山行記録

くじゅう 泉水山・黒岩山縦走

黒岩山・上泉水山・下泉水山・大崩ノ辻

―2012年11月2日(金)―

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© 2012 Kengo Tachibana
Updated: November 03, 2012
Last modified: December 21, 2020


ball_magenta2.gif 山行概要

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ball_magenta2.gif 登山記録

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ball_magenta2.gif 画像・登山状況
  • 長者原駐車場から、下泉水山経由、上泉水山まで
  • :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    長者原駐車場
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    登山路口
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    すぐ、奥郷川に架かる橋
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    ススキの原に出る
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    自然林の際に沿って登る
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    所々道標が立つ
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    泉水山塊北面
    広がるススキの原
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    日陰の登山道
    凍り付いた霜
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    道標
    ここで林の中に入らないこと
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    ススキ切開どん詰まり
    涌蓋山が見える
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    この道標から左、林の中へ
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    自然林の中の登山道
    急坂
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    下泉水山
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    寒暖計は5℃
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    山頂にて

     


    8時15分スタート。気温が低い、放射冷却、つまり、今日一日晴天が約束されているということである。

    駐車場北西、国民宿舎「コスモス荘」の側に登山路入口があり、そこからすぐ先の奥郷川に架かる橋の辺り一帯、両岸、モミジが朝日を浴びて輝いていた。いきなりのすばらしい景色だったので少し驚いた。




    木々の間をしばらく行くと、開けたススキの野原に出る。登山路は野原と左(南側)の自然林の境を上っている。この境界際のススキは、春の野焼きのための防火帶なのであろう、広く刈られているので見通しがよく歩きやすい。





    登山路が所々白く光っているのは凍り付いた霜で、昨夜の低温を物語っている。







    いくつかの道標でルートを確認しながらなだらかに登っていくと、やがてススキの刈り取られた登山路が終わり、尾根筋に到る。ここで道標は左(南)へ直角、林の中の急坂登山道へ入ることを指示している。

    ススキの広大な斜面、その下に広がる飯田高原、涌蓋山などを眺めながらしばし休憩。少し汗ばんでいたが、休んでいる内に寒気さえ感じた。







    自然林の中、尾根筋の急登後下泉水山に着いた。標高は牧ノ戸峠より低いのだが、設置された寒暖計は5℃を示していた。

    しかし、山頂はさんさんと日が射し、無風、気分最高。  

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    次に登る上泉水山
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    涌蓋山の眺め
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    くじゅう山群
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    アセビのトンネル
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    クマザサと黄葉
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    ススキの野原に出る
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    クロボクの道
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    ススキの穂先に山頂
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    アセビの新芽
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    なだらかに登る
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    手前:大崩れ、彼方:涌蓋山
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    山頂到着
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    上泉水山山頂
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    下に長者原温泉郷
    正面に三俣山山塊
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    硫黄山、ズームで

     


    山歩きは始まったばかり、先は長い、10分ほど下泉水山で眺望と紅葉を楽しんで出発した。













    上下両泉水山間は穏やかな縦走路である。クロボクも泥んこではないのでまったく気にならない。






    写真を撮ったり、景色を楽しんだり、アセビの新芽やススキなどを見ながらのんびり歩いた。





    上泉水山山頂からの眺めも楽しかった。「くじゅう」では低山の一つなのだが、この山群を横から見渡せる。また、長者原温泉郷の湯けむりの眺めものどかなもので、なかなかいい。  
  • 上泉水山から、大崩ノ辻経由、黒岩山まで
  • :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    気持ちのよい縦走路
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    三俣がよく見える
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    これからの縦走路
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    美しい紅葉
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    上泉水山を振り返る
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    大崩ノ辻分岐
    辻の方へ入る
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    ススキが美しい
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    クマザサの道
    分かりにくい
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    谷間の黄葉
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    林の中へ
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    谷の急坂を下る
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    道に迷いそうな箇所がある
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    鞍部に出る
    向こうの鈍頂へ
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    大崩ノ辻
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    八丁原地熱発電所

     

    上泉水山からの縦走路そのものは多少アップダウンがあるものの、楽に歩ける。視界を遮るものがなく展望もよい、快適である。

    『分県登山ガイド』のルート図によると、縦走路は上泉水山を南西に少し下って鞍部、登り返して無名のピークを通っている。そしてこのピークからほぼ西に登山道が T の字に分岐し、大崩ノ辻まで延びている。

    しかし、このピークに登る道を見損じたのであろう、私は踏分のはっきりした方を進んだ。ピークへの上りがないので変だな、とは思った。

    明らかにこの道はピークの左(東)をやや下りながらトラバースしている。ルート図にはない。縦走だけならばこの道の方が、ピークの登り・下りが避けられるので楽である。比較的新しくできた道のようだ。

    トラバースの途中で考えた。私は大崩ノ辻往復をするから、この道が尾根を通る縦走路と合流する地点から戻る形でピークへ登らなければならないだろう。

    ところが、ピークの下の縦走路に出てみると道標があり、「黒岩山・泉水山」と「大崩ノ辻」を示している。つまり、辻にはピークからだけでなく、ここからピークの西側をトラバースして行くことができるということである。

    問題は「泉水山」への道である。通ってきたトラバースなのか、ピークへの道なのか、判然としない。しかも、これはあとで分かったのであるが、ピークへの道はこの道標の背後の大きなアセビの茂みの間へ進むのである。これが登り口とは未経験者にはまず分からないであろう。この茂みをかき分けてほんの数メートル進めば野原の斜面に踏分が登っている。

    私は、道標示すトラバースの道を往き、復路はピークへ登って再びここへ戻る、という時計回り周回をすることにした。





    さて、ピーク西側の道は最初ほぼ平坦で心地よい。ところが、樹林帯に入るとややきつい下りとなる。特に岩の下りは急坂で、所々ルートが不明確である。距離は短いが、要注意。





    谷間の暗い道から草原状の鞍部に飛び出すと、眼前に緩やかに盛り上がった大崩ノ辻が見える。その登りも穏やかで、広々した山頂からの眺めもよい。  

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    大崩ノ辻山頂にて
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    縦走路の走る稜線と
    その背後のくじゅう山群
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    再び鞍部へ
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    二つの赤テープへ
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    平らなピークに出る
    小岩縦走路出合
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    小岩脇の道を進む
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    なだらかに下る
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    大崩ノ辻分岐
    このアセビの間から
    飛び出した
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    黒岩山へ向かう縦走路
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    温泉郷が真下に見える
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    この岩を越える
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    秋リンドウ
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    気持ちがいい!
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    黒岩山道標@
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    黒岩山山頂にて

     

    ここで昼食を摂った。

    登った道を鞍部まで戻る。そこでピークへの登山道の入口を示す二つの赤テープを見つけた。これだと思った。ここへ来る時気をつけていなかったが、往路はこの右手から飛び出したように思う。







    ほぼ直登、短時間で樹林帯を抜け、ピークに出ることができた。ここに道標はない。縦走路らしき踏分と T の字に合流している。目印は画像「kuroiwa_0021」の「小岩」。

    この小岩の脇の道を通り過ぎ、ピークを下る。ほんの5分くらいしかかからない。





    下りの踏分は錯綜しているが、どれを通ってもいずれあの「大崩ノ辻・黒岩山・泉水山」道標に到るようだ。

    アセビの間をかいくぐると、目の前に道標が立っている。これで予定通り、大崩ノ辻とピークを時計回りにぐるりと周回したことになった。





    さて、気分新たに歩き出してしばらくすると、今日初めて他の登山者に出会った。初老のカップルである。その時、これまでまったく一人っきりであったことに気づいた。誰にも出会わなかったのである。ずいぶん贅沢な山歩きであったのだ。

    その他、黒岩山でもう一組の男女二人連れと、牧ノ戸峠近くの散策路で中年男性一人と出会っただけである。こんなに気持ちのいい縦走路なのに、もったいないような気がした。


    黒岩山まで、東方面の景色を眺めたりしながら実にのんびりと歩いた。途中、ちょとした岩場があり歩きに味が加わった。また、秋リンドウが美しく咲いていた。

    黒岩山分岐の道標@の指示にしたがって山頂に向かった。  
  • 黒岩山から牧ノ戸峠まで
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    黒岩山山頂から見る
    これまで歩いた山と道
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    左から、平治、三俣
    久住、星生
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    遠くかすかに由布・鶴見
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    涌蓋と万年山
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    黒岩山道標@に戻り
    ちょと歩く歩くと
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    黒岩山道標A
    山頂からここへ出たかった
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    登山道にて
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    この下りはきびしい
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    つまずきそうで気を遣う
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    ここにも秋リンドウ
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    坂を下りきり
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    平坦な道を牧ノ戸峠へ
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    黒岩山を振り返る
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    牧ノ戸峠到着
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    こんな警告版がありました

     



    静かな黒岩山山頂に25分も居座って、眺望を楽しんだ。









    下りは道標Aに出るつもりであったが、あまりの気分良さのため注意散漫になり、道標@に戻ってしまった。









    道標Aからの下りが今回の最難関路と言えよう。急坂に加え、石がごろごろ、踏み分け錯綜、クロボクなどなど。

    ちょこっと滑ったり、こけたりしながら降りきった。ここにも秋リンドウ。













    牧ノ戸峠は思っていたより静かであった。駐車場も空きがずいぶんある。この日は週末の金曜日、絶好の紅葉の時期、晴天、というのに。おそらく、翌日、翌々日はこの駐車場も車であふれかえることだろう、と思った。

    売店には行かず、散策路を降りた左手のベンチで行動食をおいしくいただいた。  
  • 牧ノ戸峠から、遊歩道、長者原駐車場まで
  • :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    この道標から遊歩道を下る
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    アセビの林
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    紅葉の落ち葉の絨毯
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    モミジ
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    モミジ
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    黄葉の落ち葉の絨毯
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    やまなみハイウェイに出る
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    ハイウェイを横切って
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    再び遊歩道へ
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    ハイウェイ脇の歩道
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    橋の上から谷間を見る
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    遊歩道
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    星生ホテル進入口
    横切って遊歩道へ
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    またハイウェイ
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    寒の地獄を過ぎる
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    遊歩道へ
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    遊歩道にて
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    遊歩道にて
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    遊歩道にて
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    遊歩道にて
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    白水川の橋の上から
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    ハイウェイに出る
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    ここが遊歩道終点
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    長者原到着
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    園地の中へ
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    駐車場に戻る
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    午後4時、静かな駐車場

     



    牧ノ戸峠から遊歩道を通って長者原へ下る。


    1000mより上では紅葉は終わり、ほとんどの木々はすでに葉を落としている。

    しかし、この遊歩道をなだらかに下っていくと、はじめは落ち葉の絨毯であるが、次第に木々の紅葉が目立つようになる。

    特に、寒の地獄から先の遊歩道、白水川沿いは得も言われぬ風情であった。コメント不要、画像を見てください。

    この遊歩道、『分県登山ガイド』記載時間とまったく同じ60分で歩きました。  

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