山行記録

井原山

三瀬峠から往復

2020年10月20日(火)

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© 2020 Kengo Tachibana
Updated: October 20, 2020
Last modified: November 16, 2020


ball_magenta2.gif 山行概要
  • 山名(読み方、標高):井原山(いわらやま、982m)
  • 県名/山地・山群・地域など:福岡県(佐賀県)/背振山地
  • 山行期日:2020年10月20日(火)
  • 山行形態:単独、日帰り
  • 日程
    • 移動:車で三瀬峠まで
    • 井原山登山:8時35分〜14時55分
    • 移動:三瀬峠から車で
  • 日誌
    • 三瀬峠から井原山まで、背振山地縦走路を往復した。小爪峠経由金山往復(10月7日(水))猟師岩山往復(10月14日(水))に続き、10月3度目のこの縦走路歩きである。
    • このコースは初めて歩いた。60年前、椎原峠・金山縦走や曲淵から野河内渓谷を通って井原山往復などしたことは何度もあるが、三瀬峠から背振山地の山の縦走はできなかった。峠までの交通手段がなかったからである。当時、移動は公共交通機関のみで、自家用車での移動など想像することさえできなかった。
    • ところが今は三瀬峠まで旧国道263号を通って車で上ることができる。山登りスタート地点へのアプローチ状況は半世紀以上前とはまったく異なる。例えば、2009年9月13日(日) 、三瀬峠へ車で上り、金山まで往復縦走した。このような山行は半世紀前には考えられなかった。
    • 水無鍾乳洞から谷間を上ると有名なオオキツネノカミソリの群生地がある。その谷間の最上部から左手の急坂を登る登山道があり、縦走路に出る(下の地図「水無鍾乳洞登山道出合」)。三瀬峠からこの出合まで、往復とも一人切りだった。しかし、その先下山中、水無から上ってきたらしい若い男性たち数名と出会った。
    • 井原山山頂は佐賀県側古場岳登山口から上ってきた小学5年生たちで大賑わい、その他、数名大人の登山者たちが、山頂の混雑を避けて下の山頂台地広場で憩っていた。
    • 登山口に戻ってきた時、自動車の気温計は16℃を示していた。朝方は12〜13℃くらいだったと思う。しかし歩行中寒さを感じることはなく、上りの途中から少し汗ばんできて、ウィンドブレーカーを脱いだ。また、山頂では陽がさんさんと降り注ぎ、暖かかった。
    • 今年もあと2ヶ月あまり、ずいぶん冷え込むようになった。秋の深まりを感じるが、背振山地の紅葉・黄葉はまだまだのようだ。
    • この日上々の秋晴れ、冷たい風が吹くこともなく、少々きつかったが(特に上り)、快適な秋の尾根歩きができた。

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ball_magenta2.gif 井原山登山記録
  • 天候:晴、気温(三瀬峠):ゴール時 16℃(スタ−ト時は12℃くらいと思われる)
  • 行程:三瀬峠から背振山地縦走路往復、全行程6時間20分、実歩行9.6km/4時間45分、休憩等1時間35分
  • コース地図・時間


  • 【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20201020_井原山.gdb
    【トラックグラフ】距離・標高


    三瀬峠登山口 08:35→[1時間]→09:35上り休憩09:45→[35分]→10:20登山道十字交差10:25→[実歩行35分、小休憩計10分]→11:10無名ピーク→[25分]→11:35水無鍾乳洞登山道出合→[10分]→11:45井原山(昼食)12:35→[45分]→13:20登山道十字交差13:30→[40分]→14:10下り休憩14:20→[35分]→14:55 三瀬峠登山口
  • 登山状況
    • 登山口からの上り始め、右直角に曲がるべき正規ルートに気付かず、左へ直進した。踏分があったためである。この道は古い登山道跡らしく、抉れて荒れている。すぐ、ソーラーパネル施設のフェンスとぶつかる。草の生えた、傾斜の強い土手をフェンスに沿って右へ進む。正規登山道に出るはずだ。踏分はなく、歩きにくいので時間がかかった。
    • 北東のフェンス角の先で正規登山道に出た。ここから野河内渓谷登山道(地理院地図にこの徒歩道記号はない)分岐(693mピーク)まで道は北西方向の軽い登りである。途中、フェンスの北西角と高圧電線の鉄塔の側を通り過ぎる。
    • 野河内渓谷分岐から縦走路は西へ、さらに、「十字交差」から南西へ向かう。コース全体は福岡県側に膨らむ形で大きく弧を描く。
    • 縦走登山道は福岡・佐賀両県の境の尾根を走る。上の地図「十字交差」の手前まで、登山道の南、佐賀県側は植林だが、北の福岡県側は自然林である。南側が植林のため、陽がよく当たり、見通しもよい。そのため、軽いアップダウンを越えて全体上りの歩きだが、快適である。
    • 登り始めて1時間経ち、10分休憩を取った。その後もゆったりと上り、「十字交差」に至る。ここは佐賀県側新村開拓からの登山道と、福岡県側水無鍾乳洞からの登山道(地理院地図にこの徒歩道記号はない)が縦走路と十字に交差する峠である。この峠で5分休憩。
    • 十字交差(約750m)から無名ピーク(約900m)まで標高差約150m・距離約1kmの上りが続く。この間息切れがして、小休憩数回、計10分。
    • ピークから少し下り、少し上り返すと自然林の雑木の森を抜け、急に空が開ける。その先井原山まで、低木のコバノミツバツツジ、クマザサが道の両側を飾り、傾斜も弱く、明るい気持ちのいい登山道歩きだった。
    • 山頂台地に出ると山頂広場が見えた。大勢の人たちがいる。山頂に近づくと、それは子供たちの団体さんということが分かった。およそ5〜60人くらいだろう。山頂は広々していて、360℃の眺望が得られる。その写真を撮って、広場の片隅で昼食を摂ることにした。
    • 広場の南側に集まっていた子供たちが散会し、昼食時間になって山頂一帯に広がり、シートを広げ、それぞれ楽しそうに弁当を開ける。私の銀シートもそんな子供たちに取り囲まれてしまった。ひとりの女の子に話しかけ聞いてみると、子供たちは佐賀県の小学5年生で、佐賀県側から上ってきた、とのこと(恐らく古場岳登山口からだろう)。
    • 昼食を終えたが子供たちは未だ昼食中。山頂標識そばも子供たちに占領されているので、いつものように標識を入れて自分の写真を撮ることができない。それに、周囲に子供たちが沢山いる中、一服というわけにもいかない。そこで、荷物を纏め、山頂広場から離れることにした。
    • 山頂から少し下り、下の山頂台地の小さな広場でゆっくり休憩した(他に数名、大人の登山者が昼食中だった)。ここでも写真を撮った。
    • 下山は上りに比べ遙かに楽だった(これはいつものこと)。ちなみに、実歩行、上り2時間45分、下り2時間。

    • 【参考】上り始めのルート地図

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ball_magenta2.gif アルバム
    :画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

    【登山口から井原山まで】

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    三瀬峠、福岡県・佐賀県県境
    登山口前の駐車地
    向こう(福岡県)側から上ってきた
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    旧国道263号の向かい側
    金山登山口
    背振山への縦走路が延びる
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    井原山登山口
    右直角に曲がるべきだった
    ピンク:上り間違い、右:下り正規
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    抉れた道を少し上る
     
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    ソーラーパネル施設のフェンス
    土手(踏分なし)を右へ
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    右手の森の中へ進む
    正規登山道に出るはずだ
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    登山道に出る
    ほぼフェンスの下を上る
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    フェンスの角通過
     
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    高圧電線の標識
     
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    左手に鉄塔
     
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    擬木階段を上る
    その後、「遊歩道」を歩く
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    野河内渓谷への登山道分岐
    直進、井原山へ
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    ツルシキミの真っ赤な実
     
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    左(南、佐賀県側)、植林
    右(北、福岡県側)、自然林
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    クマザサが登山道を覆う箇所もある
     
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    「十字交差」の手前(上の地図参照)
    登山道の両側とも自然林となる
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    「十字交差」
    左:新村開拓へ、右:水無へ
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    この峠の道標
     
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    長い上りが続く
     
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    樹間に福岡側の景色
    はっきりしない
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    木々は色づき始めたばかり
     
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    無名のピーク、長い上りだった
    「山」と刻まれた低い石柱
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    少し下る
    雑木の茂る道
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    軽く上り返すと急に空が開ける
    コバノミツバツツジの低木
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    水無鍾乳洞からの登山道分岐
     
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    クマザサとミツバツツジの中
    傾斜の緩い道を上る
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    分岐から10分、井原山到着
    何だか山頂は大賑わいのようだ
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    山頂台地の花
     
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    山頂から東南東の眺望
    奥のピーク背振山、手前左:金山
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    北、福岡市と博多湾
     
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    東、中央左右:油山山地
    彼方、三郡山地の稜線
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    北北西、糸島半島
     
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    西、雷山方面
     
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    西、左端:電波塔の建つ羽金山
    その稜線の向こう
    左から浮嶽、女岳、右端二丈岳 
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    南、佐賀七山方面
    奥中央やや左なだらかなピーク
    天山、左端:彦岳
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    佐賀県側から上ってきたという
    小学5年生グループ
    福岡市の景色を楽しんでいた
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    昼食、広場一帯子供たちでいっぱい
    取り囲まれてしまった
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    一服するため、山頂から離れ
    下の小さな広場で休憩


    【井原山から登山口まで】(:以下、上の画像とサイズが異なり、横長です。意識せずに、画面設定を変えていたらしい。)

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    山頂休憩場所から
    金山・背振山方面
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    油山山地と背後の三郡山地
    ズームアップ
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    下山、またツルシキミ
     
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    サルノコシカケか
     
     
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    十字交差への下り
    この大岩の左を通る
     
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    上ってきた道を鉄塔まで下りてきた
    左の登山道ではなく、鉄塔脇を下りる
    下で登山道と合流
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    上りの登山道出合地点通過
    登山道を直進
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    しっかりした道がある
     
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    右にカーブ
    ソーラーパネル施設手前で左へ
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    道はやや荒れている
     
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    しかし、踏分は明確
     
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    ここを少し下れば登山口
     
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    登山口到着、右側から下りてきた
    上り始め、間違えて左へ進んだ

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