山行記録

平治岳

ミヤマキリシマ

―2012年6月7日(木)―

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© 2012, Kengo Tachibana
Updated: June 08, 2012
Last modified: December 24, 2020


ball_magenta2.gif 山行概要
  • 山名(読み方、標高):平治岳(ひいじだけ、1642.8m)
  • 県名/山地・山群・地域など:大分県/九重山群
  • 山行期日:2012年6月7日(木)
  • 日程
    • 移動:福岡→吉部「暮雨茶屋」駐車場
      自宅(福岡市城南区)4:00→[福岡都市高速]→(太宰府IC)→[九州自動車道、基山PAで朝食]→(鳥栖JC)→[大分自動車道]→(九重IC)→[県道40号]→(飯田)→[県道621号]→[村道、林道]→6:00吉部「暮雨茶屋」駐車場
    • 平治岳登山:吉部「暮雨茶屋」駐車場から「坊ガツルキャンプ場」経由、周回
    • 移動:往路の逆コース、吉部「暮雨茶屋」駐車場14:35→16:20自宅(福岡市城南区)
  • 日誌
    • 6月6日(水)の油山会「平治岳」定例山行に、都合により参加できなかった。そのため、予定では前日の5日(火)にこの山のミヤマキリシマを見に行くつもりだったが、この日はあいにく天気が悪いため、7日に登ることにした。
    • 午前中薄曇りだった空も午後には晴れ渡り、ミヤマキリシマも満開、楽しい山行ができた。また、九州北部は6月8日(金)梅雨入りしたもようとのことで、結果的に入梅前日の山行ということになり、幸いだった。平日にもかかわらず多くの登山者たちで、この時期のこの山の人気のほどがよく分かる。
    • 今回のコースは、吉部から北登山道を平治岳に登り、南峰から大戸越へ降りて坊ガツルに寄り、鳴子川左岸の思い出深い登山道を歩く、という周回であった。当初は、北大船山・大船山にも登るつもりであったが、午後5時には福岡に帰り着いていなければならない用事があったので、これは取り止めた。
    • 坊ガツルからの大勢の下山者の大部分が、スガモリ越または雨ヶ池越の方へ向かい、吉部への登山道はひっそりと静かで、落ち着いて歩くことができた。平治岳や大戸越の大賑わいの後だっただけに、心が安らぐのを感じた。
    • 5月の宮崎、日之影三座山行、中部三座山行で長い距離走ったので、それに比べて、「くじゅう」は近いと思うようになった。
    • 吉部の「暮雨茶屋」駐車場に車を駐めた。2〜3年前、駐車場料金は一日700円だったと記憶しているが、今回は1000円だった。少々高めだが、車は駐車場に止めるべきである。以前、この駐車場から200mほど先の大船林道ゲートまでの車道脇に駐車する車が多かったが、現在は「駐車禁止」、車道脇にロープが張られていた。注意しなければならない。なお、「暮雨茶屋」駐車場に隣接して(ただし、進入口は異なり、「暮雨茶屋」のかなり手前)、一日300円(安い!)の新しい駐車場が開設されており、かなりの登山者が利用していた。この両駐車場のどちらに駐車するか、前もって検討しておかねばならないことになったようである。
    • 「暮雨茶屋」駐車場に着いたのは朝6時、すでにかなりの車が駐まっていた。登山準備中の人たち、朝食中の老カップル、などなどで駐車場は山登りとミヤマキリシマへの期待感に満ちている。こちらも気分が高揚する。引き締まった、いい雰囲気でした。
    • 下山して駐車場に戻ると、車がいっぱい。次々と下山してきた人たちが到着する。今度は朝とは雰囲気一変、安堵感、達成感、満足感が漂い、和やかな気配である。
    • 平治岳山頂一帯を濃淡様々桃色に染め尽くす満開の見事なミヤマキリシマの群生を、時間をかけて思う存分鑑賞した。「下界」では信じられないほどの美しさであった。花たちの開花状況と天気が山行日にぴったりで、このようなことは極めてまれなことだと思う。天の配慮に感謝しなければならない。

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ball_magenta2.gif 平治岳登山記録
  • 概要
    • 天候:曇り、のち晴
    • 行程:吉部「暮雨茶屋」駐車場から「坊ガツルキャンプ場」経由、周回、全行程8時間、実歩行5時間20分
  • コース地図・時間
  • :画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)


    :GPSのポイント設定ミスのため、「展望所」と「ヒージの野(尾)」の位置が不正確かも知れません。

    【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20120607_平治岳.gdb
    【トラックグラフ】距離・標高


    吉部「暮雨茶屋」駐車場6:20→[車道・大船林道歩き、10]→6:30平治岳北登山道入口→[25]→6:55休憩・着替え7:00→[15]→7:15大船林道出合→[大船林道・4号集材路歩き、15]→7:30平治岳北登山口→[20]→7:50休憩7:55→[20]→8:15展望所8:25→[10]→8:35ヒージの野(尾)8:40→[40]→9:20平治岳本峰山頂(行動食、西尾根先端往復15分)10:10→[10]→10:20平治岳南峰山頂10:30→[25]→10:55大戸越(昼食、昼寝)11:55→[25]→12:20登山道分岐(大船林道終点・坊ガツル)→[25]→12:45坊ガツルキャンプ場13:00→[途中から車道歩き、25]→13:25登山道分岐→[55]→14:20吉部「暮雨茶屋」駐車場

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ball_magenta2.gif 登山状況と画像
  • 「暮雨茶屋」駐車場で登山準備、ストレッチ後出発。車道に出てすぐ「吉部登山口」(鳴子川左岸の登山道)を右に見ながら通過し、鳴子川に架かる橋を渡り、車道に続く大船林道ゲートを越えて2〜300mくらい、右の「平治岳北登山道」の入口から登山道に入る。
  • 大船林道に再び出合うまで鳴子川右岸を登る。緩やかな登りが続くこのルートは自然林の中、気持ちのいい歩きである。ゆっくり歩いたが、体が熱くなり、汗をかき始めたので途中で休憩し、上の長袖シャツを脱いで半袖Tシャツだけになった。
  • 大船林道に出てしばらく歩くと小さな橋があり、そのすぐ先が「4号集材路」入口である(標識がある)。この集材路を進むと「簡易ゲート」が設置してあり「進入禁止」となっているが、これは「車」対象であって、登山者は先へ進む。やがて左手に「平治岳北登山口」がある。ということは、これまでの歩きは謂わば長い長い「前座」であって、これからが「本当の登り」である。
  • この「登山口」から「ヒージの野(尾)」まではきびしい。全体傾斜のきつい「クロボク」(「くじゅう」登山道によくある真っ黒な柔らかい土)の道であり、いつも湿っていて滑りやすい。特に「ハシゴ」のかけられた箇所前後は急坂で、ロープ・木の根などを頼りに這い上がることになる。今回は2日前に雨が降ったこともあって、とりわけ難儀であった。それだけに、この箇所を乗り越えた所にある岩上の展望所では長めの休憩を取って、景色を楽しみ、体を休めた。
  • 「ヒージの野」に出ると群生するミヤマキリシマの背後に平治岳の山塊が目に飛び込んでくる。あと一踏ん張り、この山頂まで登るのである。相変わらずの「クロボク」の登山道を40分で平治岳本峰に到着した。
  • 山頂は各登山道から登ってきた沢山の人たち。休憩したり、食事をしたり、そぞろ歩きをしたり、写真を撮ったり、歓声を上げたり、いろいろ。西に延びる尾根の先端にかけて、ミヤマキリシマの群落のすばらしさ、私もその先端まで行ってみた。他の人たちと同様、感動した。ただし、道脇のミヤマキリシマの枯れ果てた残骸の多いことが気になった。
  • 昼食には早かったので、山頂では行動食を取り、本峰から南峰、大戸越へとミヤマキリシマを楽しみながら下った。そして、大勢の登山者で賑わうこの峠で私も大休憩。
  • 大戸越で昼食をおいしく頂き、アルミシートの上で横になって、ピンクの群落の中、平治への「登り専用」を登る人たち、「下り専用」を降りてくる人たちをぼんやり眺めている内に、天気良し、無風、適度の気温、疲れと安堵感、余りの心地よさで30分余り眠ってしまった。本当に気持ちが良かった。
  • 大戸越から坊ガツルキャンプ場へ下り(途中、クロボクの道がぬかるんでいる箇所があった)、炊事棟で一休みした。顔を洗ってさっぱりし、水を飲んだ。おいしかった。容器すべてにこの水を詰め(かなりリュックが重くなった)、家まで持ち帰った。
  • キャンプ場から鳴子川の橋手前の登山道分岐まで、晴れ渡った空のもと、散策気分であった。そして、分岐からあの思い出深い鳴子川左岸の登山道を「吉部登山口」まで下り、車道へ出て、駐車場へ戻った。

    【画像】

    ―吉部「暮雨茶屋」駐車場から大戸越まで―
    :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)
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    吉部「暮雨茶屋」駐車場
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    車道の「注意」
    道脇にロープ、駐車禁止
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    右、「吉部登山口」
    車道を進む
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    「タイヤ洗浄」の注意書き
    先の橋、ゲートを通過
    大船林道へ
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    林道右手
    「平治岳北登山道」道標
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    鳴子川右岸の登山道
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    大船林道出合
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    林道、小さな橋のすぐ先左
    「4号集材路」入口
    集材路を歩く
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    簡易ゲートを越えて進む
    左手に「平治岳北登山口」
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    植林の中、坂道を登る
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    自然林になる
    傾斜が増す
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    「クロボク」の道
    湿って、滑りやすい
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    ハシゴ
    この前後、要注意
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    ここは難関
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    展望所に到り
    ほっと、一安心
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    展望所から北西
    中央、遠く、万年山
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    ほぼ北、遙か
    由布岳、山頂は雲の中
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    ヒージの野への登山道
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    ヒージの野(尾)
    真正面に平治岳
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    この先も
    クロボクの登山道
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    登り切ると
    ミヤマキリシマが見え
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    平治岳山頂
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    山頂にて
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    山頂から南峰
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    山頂から西尾根先端
    その向こうに三俣山
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    東には黒岳
    いかにも手強そう
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    西尾根にて
    本峰を背景に
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    西尾根先端
    いい景色です
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    素晴らしい花園
    坊ガツルとくじゅうの山々
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    南峰への途中から
    西尾根を見上げる
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    南峰山頂にて
    本峰を背景に
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    南峰山頂にて
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    南峰山頂先の岩上
    最高の撮影ポイントらしい
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    南峰山頂から
    坊ガツルを見下ろす
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    南峰山頂から
    大戸越を見下ろす
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    本峰西尾根南面
    息を呑むような景色
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    下山開始
    下り専用路
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    花園の中
    峠へ降りる
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    大戸越から南峰を仰ぐ
    右手に登り専用路
    左手に下り専用路
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    峠で昼食と昼寝
    1時間過ごし、坊ガツルへ


    ―大戸越から吉部「暮雨茶屋」駐車場まで―
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    マイズルソウ
    Maianthemum dilatatum
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    この道もクロボク
    ぬかるんでいる
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    やや急な坂が終わる
    登山道分岐、左「坊ガツル」へ
    右は大船林道終点を経て吉部へ
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    坂は緩むが道は悪い
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    ゴロタ石とクロボク
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    やっと坊ガツルに出る
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    道標下に
    「一人一石」運動の石の山
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    「大船・平治分岐」
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    ハルリンドウ
    Gentiana thunbergii
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    坊ガツルキャンプ場
    平治岳を振り返り見る
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    炊事棟で休憩
    水がおいしかった
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    炊事棟のそば
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    平治岳を背景に
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    雨ヶ池に向かう登山者たち
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    私が歩いた
    もう一つの小さな車道
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    メインの車道出合
    右へ
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    この分岐を左
    鳴子川左岸の登山道へ
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    入口の1本のミヤマキリシマ
    お別れの挨拶のよう
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    草原から森の中へ
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    スズタケが目立つ
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    自然林の中
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    平坦な道
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    静かな歩き
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    暮雨の滝降り口
    向こうから来た
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    植林帶になる
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    急坂の始まり
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    やはりクロボク
    慎重に降りる
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    下から見上げた登山道
    木の根がすさまじい
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    坂が穏やかになる
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    吉部登山口に出る
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    車道を少し下る
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    駐車場到着
    車がいっぱい

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