味岳往復と思われた。
    • 二人は6時頃、相前後して出発した。下の画像にあるように、カナダ人女性の装備・出で立ちは日本人の我々のそれとはかなり異なる。2台のカメラをまるで兵士の武器のようにたすき掛けにし、「戦闘態勢」である。これはシャッターチャンスを逃すこと
      なく、いつでも写真を撮るためであろう。何だか勇ましく、たくましいと感じた。とにかく若々しい。
    • 残ったのは私一人。黒味岳に登るために必要なものだけをデイパックに詰め、大型リュックは小屋の片隅にデポした。6時45分スタ−ト、幸い雨は降っていない。
    • 小花之江河まで三つほどのピークを越えたようだが、道は山腹のトラバース、尾根筋、鞍部越え、坂道、平坦な道など変化に富んでいた。ただ残念ながら、その途中、2箇所の展望所からの眺望は得られなかった。
    • 花之江河で石塚小屋への分岐など確認し、黒味岳分れに到着して一段落。

    【アルバム】
    :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    カナダ人女性は6時頃小屋を発った
    その出で立ちの逞しさ
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    デイパックを担ぎ、黒味岳へ出発
    大きなリュックと不要品は小屋にデポ
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    橋を渡る
    雨は降っていない
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    数個所、木製階段を登る
     
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    きびしい登山道
     
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    岩と木の根の張った道
    山腹、トラバースの道
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    手すりの付いた階段は楽だ
     
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    道標
     
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    緩やかな登り道
    尾根筋
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    下り坂、木の根が凄まじい
    つまずかないよう要注意
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    また尾根の道
     
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    坂道を上る
     
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    展望所、だが展望なし
    アセビの新芽がきれいだ
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    大岩の側を通過
     
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    道標、ここまで3つほどのピークを
    越えたり、トラバースしたり
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    登山道の右手への展望所の指示
    行ってみた
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    予想通り展望なし
     
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    ただ、左下にヤマボウシ
     
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    木の階段を下る
     
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    小花之江河に着いた
     
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    木道を進む
     
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    霧が立ちこめている
    しかし、この風景もまた味がある
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    登山道から離れたところに花が見えた
    ヤクシマシャクナゲだ
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    湿原風景
     
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    鹿たちも姿を見せてくれた
     
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    湿原を振り返って見る
    いい景色だ
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    かすんでおぼろげに見えるピーク
    高盤岳か?
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    木道を進む
     
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    道標
    あと少しで花之江河だ
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    平坦な石畳の道
     
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    木の階段を緩やかに下る
     
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    花之江河到着
    ここも霧が立ちこめる
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    登山道分岐を示す道標
    右へ
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    大きな湿原である
     
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    湿原の中の木道を進む
     
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    再び登山道分岐
    ここは左へ、右は石塚小屋へ
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    幻想的な湿原風景
     
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    木道を下る
     
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    岩の上を下る
    傾斜が緩いので案外滑らない
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    さらに進む
    黒味岳分れは近い
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    ここを下り、少し歩く
     
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    黒味岳分れ到着
    淀川小屋から2.6km、2時間35分

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  • 備考・アルバムA:黒味岳分れから黒味岳往復、淀川小屋経由、淀川登山口まで
  • 【備考】
    • 黒味岳への登山道に入るとすぐ、沢山のリュックがデポしてある。小屋で出会った若者グループが黒味岳に登っているらしい。実際、しばらく登った最初のロープ場で下りてくる彼らとすれ違った。山登りに慣れていない女性もいて、ロープ場の下りで苦労していた。
    • この登山道は険しい。それに、縦走路ほど整備がなされていないし、ロープ場も数個所ある。木々の生い茂る谷筋や山腹を急登すると、突然空が開け、眼前に巨大な岩の重なりと点在する灌木が現れた。そこから道は左へカーブし、山腹の岩の間を横に進み、最後は時計回りにトラバースして山頂に達する。
    • 山頂に近づくと西風が強くなり、山頂では立っていられないほど。そのため、山頂での休憩は論外、しゃがみ込んで写真を撮っただけで、すぐ下りた。このまま下山するのはもったいないような気がして、山頂の下の風の当たらない岩陰で一休みした。ガスのため眺望はないが、にもかかわらず、暖かいお茶を飲みながら辺りを眺めた。
    • 上りに比べて、黒味岳分れまでの下りは早く、35分で着いた。
      昼食の場所は黒味岳山頂を予定していたが、予定より早く下りてきたので(それにあの強風では山頂での昼食はまず不可能)、花之江河で昼食を摂った。木道に腰を下ろし、黒味岳に登る途中で仕込んでいた「五目おこわ」とワンタンスープを、湿原の景色を眺めながらゆっくり味わった。鹿や猿が姿を見せ、その動きを観察するのも面白かった。
    • 淀川小屋まで無事下り、荷物を整理し、お世話になった小屋を後にした。
    • 登山口まで、下りなので滑ったり蹴躓いたりしないよう気をつけ、ゆっくり歩いた。それでも、午後3時半頃には登山口に着くのが確実なので、登山口から600m地点でタクシー会社に電話し、登山口午後5時待機の予約を変更し、4時に来てくれるように頼んだ。3時半に登山口到着、黒味岳登山終了。
    • しばらくタクシーを待ちながら休憩。午後4時過ぎ、タクシーが来た。ホテルに着いたのは午後5時頃であった。
    • 1日中、曇り空ながら、心配した雨が降らなかった。おかげで楽しい山登りができた。天の配慮に感謝すべきである。

    【アルバム】
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    黒味岳へ登る
     
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    道は少し荒れた感じである
     
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    ロープ場、若い一団が下りて行った
    分岐近くに彼らのリュックがデポしてあった
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    山腹のヤマボウシ
     
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    急坂
    しかもこの木の根たちの姿!
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    ロープ場が数個所ある
     
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    振り返り、見下ろすと
    傾斜のきついことが分かる
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    森を抜けると、高木がなくなる
    灌木と巨石の重なりが目の前に迫る
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    左へ回り込みながら登る
     
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    なかなか頂上へ着かない
    ピンクのテープを頼りに進む
     
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    この大岩を巻いて頂上へ
    西風が強烈だ
     
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    巨石上の山頂、風が一段と強く危険
    長居は無用、写真を1枚撮っただけ
    休憩も風を避け下の岩陰で取った
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    途中はしょって花之江河
    画面左の木道でゆっくり昼食
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    湿原の向こうにピークが見えた
    西黒味岳か?
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    その右、樹間に覗くピークをズームアップ
    先ほど登った東黒味岳だろう
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    ここでも鹿が現れた
     
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    一頭がある方向を見つめていた
    顔に緊張感がある
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    右手、その視線の先に猿
    鹿はこれを警戒していたのだろう
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    小花之江河を通過
     
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    下山途中も展望所に寄ってみた
    ガスのため展望なし、ヤマボウシだけ
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    木々の凄まじいせめぎ合い
    ヒメシャラと杉
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    淀川小屋に近い辺りで発見
    ヤクシマシャクナゲ
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    登山道から少し離れた所に
    1本だけ花を残してくれていた
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    美しいシャクナゲを見たせいか
    気分よく下る
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    淀川に架かる橋を渡り
    小屋に到着
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    誰一人いない
    小屋入口、玄関の荷物置き棚
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    小屋の内部
    2段ベッド形式である
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    小屋側の水場の指示
    この右手へ
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    水場
    きれいな水である
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    水場の上流
    この流れは淀川の支流
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    淀川小屋を後にする
     
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    小屋からの帰路すぐの上り
     
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    上りがしばらく続く
     
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    杉の巨木のオブジェ
     
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    雨が降らなかった
    そのため前日よりは歩きやすい
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    ここは雨宿りできそうだ
     
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    淀川登山口到着
    15時30分頃
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    登山口にて
     
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    登山口
    タクシーが来るまでしばらく休んだ

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ball_magenta2.gif 第4日目 6月23日(木) ―白谷雲水峡・辻峠・太鼓岩―
  • 天候:雨のち曇
  • 日程
    • 朝食:弁当
    • 移動
    • ホテル「屋久島山荘」07:00→07:10牧野バス停07:30⇒[路線バス、40分]⇒08:10小原町(乗り換え)08:20⇒[路線バス、20分]⇒08:40白谷雲水峡(入口)バス停(東屋にて弁当朝食)
    • 登山:コースと時間、白谷雲水峡入口から、辻峠・太鼓岩往復


    • 【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20160623_白谷雲水峡.gdb
      【トラックグラフ】距離・標高


      白谷雲水峡入口09:10→[1時間40分]→10:50白谷小屋11:20→[50分]→12:10辻峠(昼食)12:40→[25分]→13:05太鼓岩13:10→[25分]→13:35辻峠13:40→[35分]→14:15白谷小屋14:35→[1時間5分]→15:40白谷雲水峡入口

    • 移動
    • 白谷雲水峡入口(白谷広場)バス停16:10⇒[路線バス、20分]⇒16:30宮之浦バス停→[5分]→16:35民宿「八重岳本館」
  • 日誌
    • この日の白谷雲水峡登山は、今回山行の「おまけ」のようなものである。しかし、おまけも面白い。白谷雲水峡だけならば、これは登山というより観光と言える。実際多くの観光客が訪れていた。しかしそれは「さつき吊り橋」までの、遊歩道が整備された区間である。その先は正に登山道、観光客は踏み込めない。
    • 予定では白谷小屋から先、時間の許す限りの地点まで上り、下りは奉行杉(原生林)コース・弥生杉コースを歩くことにしていた。しかし、入口チケット売り場(管理棟)の人から奉行コースは渡渉箇所(4箇所ある)増水のため通行禁止と聞き、両コース歩きを止め、その代わり辻峠・太鼓岩まで往復することにした。
    • 雨降りにもかかわらず、観光地らしく沢山の訪問客、外国からのお客さんも多かった。外国人のほとんどは遊歩道から先、白谷小屋、辻峠、太鼓岩まで足を延ばしていたようだ(ずいぶん軽装の人もいたが)。それから、外国人と言えば、あることに気づいた。登山を終え、路線バスで宮之浦へ下りたのだが、10人ほどの乗客は私を除き、すべて外国人であった。日本人のほとんどは観光貸切バスかレンタカーで入口まで来るようだ。
    • 登山中雨模様だったが、白谷小屋からさつき吊り橋へ下りる途中で雨が上がり、日が射しさえした。入口に着くとそれまでの天
      気が嘘のように晴れていた。屋久島の気象の変化は激しいと、あらためて思い知った。
    • 入口の東屋でバスを待つ間、シャツを着替え、熱いコーヒーを淹れて飲んだが、ことのほか美味しく感じられた。
    • ところで、路線バスでの移動に関連して特記すべきことがある。安房の「牧野バス停」から路線バスで白谷雲水峡へ行くには、宮之浦のバス停(「宮之浦バス停」または「小原町バス停」)で乗り換える必要がある。当初の予定では「宮之浦バス停」乗り換え、その空いた時間に大型リュックと靴などを入れたトートバッグをバス停近くの宿「民宿八重岳本館」に預けるつもりであった。ところが、この予定をホテル「屋久島山荘」で告げると、荷物を山荘から民宿まで運んでおく、この二つの宿は経営母体が同じなので、荷物運びはサービスとのこと。これは助かった。乗り換えの時間を心配しなくて済むからである。また、乗り換えも「小原町バス停」に変更した(ここは「宮之浦バス停」の二つ手前)。
    • この「登山」の経験は次の宮之浦岳登山を計画する際、重要な参考資料となる。この「おまけ」は面白かったが、それだけではなく、大きな意味もあった。

  • 備考・アルバム@:ホテル「屋久島山荘」から小原町バス停乗り換え、白谷雲水峡まで
  • 【備考】
    • ホテルの朝食は7時からである。ところが、牧野バス停からのバス発車は7時30分。ホテルで朝食を摂るとなると気ぜわしいので、朝食弁当を作ってもらった。昼食と合わせ弁当二つ。朝
      食弁当は白谷雲水峡に着いて開くことにした。
    • 上の日誌で触れたように、荷物預けの必要がなくなったので、乗り換え・移動が実に楽であった。

    【アルバム】
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    朝、雨雲が低く走り
    天気はよくない
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    ホテル「屋久島山荘」
    登山用具売店・レンタルショップ
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    来館者案内
     
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    ロビーと売店
     
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    玄関
     
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    牧野バス停
    雨がかなり強く降っている
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    路線バスで宮之浦へ
    小原町バス停で乗り換える
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    途中の小瀬田
    愛子岳登山の起点である
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    小瀬田から愛子岳を見る
    姿は端正だが、登山道はきびしい
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    宮之浦、小原町バス停 
    白谷雲水峡行きに乗り換える
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    バス停は宮之浦川の側
     
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    白谷雲水峡へ向かう
     
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    バスはぐんぐん高度を上げる
     
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    バスの窓から
    宮之浦を見下ろす
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    この道路はよく整備されている
     
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    「雲の展望台」通過
     
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    終点「白谷雲水峡」到着
    ここは「白谷広場」でもある
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    広場の東屋
    ここで朝食の弁当を開く

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  • 備考・アルバムA:白谷雲水峡入口から白谷小屋まで
  • 【備考】
    • 入口から「さつき吊り橋」までの遊歩道はよく整備されており、傾斜も緩く極めて歩きやすい。ただ、雨に濡れているので階段や石畳の道で滑らないように注意しなければならなかった。この間が白谷雲水峡なのだが、ここは渓谷美を楽しむ区間と言えよう。その先が本格的登山道である。屋久島の谷と森の雰囲気が濃厚になる。
    • 白谷小屋はコンクリートブロック建ての大きな山小屋で、もと炊
      事場、リュック置き場、宿泊室などがそれぞれ複数ある。トイレは建物内部に設置されており便利だが、山小屋としてこれは珍しいのではないだろうか。小屋前の広場には大きなテーブルとベンチがあり、天気がよければここで一休みするのは気持ちがいいであろうと思われる。水場はこの広場の脇にある。次回は是非この小屋に泊まってみたいと思った。

    【アルバム】
    :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    入口でチケット購入、300円
    登山スタート
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    すぐ白谷雲水峡である
    数々の滝と渓谷が楽しめる
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    階段には手すりが付いている
    遊歩道は観光客でも歩きやすい
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    弥生杉コース分岐
    ここは「順路」に従い直進
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    美しい渓谷である
     
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    危険箇所には「歩道」が設置されている
     
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    「憩いの大岩」
    観光客も安全に歩ける
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    160623_shirataniunsuikyo_026.jpg<
    ツツジの花が咲いていた
    あるいはサツキか?
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    滝と淵
     
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    二代杉
     
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    ひりゅう橋
    駐車場へ通じる
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    この橋を渡らず
    遊歩道を直進
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    そこの案内板
     
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    「飛流おとし」の滝
     
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    軽い上りの遊歩道
     
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    弥生杉コース分岐
    ここも「順路」通り直進する
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    奉行杉(原生林)コース(直進)分岐
    ここは直進せず、左折して
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    この「さつき吊り橋」を渡り
    対岸(右岸)へ
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    吊り橋から、下流
    左岸のヤマボウシ
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    ズームアップ
    地味だが、豪華! 男性的
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    上流
    左岸のヤマボウシ
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    ズームアップ
    こちらはどことなく清楚、女性的
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    吊り橋までは遊歩道、観光客も多い
    右岸の道はきびしい登山道である
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    雰囲気ががらりと変わる
     
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    傾斜もきつくなる
     
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    しかし、登山道の側に
    このような可愛い滝のあるのがうれしい
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    また、右手の谷川を覗くのも面白い
     
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    渡渉地点
     
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    左岸へ渡る
     
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    森の雰囲気がまた変わる
    何となく、本物の自然の気配
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    奉行(原生林)コース分岐
    ここも直進、白谷小屋へ向かう
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    分岐の道標
    白谷小屋は近い
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    この巨大な「くぐり杉」には驚いた
    かしこまって、くぐり抜けました
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    巨大な切り株「シカの宿」
    小学生の命名とのこと、なるほど
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    白谷小屋への分岐
    右折する
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    少し先で谷川を渡渉
     
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    白谷小屋到着、10時50分
    入口から1時間40分
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    小屋前の広場
    残念ながら雨
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    広場の脇の水場
     
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    小屋の中
     
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    小屋の中
     
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    小屋の中
     
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    小屋の中
     
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    小屋の中
     
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    小屋の中
    トイレ

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  • 備考・アルバムB:白谷小屋から辻峠・太鼓岩往復、白谷雲水峡入口へ下山、宮之浦の民宿「八重岳本館」まで
  • 【備考】
    • 白谷小屋から辻峠までがこのコースのハイライトである。「七本杉」から数百メートル、登山道左手に展開する「苔むす森」は非現実的とも言えるほどの不思議な気配に言葉も出ないほどである。その独特の魅力に圧倒され、急登のきつさなど吹っ飛んでしまう。この時小雨が降っていたせいか、この森の苔の緑と神秘さがいっそう深まっていたようだ。
    • やがて辻峠に至る。ここは背の高い樹木のない峠の広場で、空が開け明るい。木製のベンチが設えてあり、休憩するには格好の場所だ。雨が降っているので、本来は休憩時地面に敷くためのアルミシートを頭上にかざして昼食を摂った。この時、傘を持ってこなかったことが少し悔やまれた(準備はしていたのだが、置いてきた)。屋久島の登山では傘を携えるべし、と思った。
    • この峠から太鼓岩へ登る。道標に従い反時計回りの周回、距離は短いが急坂の上り下りである。太鼓岩からの展望はよくない。かろうじて、ガスの切れ間から下の安房川の谷川が見えただけ。
    • 下りは順調、白谷小屋に再度寄り、入口に戻った。途中、「さつき吊り橋」の手前辺りで雨が上がり、入口を出ると空が晴れていた。東屋でシャツを着替え、コーヒーを味わったりしてバスを待った。最終の16時10分発の路線バスに乗り、「宮之浦バス停」で下車、数分歩いて宿の「民宿八重岳本館」到着。ホテル「屋久島山荘」で預けた荷物は届いており、部屋に置いてあった。この宿は交通の便がよく、部屋、食事、サービスなど申し分ない。宿泊料金も手頃、いい宿でした。

    【アルバム】
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    小屋で30分大休憩後、辻峠へ向かう
    すぐ「→苔むす森」の道標
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    七本杉
     
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    雨の中、登る
    かなりの急坂である
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    「苔むす森」
    ここは「もののけ姫」の森のモデル
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    「苔むす森」
     
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    「苔むす森」
     
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    「苔むす森」
     
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    「苔むす森」
     
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    武家杉・公家杉
     
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    「かみなりおんじ」杉
     
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    急登、ほんの数十メートル
     
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    辻峠到着
     
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    登山者への注意
     
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    雨が降る中、ここで昼食
     
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    昼食後、太鼓岩へ
     
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    登山道
     
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    登山道
     
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    登山道
     
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    太鼓岩道標
    右へ数メートル
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    太鼓岩
    安房川の谷川がかすかに見える
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    しかし、眺望なし
     
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    太鼓岩にて
     
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    辻峠へ別ルートで下る
    反時計回り周回
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    女神杉
     
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    大岩をつかむヒメシャラ
     
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    辻峠へ戻った
    この日の目的地はここ
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    ここから白谷雲水峡へ引き返す
    デジカメの調子が悪く、なぜかピンぼけ
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    この辺りで雨が上がり
    日が射してきた
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    谷川の滝
    日射しを浴びて美しい
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    木々の葉も輝く
     
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    遊歩道を下る
     
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    憩いの大岩を下りる
     
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    白たえの滝
    入口近く
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    登山終了、大満足
    東屋でシャツを着替え、熱いコーヒーを一杯
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    さっぱりしたところで
    記念写真
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    路線バスで宮之浦へ下る
    午後4時10分発
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    小さな猿の群れが現れた
    サービスで一時停車、写真が撮れた
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    バスは快調に下りていく
     
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    宮之浦が見えた
    朝とは違い、日を浴びている
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    「宮之浦バス停」で下車
    歩いて数分、民宿八重岳本館到着
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    部屋で汗や雨に濡れたものを干した
    日が射し風も通り、物干しの調子は上々
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    部屋の洗面台
     
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    この部屋の名前「黒味岳」!
    いい部屋です
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    食事室
    何だか落ち着く
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    夕食、「屋久島山荘」と比べ遜色なし
    ちなみに、この二つの宿は経営母体が同じ

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ball_magenta2.gif 第5日目 6月24日(金) ―屋久島から福岡へ―
  • 天候:晴時々曇(屋久島)のち曇(福岡)
  • 日程
    • 朝食:7時30分
    • 移動
    • 民宿「八重岳本館」09:50→09:55宮之浦バス停10:03⇒[路線バス]⇒10:23屋久島空港12:10⇒[JAC3672]⇒13:10福岡空港
  • 日誌
    • 最終日、第5日目、いい天気だ。この日は福岡へ帰るだけ。時間はたっぷりあるので、6時半から、宮之浦港へ散歩に出かけた。港や海、町の様子など見て1時間後宿に戻り、朝食を済ませた。
    • 朝の散歩の後の写真がない。デジカメの調子がおかしくなり、何度電源を入れ直しても、レンズ調整不可のエラーメッセージが出るばかりだった。

  • アルバム ―宮之浦の朝、散策―
  • :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    この日の朝
    いい天気だ
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    小さな雨雲が浮かぶが
    西の山の方も晴
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    東の海の方も晴
     
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    6時半から小一時間散歩した
    宿の前左手、安房方面への道
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    右手、永田方面への道
    こちらの方向へ歩く
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    宮之浦港まで歩くことにする
     
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    松林の公園の端から右へ下り
     
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    海沿いに進む
     
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    プレジャーボート
     
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    漁船
     
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    漁師さんたちと朝の挨拶を交わした
     
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    フェリーや高速船乗り場
     
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    小さなフェリーが接岸していた
     
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    先へ進むと「待合所」
    ターミナルである
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    山の方を見る
    山並は朝日を浴びていた
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    丁度フェリー「はいびすかす」が入港
    鹿児島−種子島−屋久島を毎日1往復
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    「ウィルソン博士顕彰之碑」があった
    ホテルの敷地内である
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    その高台まで行ってみた
    「碑文」
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    ウィルソン株の実物大レプリカ
    鳥居が何とも……
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    高台から
    港の眺め
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    山の眺め
     
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    宿への帰路は一般道を歩いた
     
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    「世界遺産登録記念の碑」
     
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    県道とT字にぶつかる
    左は安房へ、右は永田へ
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    その左角は公園
     
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    永田方面への道
     
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    安房方面への道
    こちらを歩いて宿に戻る
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    途中、屋久島観光センターがあった
     
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    道ばたのユリの花
     
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    朝食、完食
    ツボダイのみりん漬が美味しかった

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