山行記録

八丁越

祖母・大障子岩白水登山ルート確認

―2013年7月8日(月)―

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ball_magenta2.gif 山行概要
  • 山名(標高):八丁越(はっちょうこし)
  • 県名/山地・山群・地域など:大分県・熊本県/祖母・傾山地
  • 山行期日:2013年7月8日(月)
  • 山行形態:単独、日帰り
  • 日程
    • 移動:自宅から大分県竹田市神原白水登山口まで、3時間10分
      自宅04:30⇒野芥ランプ⇒[福岡都市高速]⇒(太宰府IC)⇒[九州自動車道]⇒(鳥栖JC)⇒[大分自動車道]⇒(九重IC)⇒長者原⇒[やまなみハイウェイ]⇒瀬の本⇒[国道442号]⇒竹田⇒[国道57号]⇒[県道639号]⇒[広域農道]⇒[村道]⇒[林道]⇒07:40白水登山口
    • 登山:八丁越、8時00分〜16時30分
    • 移動:白水登山口から自宅まで、往路と同じ、16時50分〜19時50分、3時間
  • 備考
    • 7月8日(月)、梅雨明けを予測して、前日夜、急遽大障子岩に登ることにした。実は、この山は九州百名山九州本土唯一未踏であり、98番目ということになる。後の二つはいずれも屋久島、宮之浦岳と黒味岳。
    • 神原、白水登山口から往復する。登山口までのアプローチがかなりややこしい。車のナビゲーターに大いに助けられた。
    • 途中、久住高原の駐車場で一休み、車から外に出てみる。よく晴れわたり、四方の山々が見渡せた。
    • 竹田から先、何度も道を曲がって登山口に到着した。立派な広域農道を快適に走った。50年以上前、友人と3人連れで祖母・傾縦走をした折りは、バスで通った道は狭く、長かった。大分県側から祖母山系の山に登るのはそれ以来のことである。
    • 全行程8時間を予定した。しかし、途中の分岐を見過ごし、右折すべきところを直進したため最後は道なき道の急登になり分岐まで引き返した。この間約2時間あまり。そのため、今回は大障子へは登らず、八丁越までの往復とした。次回は、予定時間内で大障子往復しよう。コースが明確になったので、時間・ペース配分など今度は楽に設定できる。
    • それにしても暑かった。Tシャツを着替えたが、いずれも汗びっしょり。タオルも2枚使った。絞ったら汗がジャーッと落ちるほど汗を吸っていた。飲料は、真水、麦茶、ポカリスエット、合計2.5g準備していたが、下山した時、残っていたのは真水30ccほど。八丁越の手前で右脚に緊張が走り、コムラガエリの兆候が出たので慌てて特効薬「芍薬甘草湯」(ツムラNO.68)を呑んだ。水分補給が足りなかったのだろうか。
    • 虫除けスプレーを振りかけてはいたが、それでもアブとブヨに襲われた。特に両耳たぶと二の腕外側をブヨにやられ、帰宅後薬を塗っても痒くてたまらなかった。虫除け対策を研究しなければならない。それとも、これは夏山登山につきもののやっかいな「おまけ」なのだろうか。
    • 道間違いのロスと疲れは別としても、やはり大障子岩は極めて手強い。実歩行6時間あまり覚悟しなければならない。今度は心して登ることにする。

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ball_magenta2.gif 八丁越登山記録
  • 概要
    • 天候:晴れ、高温
    • 行程:白水登山口から八丁越まで往復、全行程8時間30分、内登山道間違いロスタイム2時間10分(休憩込み)、実歩行4時間40分
  • コース地図・時間




  • 白水登山口08:00→[45]→08:45分岐A→[登山道間違い、途中休憩、往復、2:10]→10:55分岐A→[45]→11:40沢出合@11:55→[20]→12:15沢出合A12:30→[35]→13:05尾根の肩(昼食)14:00→[25]→14:25八丁越14:30→[40]→15:10沢出合A15:20→[45]→16:05分岐A→[25]→16:30白水登山口

  • 画像・備考
    :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

    ■ 白水登山口から分岐Aまで

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    早朝の久住高原
    遠くに祖母・傾山系
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    くじゅう連山
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    広域農道から
    祖母山
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    白水登山口駐車地
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    登山口の道標
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    登り始め、作業道
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    分岐@、左へ
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    尾根筋に出る
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    植林の尾根
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    尾根を巻いてゆく
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    自然林が混じる
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    この辺りが分岐A
    間違って分岐を直進した

     


    白水登山口の手前に広場があるが、これは林業作業と集材の場なので(伐採した杉の丸太が積まれていた)駐車は避けるべきであろう。

    オレンジ「八丁越」道標の登山口から、登り始めは林業作業道である。緩い坂を登っていくと、左手の杉にテープと「大障子岩」の道標がある。この登山道に入る。

    山腹を登ると小さな尾根に出る。

    尾根筋の坂を登ると、やがて道は平坦、トラバース、いくつかの尾根を巻いたり、谷を渡ったりする。

    自然林も少し混じるようになる先で、進行方向の大間違いをしてしまった。

    確かに「大障子岩」の道標は見たのだが、道標下部の矢印「→」を見落とした。つまり、ここで右折して山腹を登らなければならなかったのである。

    直進するトラバースの道の方があまりにも明確であったため、道標をチラッと見ただけで、咄嗟に直進が正規の登山道と思い込んでしまった。  
    ■ 分岐Aから、登山道間違いうろつき、再び分岐Aまで(コース地図ピンクの軌跡)

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    自然林の中、明確な登山道
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    小さな岩場を越える
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    きれいな谷と沢
    渡渉する
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    マムシだ!!
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    まだ踏分がある
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    道が分からなくなる
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    尾根に登る
    道ははっきりしない
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    しかし、テープがある
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    引き返すことにした
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    きれいな谷と沢に戻る
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    ここで大休憩
    ゆっくり休んだ
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    分岐Aまで戻ってきた
    八丁越へ登山再開

     


    間違って直進した道は最初は明確で、自然林も現れ、気持ちいい。

    岩場を越え、きれいな谷と沢に出る。対岸にテープが見えたので渡渉し、踏分のある道を進んでいった。

    マムシも現れギョッとしたが、道はまだある。

    やがて、道がはっきりしなくなり、かすかな踏分のような痕跡を頼りに登って行く。ポツンとテープだけが見えるところがいくつかあった。

    息を弾ませ、道なき道を探し、杉の倒木に苦しみながら急登、急降下を何度か繰り返したが、さすがにこれはダメだと判断した。

    どこかへ通じる道がありそうな気配はあるが、不明である。時間的にずいぶんロスしたが、これ以上進むのは危険である。引き返すことにした。

    道が分からない山腹を下り、谷と沢に出てほっと一安心、大休憩を取った。

    谷川の水で顔を洗い、行動食を摂り、記念写真(?)を1枚パチリ。

    見間違いした道標のある分岐まで戻ったが、この間違いのために2時間あまりうろついたことになる。肉体的、エネルギー的、精神的に、くたびれた。  
    ■ 分岐Aから八丁越、白水登山口まで

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    今度はしっかりした登山道
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    なだらかに山腹を行く
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    植林の中の急坂を越える
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    沢出合@
    開けた谷である
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    くじゅう連山が見える
    休憩した
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    自然林の急登
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    大きな岩の脇を抜ける
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    沢出合A
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    谷間の岩の道
    テープを頼りに登る
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    小さな谷が分かれる
    迷わないよう注意
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    広い谷、進路注意
    テープを確認する
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    ガレ場もある
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    テープを巻いた石のケルン
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    支尾根に登る
    急登
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    尾根の肩
    ここで昼食、大休憩
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    肩から見る大障子岩の岩峰
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    八丁越への最後の急登
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    喘ぎ喘ぎ登り詰めた後
    尾根の下をなだらかに登る
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    八丁越到着、もうヘトヘト
    今日の登山はここまで
    大障子には登らず、下山
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    下りのガレ場は要注意
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    沢出合Aで休憩
    疲れた!
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    美しい自然林
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    この岩まで来れば
    登山口は近い
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    分岐@、ほっとする
    あとは作業道を登山口まで

     


    気を取り直して、分岐Aから登山再開。

    しばらく植林帶の山腹を登る。気温が上がって汗がしたたり落ちる。シャツもズボンも汗だらけ。特に上半身はずぶ濡れ状態。こまめに水分補給。

    沢出合@に飛び出す。谷沿いに植林が伐採され、空が広く開けており、薄暗い植林帶から抜け出て気分も明るくなる。V字型の谷の彼方にくじゅう連山の姿が見える。沢のすぐ上の草地で長めの休憩を取った。

    その先も急坂が続く。大きな岩の脇を抜けると沢出合Aで、ここでも長めの休憩。少々バテ気味である。

    沢出合Aからは谷間の道になり、ゴロタ石、ガレ場の連続で、道を見失いがち。テープや小さなケルンを確認しながら進む。しかし、この辺りになると自然林で、暑さは相変わらずきびしいが、気持ちはいい。

    やがて谷の右岸の尾根に上がり、八丁越まで急登である。

    その途中、尾根の肩で昼食を摂って小一時間の大休憩。ここから大障子岩の岩峰を眺めることができる。

    この先、道間違いのロスがなければ大障子岩まで行けたであろうが、今回は八丁越までの登山とすることにした。

    八丁越まで最後の急登である。縦走路の走る尾根のすぐ下まで直登後、左へカーブし、なだらかに登って行くと八丁越に至る。今日はこれで満足。

    アブやブヨが多かったので、長居はせず、下山開始。

    いつものパターンだが、下りは登山口まで沢出合Aで休憩を取ったのみ。全行程8時間30分。

    このルートは距離も長く、標高差もかなりある。極めて手強いと思った。しかし、登山道には変化があり、特に上の方の自然林はさすがに美しい。

    再度の挑戦を心に期して、登山を終えた。  

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Created: July 09, 2013
Updated: July 11, 2013