山行記録

三種のツツジ観賞

二ツ岳

アケボノツツジ、ヒカゲツツジ、ミツバツツジ

2021年4月26日(月)

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© 2021 Kengo Tachibana
Updated: April 27, 2021
Last modified: April 30, 2021


ball_magenta2.gif 山行概要
  • 山名(読み方、標高):二ツ岳本峰(ふたつだけ・ほんぽう、1257.1m)・南峰(なんぽう、1260m)
    :今回登山は本峰のみ)
  • 県名/山地・山群・地域など:宮崎県/高千穂、祖母・傾山地
  • 期日:2021年4月26日(月)
  • 山行形態:単独、日帰り
  • 日程
    • 移動:自宅から二ツ岳林道登山口まで(4時間20分)
    • 福岡都市高速野芥ランプ 07:20⇒[福岡都市高速、九州自動車道、新阿蘇大橋、高千穂経由]⇒11:40 二ツ岳登山口
    • 二ツ岳登山:12時〜14時15分
    • 移動:二ツ岳林道登山口から自宅まで(4時間)
    • 二ツ岳登山口 14:25⇒[往路の逆ルート]⇒18:25 福岡都市高速野芥ランプ
  • 日誌
    • 今年の1月からこれまでの山登りは、コロナ禍のため遠出を避け、ほとんど近場の山の軽登山である。コロナ禍の第4波の大波が押し寄せるかも知れない(いや、大変な状況になる可能性大)。そこで、大型連休の前に少し遠くへ出かけることにした。
    • しかし宿泊は避けた方がいいので、日帰りが可能な山を検討した。その結果、高千穂の二ツ岳に上り、アケボノ・ヒカゲ・ミツバ三種のツツジを観賞することにした。
    • 今年は花の開花が全般的に早い。どの花も恐らく例年より1〜2週間早く咲き始めていると思われる。二ツ岳のツツジたちも、もう咲き終わっているかも知れないが、とにかく行ってみた。
    • 二ツ岳林道登山口辺りのアケボノツツジやミツバツツジの花に期待していたが、予想通り花はすでに散り、葉の新緑が瑞々しい。山に上るか否か迷っていると、ちょうど山から下ってきた登山者グループから、山頂付近はまだ花が美しく咲いているとの情報を得て、俄然山登りの意欲が湧いた。
    • 上りはきつかった。だが、登山道のミツバツツジ、山頂とその付近のアケボノツツジやヒカゲツツジを見ると、登ってよかったと思った。
    • この日、出会った二ツ岳登山者は10名あまりだった。恐らく今年最後の三種のツツジ観賞登山者たちだ。今度の連休中、もう花は散っているかも知れない。例年だとその頃が見頃なのだろうが。
    • 下で詳述しているように、今回は熊本で自動車道を降り、新阿蘇大橋を渡り、南阿蘇、高森峠、高千穂経由で二ツ岳登山口に着いた。帰路も同じルートで福岡へ戻った。走行距離415km、片道200km少々。時間は往路4時間20分、帰路4時間ちょうど。帰路、熊本の手前で渋滞気味であったが、阿蘇山の麓のドライブは気分がよかった。
    • 天気に恵まれ、気温も適度、目的通り三種のツツジの花もゆっくり観賞できた。久し振りの、楽しい一日でした。

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ball_magenta2.gif 二ツ岳林道登山口までの移動
  • ルート詳細
  • 福岡都市高速野芥ランプ 07:20⇒[福岡都市高速]⇒太宰府IC⇒[九州自動車道、基山PAで朝食]⇒熊本IC⇒[国道57号]⇒新阿蘇大橋⇒[国道325号]⇒高千穂・総合公園前(左折)⇒[国道218号、買い物・給油など]⇒高千穂・馬門交差点(左折)⇒[県道7号(日向神話街道)]⇒天の岩戸交差点(右折)⇒[県道204号]⇒道路標識「富野尾」にしたがい直進⇒[県道207号]⇒一本松バス停(右折)⇒[村道]⇒林道起点⇒[林道]⇒11:40 二ツ岳登山口

  • 新阿蘇大橋―二ツ岳林道登山口間
  • 【地図】


    【トラックグラフ】距離・標高(二ツ岳登山口から)


  • 県道7号―登山口間
  • 【拡大詳細地図】


    【トラックグラフ】距離・標高(二ツ岳登山口から)


  • 備考
    • 福岡市から宮崎県の高千穂や日之影へ車で移動するルートはいくつかある。今回は熊本ICで九州自動車道を降り、南阿蘇・高森峠経由ルートを走った。
    • ちょうど5年前の平成28(2016)年4月16日、熊本大地震本震で崩壊した阿蘇大橋が新阿蘇大橋として復旧、今年の3月7日(日)開通した。この新大橋を眺め、渡ってみたかったからである。
    • 大橋はもちろんその周辺一帯も大規模に美しく整備されていた。大橋両岸の展望台には、数は少ないが見物する観光客も見られた。コロナ禍の最中であるが、大型連休中、観光客が大勢訪れるのではないかと思われる。
    • 阿蘇山の西側から南のカルデラを通る国道325号を走るのは実に気分がよかった。南阿蘇・高森の景色、緑に映える阿蘇山・外輪山の眺めなど素晴らしい。高森峠の展望台で一休みし、阿蘇山の眺望を楽しんだ。
    • 高森峠から高千穂まで、車が少なく実に走りやすい。全体下りで、うっかりするとスピードが出過ぎるので要注意。
    • 高千穂の道の駅・コンビニで昼食などの買い物をし、燃料も満タンにした。道の駅の店長さんとガソリンスタンドの係員に二ツ岳への林道の状況を尋ねると、走行できるということだったので安心した。
    • ところが、県道7号を尾平越の方へ上り、県道204号へ右折、その先の県道207号バス停「一本松」で右折、村道を少し上った林道起点に「8km先 通行止め」の標識があった。ちょっと戸惑ったが、高千穂で通行可と聞いていたので林道を登った。
    • 4年前の2017年、「4月18日(火)/19日(水) 「日之影山行下見」および「4月28日(金)〜30日(日) 日之影四座山行」の際、この林道を下ったが、その時は林道の上の方半分くらいは未舗装だった。しかし、今は大部分新しく舗装・整備されており、大変走りやすい。未舗装区間は登山口から1kmほどである。
    • 起点から8km地点の崖崩れ現場はすでに整備がなされ、通行できた。しかし、今の状況では、ひとたび大雨が降ると再び道が塞がれるような気がする。梅雨過ぎは「通行止め」になるかも知れない。
    • 登山口の先にも未舗装林道が延びている。煤市林道である。途中から舗装道路となり、煤市集落からは村道で、日之影町の清流日之影川上流見立渓谷を走る県道6号に下る。こちらをちょっと調べてみた。現在、登山口から100mほど先で道路整備工事中のため通行不可。工事完了がいつになるのかは不明。
  • 画像
  • :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

    ―往路―

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    国道57号を新阿蘇大橋へ右折せず
    少し通り過ぎた展望所から
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    大橋を渡った展望所から
     
     
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    阿蘇カルデラの中
    高森から見る阿蘇山
    左:高岳、右:根子岳

      
      75.7MB
      高森峠展望台から見る阿蘇山
    サイズが大きいのでダウンロードに
    時間を要します。ご注意ください。


    ―復路―

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    二ツ岳登山口駐車地の先
    煤市、見立へ通じる林道
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    登ってきた林道を下る
    未舗装
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    ここから舗装林道
     
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    整備されたばかりの立派な舗装林道
    しばらく続くが、落石あり
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    この辺り、工事が大変だっただろう
     
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    崖崩れ現場
    整備され、現在通行可
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    「通行止め」標識設置器具
    現在その標識なし
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    道沿いの木にヤマフジ
     
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    祖母山地の山並
     
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    林道起点、「通行止め」標識設置
    しかし、整備がなされ通行可
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    下に降りて、祖母山地を遠くに見る
    谷間を県道7号が
    尾平越へ向かって走る
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    再び新阿蘇大橋を渡る
    大津を過ぎると
    県道57号は少々渋滞気味

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ball_magenta2.gif 二ツ岳登山記録
  • 天候:快晴、登山口の気温16℃、山頂15℃、高千穂22℃、熊本27℃、福岡23℃
  • 行程:林道登山口から二ツ岳本峰まで往復、全行程2時間15分。実歩行1.4km/1時間30分、休憩等45分
  • コース地図・時間
  •   二ツ岳林道登山口 12:00→[1時間、小休憩込み]→13:00二ツ岳本峰(休憩、昼食45分)13:45→[30分]→→14:15 二ツ岳林道登山口
    【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20210426_二ツ岳.gdb
    【トラックグラフ】距離・標高


  • 登山状況
    • 登山口からいきなりコンクリート階段の急坂を登り、岩のやせ尾根を少し歩く。この階段は、尾根筋を走る林道造成のため尾根が切り開かれたため、林道から尾根登山道に登るために設置されたのであろう。
    • その先は植林帯の中の比較的なだらかな上りである。時計回りに尾根を巻いて登ると「二ツ岳八幡」の祠がある。ここで小休憩、これからの急登に備える。ここから山頂まで約600m、標高差約150mの急坂を登る。しんどい。しかし、所々樹間から眺望が得られる。
    • また、祠の先は自然林で、ミツバツツジやヒカゲツツジも現れる。さらに上になると、アケボノツツジの薄いピンクの花が山腹に点々と彩りを添えている。それらを観賞しながら、ゆっくり登る。
    • 急登連続のため、時々一休みしながら登り、登山口から1時間で山頂到着。山頂にはヒカゲツツジがいっぱい花を咲かせていた。山頂のちょっと先にアケボノツツジが多い。行ってみると盛りは過ぎているようだが、まだ花が日を浴びて美しく輝いていた。
    • 山頂で一人昼食中、中年の男性登山者が登ってきた。相当健脚の方で、尾平越トンネル駐車場から古祖母山に登り、戻る途中この二ツ岳に寄ったとのこと。彼は県道7号の上の方で上岩戸大橋を渡って県道207号に出て、富野尾登山口から登山開始、尾根林道に登り、林道を南下して二ツ岳林道登山口に来たはずである。
    • この富野尾登山口コースは登山口までのアプローチが楽なので魅力的だが、この登山口から尾根林道までの約300mあまりの標高差の急登が年寄りにはしんどすぎる。私にはこのコースは無理であると思っている(高千穂で一泊すれば可能だろうが)。
    • 彼と写真を撮り合ったり、山談義をしたりしている内に45分も過ごしてしまった。彼は南峰に行ってくるとのこと、一方私は本峰だけで十分楽しんだので、ここで別れた。
    • 下りは上りの半分の30分であったが、登山口のすぐ近くで彼が私を追い抜いていった。ずいぶん元気で、歩くのが早い。登山口の階段から、彼が林道を北の小林峠方面へ歩く姿が眺められた。

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ball_magenta2.gif アルバム
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    二ツ岳登山口
    いきなりコンクリートの急な階段
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    登山道のミツバツツジ
     
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    登山道から北東の眺望
    中央右:古祖母山、その左:障子岳
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    植林帯の比較的なだらかな登り
     
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    二ツ岳八幡
     
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    軽く下り、上り返す
    その先は急登の連続
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    何だろう?
     
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    折れた大木
     
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    ここは軽くトラバース
    しかし、直ぐ急登
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    赤い木の実
     
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    ヒカゲツツジ
     
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    最後の急坂
    息を切らせて上る
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    山頂への分岐の道標
     
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    二ツ岳山頂
    広場は狭い
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    南に見える南峰
    本峰より花たちが多い
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    以下3点
    本峰山頂のアケボノツツジ
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    以下2点
    同じく山頂のヒカゲツツジ
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    山頂にて
    撮影は後から上ってきた登山者
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    樹間から見る傾山
    (と思われる)
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    二ツ岳八幡通過
     
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    登山口近く
    左下に林道が見える
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    登山口手前から
    前方下に駐車地、その先の林道
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    駐車地
    私の車の外1台駐まっていた
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    登山口を振り返る
     

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