山行記録

祖母山

障子岳・親父山・黒岳

―2016年7月3日(日)/4日(月)―

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Updated: July 05, 2016
Last modified: December 01, 2020



ball_magenta2.gif 山行概要
  • 期日:2016年7月3日(日)/4日(月)
  • 山名(読み方、標高):祖母山(そぼさん、1756.4m)、障子岳(しょうじだけ、1709m)、親父山(おやじやま、1644m)、黒岳(くろだけ、1578m)
  • 県名/山地・山群・地域など:宮崎県/祖母・傾山地
  • 山行形態:福岡油山会会員有志4名パーティー
  • 参加者:4名(男性2名、女性2名)
  • 全日程
    • 第1日目:2016年7月3日(日)
      • 移動:福岡から北谷登山口まで、4時間10分
        福岡発06:00⇒堤または野芥ランプ⇒[福岡都市高速]⇒(太宰府IC)⇒[九州自動車道]⇒(鳥栖JC)⇒[大分自動車道]⇒(九重IC)⇒長者原⇒[やまなみハイウェイ]⇒瀬の本⇒[国道442号]⇒竹田⇒[国道57号]⇒[県道639号]⇒[県道8号]⇒五ヶ所⇒[村道・林道]⇒10:10北谷登山口
      • 登山:北谷登山口から祖母山九合目小屋まで
      • 宿泊:祖母山九合目小屋(祖母傾最新情報
      • 夕食:18:30
    • 第2日目:2016年7月4日(月)
      • 朝食:5時40分頃
      • 登山:祖母山九合目小屋から、祖母山、障子岳、親父山、黒岳、時計回り周回、北谷登山口まで
      • 移動:北谷登山口から福岡まで
      • 北谷登山口18:15⇒[高千穂、国道218号、松橋IC、九州自動車道(途中広川SAで遅めの夕食)、福岡都市高速]⇒22時50分福岡
  • 全体
    • 祖母山から傾山に至る稜線の東側は大分県、西側は宮崎県である。祖母山登山者の多くは大分県側の神原、尾平の登山口(もしくはメンノツラ登山口)から登るようである。あるいは登るようであったと言うべきか。というのは、近年きびしい大分県側からの登山を避け、よりやさしい宮崎県側の北谷登山口から登る人が増えているらしいからである。今回の山行も北谷登山口から登った。ただ、祖母山登山だけでなく、祖母山九合目小屋に1泊し、障子岳、親父山、黒岳と周回し、北谷登山口に戻るという時計回り周回ルートを計画した。第1日目は小雨だったが、2日目は雨は降らず、天気が次第によくなった。そのため、計画通りの山行ができた。
    • さて、福岡―北谷登山口間の移動であるが、往きは大分、九重町の長者原、竹田経由、帰りは高千穂、熊本の松橋経由となった。一番便利なのは南阿蘇の高森経由なのだが、このルートはあの大地震のため数個所で通行止めの可能性があるため今回は避けた。
    • お目当てのオオヤマレンゲはすでにその盛りを過ぎ、ほとんど
      花は散りにけり、二つ三つの遅咲きの花を見ることができただけだった。毎度のことながら、花の時期と山行の期日を合わせるのはなかなか難しい。
    • 祖母山九合目小屋に泊まったのは初めてだった。宿泊客は我々4人だけなのに、管理人さんがビールを持って登ってくれた。利用料金が一人1泊2千円というのは少々高めとは思うが、テント泊の荷物が不要というのは何ともありがたい。それに、電灯も点り何かと便利であった。
    • 色々あったが、一番印象に残るのは黒岳から北谷登山口まで、谷間の下山ルートのきびしさである。メンバー全員、この体験は忘れられないだろうということであった。
    • 心残りは、黒岳の直前まで行きながら、先の鞍部の下りと登りが時間的に無理ということでその山頂に立てなかったことである。しかし、このことは、また次回、四季見ヶ原の親父山登山口から三尖(みっとぎり)、黒岳、親父山周回(+障子岳往復)登山の意欲をうながす。来年春、アケボノツツジの季節に試みたいと思った。

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ball_magenta2.gif 第1日目 2016年7月3日(日) 祖母山登山(登り)

  • 概要
    • 天候:雨
    • 行程:北谷登山口から祖母山までの登り、全行程4時間10分、実歩行3時間15分
  • コース地図(山行全図)・時間


  • 【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20160703_04_祖母山_黒岳.gdb
    【トラックグラフ】距離・標高


    (10時10分から登山準備、黒岳登山道下山時最後の渡渉箇所下見調査等)
    北谷登山口11:10→[45分]→11:55二・五号目(水場)12:05→[45分]→12:50千間平(昼食)13:20→[55分]→14:15国観峠14:30→[50分]→15:20祖母山九合目山小屋

  • 日誌・アルバム
  • ―日誌―
    • 10時10分北谷登山口に到着、すでに数台車が駐まっていた。登山開始前に、私を除く3人に渡渉箇所の水量などを調べに行ってもらった。黒岳から下山の際、数個所(後で分かったことであるが、これは4箇所)渡渉しなければならないが、一番問題なのは下山時最後の渡渉箇所の状況である。増水して渡渉困難なほどの水量であれば、黒岳経由の周回はできないので、千間平を通って往復、または風穴コースで周回することになる。北谷登山口から林道を数十メートル戻ると黒岳登山口があり、5分ほど谷へ下るとその渡渉地点である。調査の結果、その水量は渡渉が危険なほどではないということが分かり、この日雨が激しく降らないならば、翌日は計画通り周回することになった。
    • 11時10分、北谷登山口から登山開始、祖母山に登るコースの中で一番マイルドな、千間平、国観峠を通るコースである。ただ、三合目の尾根取付まで、4年前の祖母山登山ではほとんど「登り」の感覚がなかったのであるが、今回は相当傾斜のあることが身にしみ、この数年間の体力の衰えを実感することになった。
    • 三合目から四合目までの尾根急登の登山道は整備がなされ、前回よりはずいぶん登りやすくなっている。しかし、坂が緩和されることはないので、相当きつかった。四合目、千間平の始まる地点に至り、一山越えた感じで、そこから国観峠までは平坦
      な、もしくは緩い上りの登山道なので、気が楽になった。千間平の標識の立つ地点で昼食、これは4年前と同じである。ただ今回は雨模様で残念だった。
    • 広々した国観峠に着くと風が強く、小雨とガスで眺望が得られず、残念。それでも、15分ほど休憩を取って体を休め、九合目までの急登に備えた。
    • 国観峠から九合目までの登山道は急坂であるが、この道はひどく荒れていて驚いた。そのため時間がかかったが、予定より40分早く、午後3時20分、九合目小屋に到着できた。小雨の中の歩きだったので(時々小やみになることもあったが)、小屋についた時、ほっとした。
    • 小屋の管理人さんには事前に宿泊予約をし、缶ビールの手配もお願いしていた。宿泊客は我々4人のみだったが、管理人さんはこの日小屋まで登り、彼もこの日山小屋泊、色々話ができた。
    • 夕食のメインは小屋のコンロと鍋を借りて「キムチ鍋」、かなり重たい具材やスープを運び上げてくれたS.Kさんに感謝。冷えたビールを飲みながらキムチ鍋、美味しかった。
    • 残念ながら、オオヤマレンゲの花はもうほとんど散り、かろうじて数個見えただけ。全体、花の時期が早まっているようで、この「天女の花」の盛りを目にするには、6月下旬(6月20日頃か?)に訪れる必要があるようだ。

    ―アルバム― (:各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    10時10分、北谷登山口駐車場到着
    数台の車が駐まっていた
    まず登山準備
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    私を除く三人で
    黒岳登山道最後の渡渉箇所調査
    その結果、渡渉OK!
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    登山スタート
    山腹を登る
    二・五合目の水場で休憩
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    三合目で尾根に取り付き
    尾根の急登
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    雨で滑りやすい
     
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    急坂を登り切った辺り
     
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    ヤマボウシが咲いていた
     
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    緩い坂を登る
     
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    千間平入口付近
    遅咲きのツツジ
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    千間平、ここで昼食
    広々していて、気持ちがいい
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    千間平にて
     
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    しばらく平らな道
    快適に歩く
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    五合目の道標
    少し傾斜のある道になる
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    三県境、越敷岳分岐
    4〜5人グループとすれ違った
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    やや傾斜のある道を登り
    国見峠到着
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    広々した峠の広場を横切る
    ガスのため景色はぼやけている
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    傾斜のきつい道を登り、八合目
    九合目までの登山道は荒れていた
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    九合目から山小屋へ向かう
    この道はなだらか
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    山小屋到着、午後3時20分
    予定より40分早い
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    祖母山九合目小屋にて
    夕食はキムチ鍋、美味しかった
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    小屋の側のオオヤマレンゲ
    ほとんど花は散っていた
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    夕暮れの小屋
     
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    小屋のソーラー発電パネル
    小屋ではLED電灯が点り、ありがたい
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    小屋玄関前、道標など
    所要時間に相当幅がある、納得

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ball_magenta2.gif 第2日目 2016年7月4日(月) 祖母山・黒岳(下り)周回

  • 概要
    • 天候:曇時々晴、のち晴
    • 行程:祖母山から北谷登山口までの下り、全行程10時間45分、実歩行7時間25分
  • コース地図(上記第1日目コース地図参照)・時間

  • 祖母山九合目山小屋06:55→[30分]→07:25祖母山山頂07:35→[35分]→08:10急坂(危険区間)終了地点08:20→[35分]→08:55展望岩(休憩)09:10→[20分]→09:30天狗岩分岐(天狗岩往復)10:15→[1時間5分]→11:20障子岳山頂(昼食)12:05→[40分]→12:45親父山12:55→[50分]→13:45黒岳分岐(黒岳〔実際は黒岳分岐から山頂手前の小ピーク〕往復)14:05→[山腹急坂下り、35分]→14:40沢出合@14:50→[35分]→15:25沢出合A15:35→[35分]→16:10沢合流16:20→[渡渉2回、40分]→17:00最後から二番目の渡渉手前17:15→[渡渉2回、林道歩き、25分]→17:40北谷登山口
  • 日誌・アルバム
  • 【日誌・アルバム@】:祖母山九合目小屋から障子岳まで
    ―日誌―
    • 朝食は前日のキムチ鍋スープの残りを使っておじや。昼食のため、私の登山用バーナーとコッヘルで米二合を炊き、炊きあがって少し冷まして、そのままコッヘルごと運ぶ(昔、これを飯盒でやっていた)。朝食を済ませ、後片付けや荷造り・身支度後、7時5分前出発、予定より25分ほど遅れた。幸い雨は降らない模様だ。
    • 小屋から祖母山山頂まで、ゆっくり30分かけて登る。適度のウォーミングアップである。山頂はガスがかかっていたが、時々それが切れて、青空が少し広がる。しかし、天気は不安定、せめて雨がひどく降らないことを祈るのみ。
    • 山頂から岩場・ロープ場・梯子場を下る急傾斜の区間は緊張した。この区間、登りより下りの方が注意を要する。それに、雨で湿っているのでなおさらである。30分あまりかけてこの区間を下りきって安堵し、一休みした。
    • そこからしばらく軽いアップダウンを繰り返しながら、全体としては下って行く。やがて、樹林を抜け、展望のきく大きな岩の上に
      飛び出した。そこからは、下に鞍部(水場がある)、その向こうの天狗岩の岩峰が見渡せた。いい景色なので、ここで休憩した。天気はまずまずである。
    • 鞍部の水場への分岐、黒金ルート分岐(天狗ノ分かれ)を通過、岩場を登って天狗岩分岐到着。分岐地点にリュックをデポして、天狗岩に登った。天気がよくなり、岩峰上から展望が開けた。祖母山頂からここまでの道筋、これから向かう烏帽子岩などが見渡せ、気持ちが高揚したようだ。そのためか、天狗岩から障子岳まで、一気に(と言っても、歩調はゆっくりだが)歩き、障子岳山頂に着いた。
    • 障子岳山頂手前に、4年前にはなかった「鹿除け金属ネット」が設置されていた。登山道はそのネットの中を通っているので、その出入り口の開け閉めを確実にする必要がある。
    • 障子岳山頂で長めの休憩を取り、昼食をいただいた。天気がますますよくなり、雨の心配はなくなった。展望も得られ、山頂での一時を存分に楽しんだ。

    ―アルバム―
    :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    早朝
    小屋の側のオオヤマレンゲ
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    オオヤマレンゲ
     
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    小屋の玄関前
    周回縦走スタート
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    祖母山までの登山道にて
    オオヤマレンゲ
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    祖母山山頂到着
     
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    山頂にて
     
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    ガスのため、眺望なし
     
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    山頂からのきびしい下り
     
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    旧登山道
    半世紀以上前、この大岩の間を下りた
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    岩の間に咲く花
     
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    きびしい急坂の下り
     
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    梯子、クサリ、ロープ
     
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    落石にも要注意
     
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    急坂を降りきって一安心
    一休みした
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    縦走路にて
     
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    快適に歩く
     
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    大きな広い岩上の展望台に出る
    ここで休憩
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    前方に鞍部
    その向こうに天狗岩
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    鞍部の水場分岐を通過
     
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    険しい登り
     
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    天狗分かれ
    黒金ルート分岐
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    登山道脇のバイケイソウ
     
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    天狗岩への分岐
    先の烏帽子岩が見える
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    この分岐にリュックをデポ
    天狗岩へ
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    天狗岩展望所
     
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    その先の岩峰上へ
     
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    天狗岩にて
     
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    天狗岩から祖母山を見る
     
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    天狗岩の崖
    手を伸ばして撮影
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    烏帽子岩
     
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    障子岳へ
     
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    バイケイソウの花盛り
     
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    障子岳にて
     
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    祖母山の眺め
    天気がよくなった
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    祖母山、ズームアップ
     
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    右手前古祖母山、左手彼方に傾山
    その間に本谷山と笠松山

    【日誌・アルバムA】:障子岳から、親父山、黒岳経由、北谷登山口まで
    ―日誌―
    • 障子岳から親父山までの登山道は、メンバー4人の内二人が経験済み。のどかとも言えるやさしい道である。太平洋戦争終戦直後のB-29墜落の地を通過、なだらかに登って親父山山頂に到着した。ここから、黒岳を経由して、北谷登山口への下りが、「難路」といわれる未知のルートである。
    • 黒岳までは特に危険というわけではない。黒岳分岐にリュックを置いて山頂へ向かった。そこから山頂まで「5分」という道標があったが、岩場を乗り越えると展望のよいピークだったので、そこで「黒岳」まで来たことにした。実際はその先に鞍部があり、崖(と思われる)を下りまた登って黒岳山頂に至るのだろうが、我々の足ではとても10分や20分でこの往復は無理、これからの難路の下りにどれくらい時間がかかるか分からないので、今回はこのピークでよしとした次第。結果的にはこれでよかったと思う。もしも無理して黒岳山頂まで進んでいたら、北谷登山口到着は午後6時過ぎになっていたであろうし、急いだり、焦りが生じて何がおきたか分からない。
    • 黒岳分岐からまず山腹を谷に向かって急坂を直線的に下る。道は切り開かれているが、それは登山道としては未成熟である。直線的すぎるのである。そのため、通常の足運びができず、滑らないためには登山靴を横にして踏み込んでいく必要がある。これは足腰への負担が大きい。この下りは最初の沢出合まで続くが、そこで一休みせざるを得なかった。
    • コース地図の沢出合@から沢出合Aまで、沢とは言え水量は少なく、谷の幅も狭い。ただ、その沢の中を下るので、危険を避けるためコース選びや踏みしめる岩選びに慎重にならざるを得ない。沢出合Aで右からの沢と合流し、谷の幅が少し広が
      り、積み重なる岩も大きくなるので、より歩行が難しくなった。時には沢を降りるのが困難で、左右の岸辺を巻いたりしなければならない箇所がいくつもあった。これが渡渉@まで続く。ここで右の谷から流れる沢と合流し、その対岸(右岸)へ渡渉する。それまでは左岸・右岸には関係なく沢の中を下ってきたが、この渡渉後は最早沢の中を下るには流水量が大きく、右岸を下ることになる。間もなく渡渉Aで、対岸の左岸へ移動するのだが、どこをどう渡ればいいのかしばし点検した。一番適切な箇所を見つけ、4人無事に渡ることができた。
    • 左岸に移ると、やっと登山道が通じていて、それまでの沢下りから解放され、一同心が和らいだ。それまで緊張しっぱなしであったからである。
    • 登山道を安心して下り、渡渉Bに至る。沢の幅はずいぶん広くなっているが、もう黒岳登山口の近いことが分かっているので、安堵感を覚え、渡渉の前に少し長めの休憩を取った。そしてこの「難路」のきびしさを語り合った。渡渉Bをまた右岸へ渡り、少し進むと最後の渡渉Cである。この渡渉箇所は前日登山スタートの前に調査していた。渡渉Bまで下ったのは「あわせ谷」であるが、最後の渡渉は「本谷」の渓流であり、一番水量が多く、流れもきつい。しかし、前日より水が引いているとのことであった。また、これを渡れば登山口までは近い。足を踏み外して、靴が流れに浸かっても問題はないということで、この渡渉は緊張感がなかった。
    • 渡渉後、谷から短い距離を林道へ登りあがり、林道を少し歩いてゴールの北谷登山口に到着、周回を終了した。

    ―アルバム―
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    障子岳→親父山縦走路から
    樹間に祖母山がくっきり
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    バイケイソウ群生
     
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    太平洋戦争終戦直後
    B29墜落の地
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    親父山山頂
     
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    左の森の向こう:障子岳、右:古祖母山
    正面彼方に本谷山
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    これから向かう黒岳
    初めての登山道である
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    穏やかな尾根筋の道が続く
     
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    黒岳に近づくと
    巨岩にぶつかる
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    その基部を巻く
     
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    でっかい岩だ
     
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    登山道へ這い上がる
     
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    登山道をちょっと進むと黒岳分岐
    ここにリュックをデポ、黒岳へ
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    岩場を乗り越え小ピークへ
    この先の鞍部の向こうが黒岳らしい
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    しかし今回はここまでで
    黒岳「訪問」とする
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    黒岳から四季見ヶ原方面
    右手に三尖(みっとぎり)
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    黒岳からの下り
    急斜面を直線的に下りる
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    沢出合@辺り
    細い流れで顔を洗い、一休み
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    苔むした沢の中を下る
    難路である
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    ルートを確かめながら
    慎重に足を運ぶ
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    所々ケルンがある
    このような箇所をいくつも下りる
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    大きな沢と合流、渡渉@
    右岸へ渡渉、なお谷川を下る
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    途中で左岸へ、渡渉A
    やっと沢下りから「山道」へ
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    登山道はありがたい
    歩くのが楽だ
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    再び右岸へ、渡渉B
    ある程度安堵して、渡渉前に休憩した
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    最後に別の沢渡渉、渡渉C
    前日調査した沢である
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    坂道を上って林道へ
    難路を下り終え、皆さんうれしそうです
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    北谷登山口に戻りほっとした
    全員無事故でよかった

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