山行記録

宗像四塚連峰縦走

城山・金山(南岳・北岳)・孔大寺山・ 湯川山

―2013年3月24日(日)―

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© 2013 Kengo Tachibana
Updated March 25, 2013
Last modified: December 10, 2020


ball_magenta2.gif 山行概要
  • 山名(読み方、標高):宗像四塚連峰(むなかたよつづかれんぽう)、城山(じょうやま、369.3m)・金山(かなやま、317.4m)・孔大寺山(こだいしやま、499m)・湯川山(ゆがわやま、471.4m)
  • 県名/山地・山群・地域など:福岡県/宗像市・岡垣町
  • 山行期日:2013年3月24日(日)
  • 山行形態:油山会定例山行、日帰り
  • 参加者:16名
  • 日程
    • 移動(貸切マイクロバス):サニー北片江店から城山登山口(福岡教育大北)まで
      (集合)06:20サニー北片江店06:25⇒[経路省略]⇒07:30城山登山口
    • 登山:宗像四塚連峰縦走、7時40分〜15時45分、全行程8時間5分
    • 移動(貸切マイクロバス):湯川山登山口(承福寺)からサニー北片江店まで
      湯川山登山口(承福寺)(解散)16:00⇒[経路省略、途中「道の駅むなかた」にて休憩・買い物]⇒17:55サニー北片江店
  • 備考
    • 初めて宗像四塚連峰縦走を体験した。
    • 福岡市近郊で「縦走」といえば、まず、若杉山から宝満山までの三郡縦走であろう。次いで、背振山(あるいは、椎原峠)から金山までの背振縦走。若い頃はそれくらいしか知らなかった。
    • 還暦過ぎ、登山再開して、叶・高祖山地の周回縦走や井原・雷山縦走を行い、二丈四座縦走なども考えているが、この宗像四塚連峰縦走のことは知らなかった。
    • この縦走は全行程十数キロ、累計標高差1000m以上、前もって各種資料で予習をしていたのだが、非常に歩き甲斐のある、充実した面白い縦走であった。
    • この縦走で登る山は、城山、金山(南岳・北岳)、孔大寺山、湯川岳である。ところが、通常の縦走とは違って、この縦走はアップダウンのある尾根・稜線を歩くのではなく、三つの登山を繋げた形である。
    • 第一は城山・金山登山、第二は孔大寺山登山、第三は湯川山登山である。第一と第二の区切りは地蔵峠、第二と第三の区切りは垂水峠である。各登山区間の上り下りは距離もあり傾斜が強く、各区間単独だけでも、一つの「山登り」と言える。
    • かなりしんどかったが、何とかこの縦走を完遂することができ、うれしかった。
    • この連峰は人気があるらしく、日曜日ということもあって、単独、大小のグループ、多くの登山者と出会った。特に城山登山道では単独登山者が目立ち、この山が土地の人々に愛されている里山であることが分かる。擬木階段など整備もよくなされていた。
    • 整備と言えば、触れておきたいことがある。連峰縦走路全体岩場はなく安全とはいえ、傾斜のきつい上り・下りが多く滑りやすいのだが、それらすべての箇所に、長々とロープが張られており、大いに助かる。整備してくださった方々に感謝しなければならない。
    • 帰路、「道の駅むなかた」に寄り、登山中の休憩時間を大幅に超える時間的余裕をもって休憩・買い物ができ、おかげで、新鮮な魚、メバル、アラカブ、野菜、ブロッコリー・ホウレン草・鰹菜を得た。これらを調理し、夕食はおいしかった。
    • ありがとうございました。

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ball_magenta2.gif 宗像四塚連峰縦走記録
  • 概要
    • 天候:晴、のち曇
    • 行程:城山登山口(福岡教育大北)から湯川山登山口(承福寺)まで縦走、全行程8時間05分、実歩行6時間40分

  • コース地図・時間
    :画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)
    @ 城山登山口(福岡教育大北)07:40→[40]→08:20城山08:30→[30]→09:00石峠→[25]→09:25金山(南岳)09:35→[10]→09:45金山(北岳)09:50→[45]→10:35地蔵峠10:45

    A →[1:10]→11:55孔大寺山(昼食)12:25→[1:05]→13:30垂水峠13:40

    B →[1:10]→14:50湯川山15:00→[35]→15:35林道出合→[10]→15:4515:45湯川山登山口(承福寺)
    【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20130324_宗像四塚縦走.gdb
    【トラックグラフ】距離・標高


  • 画像・備考(1) ―城山登山口(福岡教育大北)から城山・石峠・金山経由、地蔵峠まで―
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    城山登山口スタート
    植林帶
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    ほとんど擬木階段、急登
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    十本杉
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    登山道合流
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    自然林になる
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    城山到着
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    山頂にて
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    石峠へ
    急坂
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    坂が緩む
    自然林の尾根、快適
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    再び急坂
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    それを下ると
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    石峠
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    金山への登り
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    急登
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    金山南岳に着く
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    下り・登り約10分
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    金山北岳
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    北に孔大寺山を望む
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    急坂を下る
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    しばらく緩いアップダウン
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    しかし、所々ロープ場
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    やぶ椿
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    植林、孟宗竹
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    地蔵峠への最後の崖
    峠を県道291号が走る



    福岡教育大敷地西に沿って車道を上ると駐車場があり、城山登山口である。トイレと水場がある。

    各自準備、ストレッチ後、7時40分縦走開始。

    城山までほとんど擬木階段、登山開始で、これはきつい。

    15分ほど進んだだけで体が熱くなり、汗ばんできたので、早めの衣服調整。

    十本杉、登山道合流地点を過ぎると、登山道は植林帶から自然林の中を登るようになるが、相変わらず擬木階段である。

    階段がなくなり、道がフラットになると間もなく山頂に着く。

    山頂は広場になっており、休憩。汗ばんだ体に、ひんやりした柔らかい風が心地よい。

    山頂から石峠までの下りは急坂である。しかし、丁寧にロープが張られていて助かる。

    石割峠では休むことなく、歩みを進める。

    今度は金山南岳まで急登。山頂で休憩。

    南岳から北岳まではほんの10分ほど、ダウン・アップである。

    北岳から地蔵峠までの長い下りは、最初と最後が急坂であるが、その間は緩やかなアップダウン、自然林の尾根の道で快適。

    最後の竹林の急坂を降りると、県道291号に飛び出す。地蔵峠である。

    ここまでが縦走の一段落、全体の1/3ほどであろうか。大相撲風に言えば、5日目終了。この序盤のあと、孔大寺山登山の中盤、湯川山登山の終盤と、戦いはまだまだ続く。
  • 画像・備考(2) ―地蔵峠から孔大寺山経由、垂水峠まで―
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    県道を渡り
    孔大寺山登山口
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    急坂が続く
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    ちょっと一休み
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    山頂へゆっくり登る
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    巨木が多い
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    左に杉林
    坂はきつい
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    急坂を登り詰め
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    やっと孔大寺山山頂
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    昼食後、長い下り開始
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    急傾斜の下りが続く
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    前方彼方に湯川山を見る
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    道の傾斜が緩む
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    松尾ピークの道標
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    ここで小休憩
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    再び急坂の下り
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    車道が見える
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    やっと、垂水峠に到着
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    国道495号を渡る
    バスが来てくれている



    県道を渡った孔大寺山登山口に、久留米を本拠地とする登山クラブ12名パーティの皆さんがいた。

    彼らも我々と同じコース縦走とのこと。両者同じ登山連盟所属であった。

    彼らより先に登り始めたが、途中で追い越してもらった。彼らの平均年齢約60歳、我々約70歳、この追い越しは順当である。

    峠から孔大寺山山頂まで、息つぐ間もない急坂の連続、途中数回小休憩を取って、呼吸を整えた。

    この山頂で長めの休憩、昼食。大相撲風に言えば、中日である。

    山頂からの急斜面では滑りに注意しなければならない。ロープを頼りに慎重に下る。

    急斜面を下り終えると坂が緩み、快適な尾根縦走路が松尾ピーク(325m)まで続く。ここで小休憩。

    このピークから再び急斜面、ジグザグに降りて行く。

    国道495号との出合、垂水峠にはバスが来てくれていた。怪我をした人や体調の悪い人が出た場合のことを配慮しての手配である。

    1人の方がこれを利用することになり、もう1人その付き添いで、2人がここまでで縦走終わり。あとの14名は縦走続行。
  • 画像・備考(3) ―垂水峠から湯川山経由、湯川山登山口(承福寺)まで―
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    孔大寺山登山口
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    またまた急登である
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    傾斜がきつい
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    坂が緩やかになり
    左斜面が杉林になる
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    石垣が現れる
    これは電波中継塔の基盤
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    作業道が来ている
    湯川山0.9kの山道へ
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    植林帶の中、尾根の下を
    緩やかにトラバース
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    尾根に出る
    道は平坦
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    また電波中継塔
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    雑木林の中の道
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    坂は緩やか
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    またまた右手に中継塔
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    行く手に開けた空
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    孔大寺山到着!
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    北、玄界灘
    曇り空で残念
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    山頂にて
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    下りはじめ
    さらに2つの中継塔
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    植林帶の中の登山道
    急坂で滑りやすい
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    単調な坂道を下る
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    舗装林道出合
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    横切って登山道へ
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    小さな沢に沿って下る
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    家屋や田んぼが見える
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    暗い植林帶から
    広々した明るい平地へ
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    田んぼの間の道を進むと
    承福寺に着く
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    ここは湯川山登山口
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    桜が満開
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    しだれ桜
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    バスの待つ駐車場
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    長い縦走の締めくくり
    ストレッチが心地よい



    垂水峠からの登りもまた急坂である。

    かなり登ると左手が杉林になり、やがて傾斜がふっと緩み、前方に石垣が現れる。

    これは湯川電波中継塔の基盤で、その側を登り切ると未舗装作業道に飛び出す。

    ここに道標があり、ここから湯川山への登山道が二つあることを示している。

    一つはこの作業道を山頂まで歩く道で1.3km、他は山道で山頂まで0.9km、当然我々は後者を選ぶ。

    道は穏やか、最初は尾根の小ピークを軽くトラバースする形で杉林の中を行き、尾根筋に出る。

    尾根の道では二つの電波中継塔の側を通る。

    やがて、作業道らしき道と合流すると、すぐ湯川山山頂である。

    残念ながら、天候が悪化し、曇り空になってしまった。気温も午前中より低下してしているようだ。山頂設置の気温計は10℃を示していた。

    北に玄界灘の眺望が開けているのだが、地島の影は見えるものの、その左沖、3月初め油山会定例山行で訪れた宗像大島の島影はかすかにそれと分かる程度であった。

    湯川山山頂で10分休憩しただけで、今回の縦走最後の下り開始。

    山頂からすぐ、二つの電波中継塔を過ぎる。

    あとは杉植林帶の中、傾斜のきつい坂道を下る。道は湿り気を帯びて滑りやすく、要注意。

    林道出合から下る道も、沢沿いの道で、石が散らばっており、やはり滑りやすい。

    暗い植林帶を下り続けると、杉の樹間から下の方に黄緑の麦畑が見え、この縦走の終わりを感じる。

    広々した畑に飛び出し、畑の間の道を歩けば、空は曇りなれども、心は晴れ晴れ、爽快である。ことさら、ゆっくり歩きたくなる。

    今回の縦走終着、承福寺に着くと、満開の桜やその他の花たちが我々の縦走完遂を祝福してくれているようであった。

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