山行記録

北アルプス・常念山脈縦走

燕岳・ 大天井岳・ 常念岳・蝶ヶ岳

―2012年7月19日(木)〜23日(月)―

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ball_magenta2.gif 山行概要
  • 「アミューズトラベル」企画・実施登山ツアー:「ゆったり常念山脈縦走 5日間」
  • 期日:2012年7月19日(木)〜23日(月)、4泊5日
  • 山名(読み方、標高):燕岳(つばくろだけ、2762.9m)、大天井岳(おてんしょうだけ、2,921.9m)、常念岳(じょうねんだけ、2857m)、蝶ヶ岳(ちょうがたけ、2677m)
  • 県名/山地・山群・地域など:長野県/北アルプス
  • 参加者:16名(+添乗員2名、登山ガイド1名)
  • 全日程
    • 第1日目 ―2012年7月19日(木)
      • 移動:福岡から中房温泉まで
        福岡空港08:05→[ANA 212便]→09:25名古屋/中部国際空港10:20→[貸切マイクロバス(以下同様)、0:55]→11:15JR名古屋駅11:30→[1:25]→12:55恵那峡SA(昼食、買い物)13:25→[1:50]→15:15梓川SA(休憩・トイレ)15:30→[1:15]→16:45中房温泉
      • 宿泊:「中房温泉(なかぶさおんせん)」
        夕食:18時
    • 第2日目 ―2012年7月20日(金)
      • 朝食:6時45分
      • 登山:中房温泉(燕岳登山口)から「燕山荘」まで、7時30分〜13時、全行程5時間30分
      • 宿泊:「燕山荘」
        夕食:17時40分
    • 第3日目 ―2012年7月21日(土)
      • 朝食:4時30分
      • 登山
        @「燕山荘」から燕岳往復、5時20分〜6時30分、全行程1時間10分
        A「燕山荘」から「常念小屋」」まで、6時50分〜15時10分、全行程8時間20分
      • 宿泊:「常念小屋」
        夕食:18:30
    • 第4日目 ―2012年7月22日(日)
      • 朝食:6時
      • 登山
        @「常念小屋」から「蝶ヶ岳ヒュッテ」まで、6時30分〜15時10分、全行程8時間40分
        A「蝶ヶ岳ヒュッテ」から蝶ヶ岳往復、16時〜16時15分、全行程15分
      • 宿泊:「蝶ヶ岳ヒュッテ」
        夕食:17時30分
    • 第5日目 ―2012年7月23日(月)
      • 朝食:5時30分
      • 登山:「蝶ヶ岳ヒュッテ」から三股(みつまた)駐車場まで、6時20分〜10時50分、全行程4時間30分
      • 移動:タクシーで三股駐車場から「ほりでーゆ『四季の郷』」まで、10時50分〜11時10分、全行程20分
      • 温泉入浴・昼食・荷物整理:ほりでーゆ「四季の郷」、11時10分〜13時、1時間50分
      • 移動:「ほりでーゆ『四季の郷』」から福岡まで
        「ほりでーゆ『四季の郷』」13:00→[貸切マイクロバス(以下同様)、1:10]→14:10駒ヶ岳SA14:30→[1:05]→15:35屏風山PA15:40→[1:25]→17:05名古屋/中部国際空港19:00→[ANA 235便]→20:05福岡空港
  • 備考
    • 私にとって初めての日本アルプス山行。実は8月1日(水)から5泊6日の予定で、福岡油山会定例山行「北アルプス・立山−薬師岳縦走」に行くのだが、何しろ未体験の北アルプスなので万事要領がよく分からず、事前にこのツアー山行に参加することにした。
    • ツアー参加者は福岡から10名、名古屋で合流した小倉、下関、広島、岐阜、仙台などからの参加者が6名、計16名。これにガイドさん1名、アミューズ・トラベルの添乗員(リーダー)2名が付いてくれたので、19名のパーティであった。
    • 天候には恵まれなかった。梅雨最末期の山行ということになり、連日雨と濃霧、期待の穗高・槍連山大眺望はあきらめかけたのだが、2日目の夕刻一時的にガスが切れ、常念山脈稜線上に建つ「燕山荘」から北アルプスの山々が見渡せた。また、最終日の朝、それまでの悪天候が嘘のように晴れ渡り、日の出前から日が昇りきるまで、広大な谷の向こうに高く連なる穗高・槍の峰々の圧倒的な姿を心ゆくまで眺めることができた。縦走中まったく見ることができなかったため、突然の思いもかけぬこの天の恵みに感謝。
    • 展望を楽しみながらの縦走はできなかったが、その代わり、アルプスの自然に大変詳しいガイドさんO氏が出会う花たちの名前や特性について説明してくださり、大変勉強になった。何十という彼女たちの名前は聞いたものの、メモするゆとりはなく、ただ写真を撮りまくっただけ、その写真の整理と名前の特定が大仕事になりそう。
    • ガイドO氏からは、縦走中や山小屋で、アルプス山行の注意事項、装備などについて有意義なお話を聞くことができた。また、私の細々した質問に答えていただいた。ありがとうございました。これは、8月1日からの「北アルプス・立山−薬師岳縦走」の具体的準備に非常に役に立ちます。装備についてここでは触れないが、後日まとめてみたいと思っています。
    • 北アルプスの山小屋は、昨年の富士山登山の時と比べれば、格段に快適だった。特に食事は下界(?)と変わらず、おいしかった。帰福した翌日測ってみたら、驚いたことに1.5kg体重が増えていた。また、生ビールを楽しむことができることも望外の喜びであった。あれやこれや、山小屋のありようを体験できたのはよかった。北アルプスの山小屋のイメージが明確になったからである。
    • 今回の山行で、山小屋泊山行のペース、つまり、次の山小屋に遅くとも15時頃には到着するように出発時間を調整するべき、ということを体験的に教わった。これは、山行を楽しむための重要な事項であると思う。時間的ゆとりは精神的ゆとりをもたらし、翌日の心のエネルギーとなる。山登りを楽しくする。特に年寄りにはこれが大事なことではないか。今回のツアー名のあたまに「ゆったり」と付してあるのはこのことを意味しているものと思われる。納得しました。
    • ガイドO氏、リーダーのA氏、Oh氏、お世話になりました。また、参加者の皆さん、色々ありがとうございました。皆さんのおかげで、北アルプス山行を楽しむことができました。

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ball_magenta2.gif 第1日目登山記録 ―2012年7月19日(木)―

  • 概要
  • コース地図・時間
  • 画像・備考
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    JR名古屋駅近く
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    恵那峡SA
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    バスの中から
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    バスの中から
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    梓川SA
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    中房温泉到着
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    標高標識
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    本館玄関へ
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    食堂で夕食
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    頂いた2本のキュウリ
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    フロント玄関先
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    本館玄関先

     


    我々福岡からの参加者10名は、アミューズの世話人A氏と共に、福岡空港から名古屋/中部国際空港に到着、アミューズのサブリーダーOh氏も加わり、待機していた貸切マイクロバスに乗り込み、JR名古屋駅へ。

    JR名古屋駅で、各地からの参加者6名と合流、この日の宿「中房温泉」へ。「恵那峡SA」で昼食・休憩、「梓川SA」でトイレ休憩。


    「梓川SA」すぐ先、豊科ICを降りた所で、ガイドO氏と合流。車中で、O氏から諸注意を聞く。

    福岡から1日かけて、やっとこの日の宿「中房温泉」に到着、この日は移動だけだった。






    「中房温泉」は標高1462m、涼しい。由緒ある温泉で、色々な趣の湯(温泉プールも)があるが、私が浸かったのは「不老泉」と「大湯」のみ。








    自家製のキュウリが無料で自由にどうぞとのこと、キュウリは本館裏の水槽にプカプカ浮いている。このことを予想していたわけではないが、塩分補給のために「アルペンザルツ」を持ってきていたので、翌日のために荷物は増すが2本頂いた。

    夕闇迫ると、温泉玄関の提灯の明かりが何とも言えない趣を醸し出す。いい宿でした。  

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ball_magenta2.gif 第2日目登山記録 ―2012年7月20日(金)―

  • 概要
    • 天候:雨、時々曇り、濃霧、13時の気温13.1℃
    • 登頂:なし
    • 行程:中房温泉(燕岳登山口)から「燕山荘」まで、全行程5時間30分、実歩行4時間15分
  • コース地図・時間

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    中房温泉(燕岳登山口)7:30→[45]→8:15第1ベンチ(水場)8:25→[25]→8:50第2ベンチ9:00→[35]→9:35第3ベンチ9:45→[40]→10:25富士見ベンチ10:35→[35]→11:10合戦小屋(昼食、スイカ)11:45→[1:15]→13:00「燕山荘」


  • 画像・備考
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    中房温泉玄関前
    ストレッチと諸注意
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    燕岳登山口
    出発
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    急登の始まり
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    第1ベンチ
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    第2ベンチ
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    登山道
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    第3ベンチ
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    木製土留めの階段
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    こんな箇所もある
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    景色はいま一つ
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    合戦小屋到着
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    スイカ売り場の行列
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    おいしい
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    合戦小屋にて
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    かなり登った
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    急登が終わる
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    合戦沢ノ頭
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    雪が残っている
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    すぐ上、「燕山荘」
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    槍ヶ岳は影のみ
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    「燕山荘」玄関先にて
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    夕刻、ガスが晴れた
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    皆さん外へ出る
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    縦走路と槍ヶ岳
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    斜面のコマクサ群生を見る
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    テント場、寒そう
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    槍ヶ岳を背景にパチリ
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    槍ヶ岳、ズームアップ
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    オーナーのアルプホルン演奏

     


    「中房温泉」前、諸注意とストレッチ後、7時30分、登山開始。雨なのでレインスーツ着用。

    いきなり急登が始まる。「三大急登」の一つとのこと。森の中、ジグザグに登る。






    第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチ、富士見ベンチで休みを取りながら、急坂を登る。









    第3ベンチの辺りは見事なカラマツの美林である。ガイドO氏の話では、中房温泉を(後で分かったことであるが、「燕山荘」も)建てる時に(大正時代のことだったと思う)、樹木を伐採して利用し、その後カラマツを植林したものだという。さぞ運搬が大変だっただろう、と往時の苦労が偲ばれた。




    「合戦小屋」到着。まずは、ここの名物スイカを食らう。八等分された1切れ800円、かんかん照りではこれくらい一人でぺろりであろうが、この日は雨、大きすぎるのでさらに2等分してもらう。おいしかった。

    ほとんどの登山者がこのスイカを買い求めていた。これまでこのルートを登って、スイカを食べたことのある人の話によると、この日のスイカは「前の時より甘みが乏しい」とのことであったが、察するにこれは天候のせいであろう。つまり、晴れた日に陽に照らされながら汗だくでここまで急登した後の冷えたスイカはことのほか甘く、おいしく感じるのではなかろうか。

    スイカの後、昼食、おこわのおにぎり2個とカロリーメイト。おこわだけいただき、カロリーメイトは行動食として残した。この「合戦小屋」では温かい各種飲み物やそばなどもあり、寒い時期にはありがたいことであろう。


    「合戦小屋」から登山道は緩やかになる。しかし、ガスのため眺望は得られない。

    「合戦沢ノ頭」を過ぎ、しばらく歩くと雪が残っている。その上がこの日の目的地「燕山荘」。





    「燕山荘」に着いた時も、相変わらず雨とガスで、槍ヶ岳もかすかにその影が見えるだけだった。


    山行旅程表によると、この日「燕山荘」到着後荷物を置き、身軽になって燕岳ピストン往復することになっていたが、雨のためこれは中止になり、翌日早朝に変更された。



    ところが、その後雨がやみ、ガスも晴れて明るくなってきた。

    宿泊者の皆さん外に出て、山々を眺める。槍ヶ岳の姿がはっきり見える。翌日歩く稜線も鮮明である。

    天気回復で、時間的にはちょっと遅めだが、燕岳に向かう人たちもいた。

    この日の展望を諦めていただけに、このつかの間のご褒美に皆さん大喜びで、盛んに写真を撮り合っていた。

    私もかなり沢山撮ったが、やはり曇天だったため、実際に眺めると素晴らしい景色であるにせよ、画像としてはほとんどだめである。

    「燕山荘」は、山小屋の老舗とでも言おうか、とても感じのいい山小屋だった。この日、天気が悪いにもかかわらず、大勢の登山者が泊まっていた。

    夕食後、オーナーのサービスとしてアルプホルンの演奏があった。本来は屋外で、山並みを背景に演奏されるのだが、この日は雨で広い食堂での演奏となった。また、演奏の前の彼のお願いや諸注意などお話も、アルプス山行初心者の私にとっては興味深かったし、ためになる。

    初めての山小屋泊まりで、熟睡することはできなかったが、時間的にゆっくりでき、楽しく過ごせた。  

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ball_magenta2.gif 第3日目登山記録 ―2012年7月21日(土)―

  • 概要
    • 天候:曇り、のち雨、濃霧、朝4時の気温11.2℃
    • 登頂:燕岳、大天井岳
    • 行程:
      @ 「燕山荘」から燕岳ピストン往復、全行程1時間10分、実歩行1時間
      A 「燕山荘」から「常念小屋」」まで、全行程8時間20分、実歩行6時間43分
  • コース地図・時間

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    @ 「燕山荘」5:20→[30]→5:50燕岳6:00→[30]→6:30「燕山荘」

    A 「燕山荘」6:50→[1:55]→8:45休憩8:55→[1:00]→9:55槍ヶ岳・常念岳分岐→[40]→10:35「大天荘」(昼食・休憩)11:40→[10]→11:50大天井岳12:00→[08]→12:08「大天荘」12:15→[50]→13:05「旧二俣避難小屋」跡(休憩)13:10→[東天井岳横通岳トラバース、2:00]→15:10「常念小屋」


  • 画像・備考(1)―「燕山荘」から燕岳ピストン往復―

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    朝、ぼんやりとした太陽
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    荷物を持たず燕岳へ
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    砂地を行く
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    燕岳山頂にて
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    皆さん嬉しそう
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    燕岳は花崗岩の山
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    メガネ岩で記念写真
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    イルカ岩

     

    朝、太陽がぼんやりと光っているが、雨。

    前日予定の燕岳登山がこの日に変更になった。そのため早朝4時30分に朝食、その後荷物は何も持たずに燕岳へ向かう。「燕山荘」からのピストン往復である。標高差わずか60mあまり、散策程度の山登り。






    しかし、やはり山頂に立つと、皆さん嬉しそうです。








    この山は花崗岩がむき出しで、その風化した真っ白い砂がまるで雪のようである。また、面白い形をした岩が色々ある。

    この燕岳登山は、この日の長い縦走のウォーミングアップであった。  


  • 画像・備考(2)―「燕山荘」から「大天荘」・大天井岳まで―

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    縦走開始直後
    コマクサと雷鳥
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    岩の間を行く
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    稜線の下を行く
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    稜線に出る
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    切通岩
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    鞍部に喜作のレリーフ
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    ここを登り返す
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    槍ヶ岳・常念岳分岐
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    稜線の下を登る
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    来た道を振り返って見る
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    稜線に出る
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    「大天荘」到着
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    雪渓がある
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    大天井岳へ
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    大天井岳山頂にて
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    大天井岳山頂にて

     


    「燕山荘」から縦走開始、その直後雷鳥との出会い、幸運だった。

    しばらく稜線の右下を歩く。表銀座縦走コースである。






    斜面には一面コマクサが点々と群生していた。しかし、株は小さい。

    鞍部に至り、クサリ場を降り、階段を登り返す。ここは「切通岩」である。槍ヶ岳への道を開いた喜作のレリーフの碑がある。




    槍ヶ岳へ向かう登山道(喜作新道)と道を分け、左の常念岳への道を進む。今度は稜線の左下の道である。








    稜線へ登り詰めると「大天荘」に出る。

    「大天荘」の食堂で昼食のお弁当、これも前日と同じおこわのおにぎり2個(とシュウマイ2個)であった。カレーライスの香りが漂い、そそられたが、我慢しておにぎりを食べた。







    荷物を山小屋脇に預け、そこから身一つで雨の中、すぐそばの大天井岳往復登山、歩行時間往復20分足らずの近さであった。  


  • 画像・備考(3)―「大天荘」から「常念小屋」まで―
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    常念山脈縦走路を行く
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    北西斜面に雪渓
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    旧「二俣避難小屋」跡にて
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    東天井岳をトラバース
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    ここを左直角に曲がり
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    雪渓を越える
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    道はなだらかになる
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    ハイマツ密生地帯を下る
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    鞍部に山小屋を見る
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    向こうに巨大な常念岳の山体
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    森の中の谷川のような登山道
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    森を抜ける
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    「常念小屋」到着
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    山小屋の玄関
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    夕闇迫る

     


    縦走再開。雨とガスの中、稜線を歩く。景色はなし。

    旧「二俣避難小屋」跡(石積みが残っている)で休憩。






    ここから、東天井岳(2814m)の右をトラバースする形で進む。

    やがて、左へほぼ直角に曲がり、雪渓の上を少し歩いた後、ハイマツの密生地をなだらかに下る。




    今度は横通岳(2767m)を左にトラバースすることになる。

    トラバースとは山頂を通ることを避け、山頂の「横」を「通」るだけ(「岳」)、ということ、だから「横通岳(よことおしだけ)」ということらしい(本当だろうか?)。




    目の前に常念岳が大きな姿を現すと、下の鞍部に山小屋が見える。そこから灌木林の中を下るのだが、雨脚が強くなって登山道は小さな谷川のようであった。

    それを抜けると、後はなだらかな砂礫の道を山小屋「常念小屋」まで降りていく。





    この日は雨と霧の中をよく歩いた。だから、山小屋に着くと、本当にほっとし、安堵した。

    ことのほか、ビールがおいしかった。  


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ball_magenta2.gif第4日目登山記録 ―2012年7月22日(日)―

  • 概要
    • 天候:雨、時々曇り、濃霧
    • 登頂:常念岳、蝶ヶ岳
    • 行程:
      @「常念小屋」から「蝶ヶ岳ヒュッテ」まで、全行程8時間40分、実歩行7時間20分(小休憩込み)
      A「蝶ヶ岳ヒュッテ」から蝶ヶ岳往復、全行程15分、実歩行10分
  • コース地図・時間

    :画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)
    @ 「常念小屋」6:30→[3回小休憩計15分込み、1:45]→8:15常念岳8:35→[3回休憩計25分込み、1:55]→10:30ピーク2592m(昼食)11:00→[55]→11:55ピーク(お花畑)12:15→[2回小休憩計15分込み、1:45]→14:00蝶槍14:10→[15]→14:25横尾分岐→[45]→15:10「蝶ヶ岳ヒュッテ」

    A 「蝶ヶ岳ヒュッテ」16:00→[05]→16:05蝶ヶ岳16:10→[05]→16:15「蝶ヶ岳ヒュッテ」


  • 画像・備考
    :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    これから登る常念岳
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    山小屋前広場にて
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    出発前のストレッチ
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    急登、岩だらけの道
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    常念岳手前の小ピーク
    休憩
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    きびしい登山道が続く
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    岩が大きくなる
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    山頂が見える
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    常念岳到着
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    山頂にて
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    山頂にて
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    山頂にて
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    下山開始
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    急坂、岩、きびしい
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    一休み
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    奇妙な岩、勾配は緩む
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    休憩
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    再び大きな岩の急坂
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    岩上孤高の雷鳥
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    小コルからピークを目指す
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    ピークで昼食
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    ピークを下る
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    お花畑
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    お花畑を下る
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    霧の中ひとり梢の
    ホシガラス
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    蝶槍へ登る
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    蝶槍にて
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    蝶槍にて
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    振り返って見る蝶槍
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    道はなだらか
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    いかにも縦走路
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    横尾分岐を通過
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    山小屋へ向かって進む
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    「蝶ヶ岳ヒュッテ」到着
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    ヒュッテの玄関先にて
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    穗高連山は雲の中
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    穗高を背景に
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    眼下に梓川
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    蝶ヶ岳へ、数分
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    蝶ヶ岳にて
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    テント場
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    小屋入口「自炊・喫煙スペース」

     


    この日は縦走後半。相変わらず雨と霧。眺望は望むべくもないと覚悟した。

    それでも、山小屋玄関先の広場でストレッチの後、元気よく出発。






    前日見たように、いきなりガレ場と岩の急登である。ことさらゆっくりと、小休憩を取りながら登っていく。









    常念岳の山頂まで、とにかく岩だらけの道である。時間がかかる。







    山頂も岩ばかりで、狭い。写真を撮るにも苦労するほどである。

    常念岳は日本百名山の一つ、天気がよければ素晴らしい眺望であろうと思ったが、この日は何も見えず、残念。百名山の一つに登頂した、ということで満足しなければならない。




    山頂からの下りも大きな岩だらけの登山道である。特に岩場の下りは用心しなければならない。足をくじいたりすると大変。








    お嬢さん方(元の方々も)はきつそうであった。一般的に女性は岩場が苦手なのだろうか。









    3回小休憩を取って岩場を降り、ピーク2529mに登り返し、そこで昼食。









    ピークから小1時間ほど進むとお花畑があった。高山植物が沢山あって、ガイドO氏から説明を受けたのだが、とても覚えきれるものではない。写真だけはいっぱい撮った。







    次のピークは蝶槍(2677m)である。この上り下りも岩の道できびしかった。










    蝶槍の岩の下りの後、山小屋まで道はなだらかで歩きやすい。









    それまでの道がきびしかっただけに、楽しく歩くことができた。最後の縦走区間ということもあったのであろう。ただ、穗高・槍連山の絶景の得られなかったことが、誠に残念ではあった。









    山小屋「蝶ヶ岳ヒュッテ」に着いて、荷物を整理、小屋から4〜5分の蝶ヶ岳に登った。最後の登頂としては実にあっけない登山である。














    この山小屋が一番リラックスできた。最後の山小屋ということで、慣れもあったのだろうが、万事快適であった。特に、玄関入り口の「自炊・喫煙スペース」がよかった。2間半×1間半=7畳半の空間で、自炊者のためのテーブルが二つとベンチがあり、夜遅くまで明かりも点いている。

    早く床に就いたので10時半頃目が覚め、小屋の人に頼んでビールをもらい、ここでそれを飲みつつメモの整理などしながら1時間ほど過ごした。外は雨だったが、何だか心は落ち着いていた。  


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ball_magenta2.gif第5日目登山記録 ―2012年7月23日(月)―

  • 概要
    • 天候:晴、時々霧雨
    • 登頂:なし
    • 行程:「蝶ヶ岳ヒュッテ」から三股駐車場まで、全行程4時間30分、実歩行4時間30分(小休憩込み)
  • コース地図・時間

    :画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)
    「蝶ヶ岳ヒュッテ6:20」→[3回小休憩計20分込み、4:15]→10:35常念岳分岐(登山口、車道終点)→[車道歩き、15]→10:50三股駐車場


  • 画像・備考
    :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    明けの明星
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    夜明け前、東の空
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    御嶽、乗鞍岳
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    穗高
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    槍ヶ岳
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    梓川の谷間
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    日の出
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    日の出の穗高を背景に
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    日の出の御嶽と乗鞍岳
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    日の出の穗高から大キレット
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    日の出の槍ヶ岳
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    日の出の大キレットから槍ヶ岳
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    日の出の大キレット
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    縦走路
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    朝の穗高
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    朝の槍ヶ岳
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    朝の東鎌尾根・喜作新道
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    南東遙か、富士山
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    下山時、またガス
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    下山道
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    植生の説明
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    渡渉
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    下山道
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    下山道
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    下山道
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    下山道
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    シラビソの説明
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    自然のユーモア
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    登山道はきびしくなる
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    力水
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    谷川が登山道
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    吊り橋
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    常念岳登山道分岐
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    小さな鉄橋
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    その先が登山口(車道終点)
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    登山口にて
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    車道を歩く
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    ほりでーゆ「四季の郷」
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    中部国際空港到着

     


    山行最終日、7月23日(月)、朝4時頃目を覚ました。ふと窓の外を見ると、信じられないことであったが、空は晴れ、明けの明星が煌々と輝いている。下に雲海があるものの、上空は雲一つない。






    写真機を持って外に飛び出た。すでに何人もそぞろ歩きをしながら眺望を楽しんでいた。









    夜明け前、日の出時、陽が昇りきった時、その時々の山々の姿を目に焼き付けた。写真も撮った。








    今回初めて明確に北アルプス、穗高・槍連山、遠く乗鞍、御嶽、歩いてきた常念山脈などを見ることができた。さらに遙か彼方富士山まで見渡せた。他の方々と同様、感動した。お互い見知らぬ者同士、「よかったですね」といい合った。





    このような僥倖が何によってもたらされたのか分からないが、この謂わば天の配慮に感謝しなければならない。他の皆さんもとても幸せそうでした。



















    絶景を楽しんだ後、一番早い朝食を頂き、三股へ向かって下山開始。4時間ほどの長い下りである。









    途中、しかるべき箇所でガイドO氏の説明を聞きながら、次第に下界に近づいていった。









































    三股の登山口で縦走終了、そこからタクシーの待つ三股駐車場まで、余韻のごとき車道歩き。









    駐車場でタクシーに分乗して「ほりでーゆ『四季の郷』」へ行くと、マイクロバスが待っていた。預けていた入浴用具・着替えなどを受け取り、この温泉施設で入浴してさっぱりした後、昼食。私は大盛りざるそばと生ビール、胃と心にしみわたり、おいしかった。

    名古屋/中部国際空港でJR組6名と分かれ、飛行機で無事帰福した。  


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Created: July 24, 2012
Updated: July 31, 2012