山行記録

旧三瀬街道・飯場峠

―2021年3月1日(月)―

[付]旧三瀬街道全図 ―飯場宿から金武宿まで―

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© 2021 Kengo Tachibana
Updated: March 01, 2021
Last modified: March 03, 2021


ball_magenta2.gif 山行概要
  • 山名(読み方、標高):旧三瀬街道飯場峠(きゅうみつせかいどう・いいばとうげ、約380m)
  • 県名/山地・山群・地域など:福岡県/福岡市早良区
  • 山行期日:2021年3月1日(月)
  • 山行形態:単独、日帰り
  • 日程
    • 移動:車で自宅から県道56号近くの林道ゲート・旧三瀬街道道標手前駐車地まで
    • 旧三瀬街道飯場峠登山:9時10分〜12時20分
    • 移動:車で駐車地から自宅まで
  • 日誌
    • 旧三瀬街道歩きは3回目である。1回目は2月9日(火)西山登山の時、金武外れから西山登山口まで、2回目は2月24日(水)旧飯場宿ウオーキングで、飯場宿外れにある大山祇神社から県道56号横断すぐ先林道ゲートまで往復した。
    • 今回の3回目は、旧飯場宿側の林道ゲートから金武方面へ、飯場峠を越え、西山登山口までである。また、今回は旧街道の往復ではなく、最初の西山登山の折端折った登山予定の後半、つまり、尾根登山道出合から飯場峠までの尾根登山道歩きも楽しんだ。
    • 若者や健脚の登山者ならばこの全コースを1日で軽く歩くことができるだろう。年寄りはこれを三つに区分けして、ゆっくり楽しんだということである。
    • 天気は晴、気温がこの時期としては異常に高く(20℃以上)、日を浴びることはなかったものの、コートを脱いでもかなり汗をかいた。
    • 旧街道、山中いずれも人と会うことはなく、静かな山歩きだった。大部分初めての道を歩いたわけだが、下りの一部を除いて全コース道が明瞭で(特に尾根登山道では目印のピンクのテープが多かった)、コース間違いはなく、快適に楽しく歩くことができた。
    • なお、この3回の旧街道歩きGPSトラックデータをまとめ、飯場宿から金武宿までの地図、トラックデータ、トラックグラフを整えて、掲載する。

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ball_magenta2.gif 旧三瀬街道・飯場峠登山記録
  • 概要
    • 天候:晴、駐車地の気温約20℃
    • 行程:県道56号近くの林道ゲート・旧三瀬街道道標手前駐車地から旧三瀬街道を通って、飯場峠、西山登山口、西山尾根登山道経由で、一部時計回り周回、往復、全行程3時間10分、実歩行5.5km/2時間30分、休憩等40分
  • コース地図・時間


  • 【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20210301_旧三瀬街道・飯場峠.gdb
    【トラックグラフ】距離・標高


    県道56号近くの林道ゲート・旧三瀬街道道標手前駐車地 09:10→[旧三瀬街道歩き、20分]→09:30飯場峠(休憩10分)09:40→[40分]→10:20西山登山口(休憩10分)10:30→[35分]→11:05尾根登山道出合(休憩10分)11:15→[尾根登山道歩き、30分]→11:45飯場峠(休憩10分)11:55→[伐採地下り、25分]→12:20駐車地

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ball_magenta2.gif 登山状況とアルバム
    【駐車地から西山登山口まで】
    • 曲淵の方から県道56号へ右折、右手(東側)の「旧三瀬街道」案内板の示す小道(これ自体が旧街道らしい)に入り、すぐ先左手の空き地に車を駐めた。
    • 登山準備をして9時10分歩きはじめる。これまたすぐ林道ゲートである。ここでは「林道」としているが、正確には「福岡水道局管理道路」で、曲淵ダム管理用道路と思われる。ゲートの金網扉の左に「金武宿・飯場峠」の道標がある。
    • そのすぐ下に丸太橋があり、それを渡るのだが、この橋の丸太が少し朽ちておりこれを通るのは危険、その左を徒渉する。徒渉ではあるが、流れは極めて細く、渡るのは容易である。
    • 渡って直進、ゴロタ石急坂の道をひと登りすると(ここまで旧街道であったのかどうか不明)、普通の登山道のような旧街道である。ただ、道幅が広く、深くえぐられているのが旧街道の雰囲気を漂わせる。また、旧街道らしく、道の傾斜が緩い。
    • やがて飯場峠に着く。峠は十字路になっている。上ってきた道とそれに連なる金武宿への下りの旧街道、それと鋭角に交叉する西山への尾根登山道と展望所への上り道(これは伐採地の急坂を下り、下の林道ゲート脇の丸太橋に至る)である。
    • 峠から金武へ旧街道を下る。植林帯の中をしばらく下ると谷間を通るようになり、所々旧街道の縁石や敷石の残骸、昔の暗渠などが現れる。
    • 道は細い谷川に沿って延びている。しかし、かなり下流の土管がむき出しになっている所(この上に街道が通っていたはず)から道はない。つまり、街道脇を流れていた谷川が道を崩し、両者が一つの沢と化してしまったのであろう。沢の道ではあるが、石がゴロゴロしてはいるものの、水量は乏しいので、歩く際石に気をつけさえすればよい。
    • やがて沢の道は本来の道と谷川に分かれるが、道にはゴロタ石のような昔の敷石だらけである。その先、右手にコンクリート縁石が現れると間もなく西山登山口に至る。

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    駐車地
    5〜6台駐車できる
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    県道56号から入って直ぐ
    その入口に「旧三瀬街道」の道標
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    県道の反対側、林道ゲートが見える
    この時たまたま開いていた
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    林道ゲート脇の道標
    左へ進む
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    丸木橋は古くなり、渡るのは危険
    橋の左を徒渉し、直進
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    ゴロタ石の道をひと登り
     
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    普通の登山道になる
    傾斜は緩い
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    イノシシの罠
     
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    幅広く抉れた道
    旧街道の風情
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    左手に伐採地が見える
     
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    上の方が明るい
    峠近くだ
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    飯場峠、十字路
    上ってきた方面
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    その反対側
    10分休憩後、左金武へ下る
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    最初は普通の登山道
     
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    やがて細い流れ沿いの道
     
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    アオキの赤い実
     
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    旧街道の縁石や敷石の残骸だろう
     
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    旧街道は谷間を通っている
     
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    クロスカントリーの練習か
    真新しいバイクの轍
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    旧街道だけに傾斜は緩い
     
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    右側の崖
    ユニークな杉の姿
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    谷川に沿って下る
     
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    所々縁石が残っている
     
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    暗渠を渡る
     
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    この辺りは歩きやすい
     
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    また暗渠
    倒木は放置されたままだ
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    この辺り旧街道の跡をとどめている
     
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    ここから道が崩れ、沢となる
    敷石が乱れてむき出しになっている
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    土管がむき出し
    昔この上を街道が通っていたはずだ
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    やがて、道から水の流れは消える
     
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    ゴロタ石の道
     
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    縁石がはっきり残るところ
     
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    右手に西山登山口
    旧街道歩きはここまで、10分休憩

    【西山登山口から駐車地まで】
    • 西山登山口から尾根登山道出合までは、上の「日誌」で触れた1回目の旧街道歩きで、西山まで往復した際上り下りしたので、馴染んだ道である。前回は上り実歩行35分、今回も同じ時間だった。ただ、この傾斜のやや強い上りの後、前回は西山まで岩尾根を通る上り下りの道だったのでしんどかったが、今回は飯場峠までほぼなだらかな尾根道、その先は下りなので幾分気が楽だった。
    • 尾根登山道出合の小さな道標「西山」の手前右(西)の尾根道へ入る。上の「トラックグラフ」で明らかなように、出合から飯場峠まで標高差約30m以内の軽いアップダウンの続く尾根道である。この道全体杉の植林と自然林が混じっているが、木々が生い茂るということはなく、開放的で明るく、歩くのが楽しい。ただ、面白いと思ったのは、道が尾根を忠実に通っているということである。これは正しく「尾根登山道」というべきであろう。というのは、昔人(馬)が通った道ならば、少しでも楽に歩くために所々ピークをトラバースするルート(例えば、規模は違うが、あの有名な宮崎の「霧立越」)を設けると思われるからである。
    • 飯場峠から林道ゲートまでの下りコースをどうするか迷った。上ってきた道を戻るか、それとも伐採地を下るらしい道にするか。後者は国土地理院地図の徒歩道に沿っている。伐採地を下ることにした。
    • 峠からひと登り、左へカーブすると直ぐ展望所(と勝手に呼ぶ)で、小さな折りたたみ椅子が置いてある。南西方面の展望はとても雄大とは言えないが、ここへ来るまで展望はほとんどなかったので、気が晴れる、ということはある。
    • 展望所から眼下に県道が見え、駐車地の位置も分かる(下の画像No.054)。伐採地を下れば林道ゲートへ出そうだが、ルートは全く分からない。しかし、ルートは自分で判断できる、距離が短い、見通しがきく、岩場などの危険箇所がないなどのため、ここを下ってみることにした。
    • 踏分はなく全体急坂の下りだが、伐採のための林道跡らしき道筋があり、それを辿って、時々ショートカットしながら下りて行った。
    • 無事林道ゲート下の丸太橋に出たが、展望所からここまで「難路」と言うべきであろう。この間、特に危険というわけではないが、急坂であり、特にルート不明なため少し神経が磨り減る。峠―駐車地間、上りより下りの方が時間がかかった。僭越ながら、普通の登山者に、この伐採地ルートは(確かに開放的であるが)、お薦めできません。

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    西山登山口から尾根に向かう
    一度通った傾斜のやや強い上り
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    見覚えのある倒木
     
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    上方が明るい
    この先、左を巻く
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    直ぐ尾根登山道出合
    左は西山へ
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    西山」の道標
    道標の右は進入不可
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    道標の手前、右の尾根道へ
     
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    植林と自然林の混じる尾根道
     
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    小ピークの一つ
    木々が切り倒されていた
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    かなり大きな杉の並木
     
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    赤リボンが目印
     
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    あるピークの大木
     
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    明るい広々とした尾根道
    いかにもイノシシが出そうだ
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    果たして、イノシシのヌタ場があった
     
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    飯場峠近く、最後のピーク
    右へカーブ
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    飯場峠へ戻ってきた
    10分休憩
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    飯場峠にて
     
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    この先の下りは直進する
    左へ下りれば、上ってきた道
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    峠からしばらく登る
     
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    登り切ると道は左へ急カーブ
     
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    直ぐ展望所
    折りたたみ椅子が置いてある
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    南西方面の展望が開ける
    伐採地の向こうに県道が見える
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    伐採地を下る
    道や踏分はほとんどない
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    林道跡らしきところを選んで下りる
    所々、急坂のショートカット
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    かなり下まで下りてきた
    左手に小さな沼
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    沼の下手の踏分らしき道へ
     
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    イノシシの足跡がいっぱい
     
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    小さなヌタ場もある
     
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    下から伐採地を見返す
    ずいぶん急坂のルートだった
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    この「難路」を下りきる
    林道ゲートが見えた
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    丸太橋の脇に出る
    展望所からしんどい下りであった
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    丸太橋と二つのルート
    旧街道ルートの方が明確、容易、安全
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    振り返り、林道ゲートを見る
    この時、ゲートは閉まっていた
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    駐車地に戻った
    峠から25分、上りより時間がかかった

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ball_magenta2.gif [付]旧三瀬街道全図 ―飯場宿から金武宿まで―
    注1:「飯場宿から金武宿まで」としているが、実際は飯場宿外れの「大山祇神社」から、場峠を越え、金武宿の南西県道562号終点(現在その先は廃道)の車止めゲートまでである。
    注2:駐車地、旧街道の状況などの詳細は、このウェブページの外、上の「日誌」の最初に掲げた前の二つの旧街道関係ウェブページも参照してください。



    【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20210303_旧三瀬街道.gdb
    【トラックグラフ】距離・標高

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