山行記録

久住山・稲星山

―2012年6月29日(金)―

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© 2012 Kengo Tachibana
Updated: June 30, 2012
Last modified: December 22, 2020


ball_magenta2.gif 山行概要
  • 山名(読み方、標高):久住山(くじゅうさん、1786.9m)、稲星山(いなぼしやま、1774m)
  • 県名/山地・山群・地域など:大分県/九重山群
  • 山行期日:2012年6月29日(金)
  • 山行形態:単独、日帰り
  • 日程
    • 移動:自宅(福岡市城南区)5:50→7:50赤川登山口駐車場、2時間
      自宅(福岡市城南区)5:50→[福岡都市高速]→(太宰府IC)→[九州自動車道]→(鳥栖JC)→[大分自動車道]→(九重IC)→[県道40号]→(飯田)→[県道621号]→(長者原)→[県道11号]→(瀬の本)→[国道442号]→(「九重高原荘」)→[一般道]→7:50赤川登山口駐車場(赤川温泉「赤川荘」手前)
    • 登山:赤川登山口駐車場から、南登山道、稲星山・久住山、赤川登山道(直登コース)経由、周回、8時15分〜16時50分、全行程8時間35分、実歩行6時間35分
    • 移動:往路の逆コース、赤川登山口駐車場17:20→19:20自宅(福岡市城南区)、2時間
  • 日誌
    • この山行目的は鳴子山のオオヤマレンゲを見ることだった。しかし、その近くまで行ったにもかかわらず、結果的には失敗、来年のお楽しみということにした。
    • この日、長者原に1泊も考えていたのだが、この地方に大雨警報が出たので、赤川温泉にも浸からず、早めに帰福した。
    • この山行で初めてダブルポールを使用した。7月下旬と8月はじめの2回北アルプス山行の予定、その時使うための練習。ダブルを使うと確かに歩きが楽になるが、久住山からの下り、岩の急坂では使えなかった。
    • 天気は梅雨の時期なのであまりよくなかったが、下りの後半で弱い雨に降られただけで幸いだった。
    • 赤川登山道(久住山直登コース)はくじゅう特有のクロボク(黒い土)の滑りやすい箇所が長く続く。7年前(2005年)このコ−スを降りた時大変苦労した覚えがある。今回、この道に様々な工夫・整備が施されていて、実に楽だった。大分大学工学部の研究室による登山道整備実験とのことである。ありがたい。
    • くじゅうの山の中に8時間半、実歩行6時間半、いいトレーニングになった。

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ball_magenta2.gif 久住山・稲星山登山記録
  • 概要
    • 天候:曇り、のち小雨
    • 行程:赤川登山口駐車場から、南登山道、稲星山・久住山、赤川登山道(直登コース)経由、周回、全行程8時間35分、実歩行6時間35分
  • コース地図・時間



  • 【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20120629_久住山・稲星山.gdb
    【トラックグラフ】距離・標高


    赤川登山口駐車場8:15→[車道・作業道歩き、10]→8:25南登山道コース入口→[20]→8:45南登山道出合(休憩・着替え)8:50→[45]→9:35展望所9:45→[55]→10:40休憩10:50→[25]→11:15神明水・十字路(昼食)11:55→[20]→12:15稲星山12:20→[15]→12:35南尾根先端12:40→[「鳴子山」への登山道分からず、引き返し、25]→13:05稲星山→[15]→13:20「坊ガツル-久住山・中岳−稲星山」十字路→[10]→13:30神明水・十字路13:40→[30]→14:10久住山14:30→[40]→15:10岩急坂終わり地点(休憩)15:20→[10]→15:30展望所→[10]→15:40休憩(雨具上着着用)15:45→[30]→16:15最初の林道出合→[35]→16:50赤川登山口駐車場

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ball_magenta2.gif 登山状況と画像
  • 赤川登山口駐車場から久住山まで
    • 南登山道は何度か登ったことがあるのでコースはよく分かっていた。秋の登山で、「七曲がり」の深くえぐれた登山道に落ち葉が積もり、道の様子が分からず苦労したことがあったが、今回は梅雨の大雨が落ち葉をきれいに洗い流した後だったらしく、歩きやすかった。
    • 七曲がりを過ぎて勾配が緩くなる辺りから樹林帶を抜け、ミヤマキリシマ・アセビなどの低木の茂る高原を歩くことになる。登山道では、低木やクマザサ・ススキなどが枝や葉を膝・腰くらいまで伸ばし、それをかき分けながら進まねばならず、歩きずらかった。おまけに雨後で、枝や葉の雨露でズボンがビッショリになった。前もって雨具のズボンを着用すべきであった。そのようなわけで、神明水・十字路まで予定より時間がかかった。
    • 神明水・十字路で汗と雨露でぐっしょりのシャツを着替え、アノラックを着た。神明水で顔を洗い、すっきりしたところで早めの昼食。
    • 昼食後登山再開、まず稲星山へ。ここまではよかったのだが、そこから鳴子山への道が分からず、しばらくうろついた末、稲星山へ引き返した。稲星山から直接延びている尾根先端の岩まで行ってしまったのである。いったん稲星越まで降り、そこから右折して鳴子山に到る、というルートを事前に確認していなかった。大失敗で、恥ずかしい限り。
    • 鳴子山の近くまで行きながら、そこに達せず、オオヤマレンゲにも会えなかった。これは、「お前は未だ未熟者である。鳴子の『天女の花』たるオオヤマレンゲに会うには早すぎる。今しばらく修練を積み、あらためて出直してこい。」という天の戒めであろう。来年の6月まで、謙虚に山登りに励みます。
    • 稲星山に引き返した後、中岳の方へ降りた。鞍部の十字路から左折、盆地の縁の平坦な道を神明水・十字路へ戻った。途中、またもやルートを踏み外し、無人避難小屋の方へ少し登りかけたが、間違いにすぐ気づいて正規ルートに下った。
    • 神明水・十字路で休憩。そこで、2人の女性登山者から鳴子山への正しいルートを教えてもらった。2人から、これから鳴子山に行くように勧められたが、時間と体力に余裕はあるものの、気力が失せていた。久住山に登り、山頂から赤川登山道を下る旨告げ、分かれた。
    • この時期の久住山は人気がないのか、山頂に着くと私一人。小さな虫たちがわんさか群がってくる。今年は何だか、方々の山の頂に、この手の虫たちが多いように思う。
    • それでもしばらく山頂から、雲の切れ間から見えるくじゅうの山々を眺め、下山を開始した。

    • 【画像】
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      赤川登山口駐車場
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      左すぐ上、赤川登山口
      直進は「赤川荘」
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      登山開始は、車道右へ
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      作業道入口ゲート
      これに入る
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      作業道を進む
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      南登山コース入口
      右の登山道へ
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      植林の中、ほぼ平坦
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      南登山道出合、左へ
      右は南登山道登山口へ
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      すぐ林道出合
      この林道は新しい
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      古い石段の道
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      猪鹿狼寺跡説明板
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      奥に小さな社
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      この辺りから
      七曲がり
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      坂はきついが
      雰囲気は味がある
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      流水でえぐれた道
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      七曲がりを越えた
      明るい草原
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      1本のアセビ
      花を保っていた
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      展望のよいはずの休憩地点
      だが、この岩の上からはダメ
      ガスで下が見えない
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      久住山の右を
      大きく巻く
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      道が平坦になる
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      ご褒美のような
      ミヤマキリシマ
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      神明水・十字路
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      十字路の何かの幼虫
      このそばで昼食
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      右の稲星山へ
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      雲が晴れ
      登山道が見えた
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      稲星への途上で
      中岳(右)と天狗ヶ城(左)
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      稲星山山頂にて
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      稲星山から延びる尾根先端
      ここへ向かった
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      尾根先端の岩
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      道迷いの途上にて
      白口岳と背後の大船山
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      中岳・稲星間の
      十字路
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      左、神明水十字路へ
      平坦な道
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      十字路から
      白口岳山頂の登山者
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      慰めるかのような
      ミヤマキリシマ
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      先の鞍部、十字路へ
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      稲星山へ向かう
      稜線上の登山者たち
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      久住山への登り道から
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      久住山への登り道から
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      久住山への登り道から
      遠くに大船山
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      久住山山頂にて
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      汗を吸ったタオルに
      小さな虫が群がる
      驚いた
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      あらためて久住山頂から
      大船山を望む
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      硫黄山、北千里、三俣山
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      下山は手前の支尾根
      厳しさを覚悟


  • 久住山から赤川登山口駐車場まで
    • 山頂からいきなり下り始める赤川登山道はきびしい。まず下りはじめは岩の急坂である。これがしばらく続く。ダブルのポールは全く使えない、かえって邪魔になるくらいである。ここは慎重に降りる。
    • この坂道の次は、よく滑るクロボクの大きくU字形にえぐれた道が待っている、はずであった。ところが、そこには立派な木製の階段が設置してあり、快適に降りることができる。階段だけでなく、木と金網製の土留め、木道などの設置箇所もある。予想外のことであった。おかげで、覚悟していたように滑りこけてズボンが泥んこになる、ということはなかった。また、下りに要した時間は、慣れということもあろうが、7年前の時より約30分近く短縮された。
    • 道標、指示板などが適当に設置されており道迷いの心配もなく、標高差700m余りの直登なのできついことはきついが、一度登りに使ってみたいと思った。さぞ登り甲斐のあることだろう。

    • 【画像】
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      山頂すぐ、まず右へ
      小尾根先端の岩まで
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      ここから岩の急坂
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      岩の重なりの道
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      傾斜がやや緩み
      黒土が混じる
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      クロボク(黒土)の登山道
      U字溝状態
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      新しい木製階段
      極めて歩きやすい
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      以前は写真左の
      「溝」を降りた
      ツルツルよく滑った
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      階段はかなり長い
      大いに助かる
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      開けた展望所に出る
      目前に「肥前ヶ城」
      南面、見事な柱状節理
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      明るい道はここまで
      また樹林の中へ
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      ここも整備されている
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      説明板(1)
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      説明板(2)
      これでよく分かりました
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      初めての道標
      ほっとする、休憩
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      傾斜が緩む
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      最初の林道出合
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      林道を横切って
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      2度目の林道出合
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      林道を歩く
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      ここで右の登山道へ
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      登山道入口
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      3度目の林道出合
      右へ、林道を少し歩く
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      このカーブで登山道へ
      谷筋に降りる
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      静かな自然林の道
      谷川の音が響く
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      赤川温泉の泉源
      硫黄臭
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      下の硫黄採取場
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      谷川を対岸へ渡る
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      右岸の平坦な道
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      「扇ヶ鼻」への登山道分岐
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      岩混じりのコンクリート道
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      「赤川荘」への道出合
      右へほんの少し歩く
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      駐車場到着
      私の車1台だけ

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