山行記録

虚空蔵山

―2018年9月5日(水)―

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© 2018 Kengo Tachibana
Updated: September 06, 2018 2018
Last modified: November 26, 2020


ball_magenta2.gif 山行概要
  • 山名(読み方、標高):虚空蔵山(こくぞうさん、こくぞうやま、こくんぞうさん、608.5m、九州百名山)
  • 県名/山地・山群・地域など:長崎県/川棚町
  • 山行期日:2018年9月5日(水)
  • 山行形態:単独、日帰り
  • 日程
    • 移動:⇒[長崎自動車道]⇒嬉野IC⇒[国道34号、県道106号、基幹林道]⇒虚空蔵山木場登山口
    • 虚空蔵山登山:10時20分〜13時25分
    • 移動:往路を戻る。ただし、途中、嬉野温泉「シーボルトの湯」(旧「古湯温泉」)にて入浴・遅めの昼食
  • 日誌
    • この山は10年前嬉野登山口から往復したことがある。長崎県川棚町側に二つの登山口があるが、今回は木場登山口(他は岩屋登山口)から一部周回往復した。
    • 嬉野ICで長崎自動車道を降り、国道34号を大村方面へ少し走り、右折して県道106号に入る。虚空蔵山嬉野登山口への道を左に見てすぐの嬉野大茶の木駐車場辺りまではいい道だが、その先幅員が狭まり、やがて木場不動山線林道の曲がりくねった細い道を登る。峠を越え、少し下ると広域基幹林道に出合う。ここを左折し、5分くらいで木場登山口に着く。基幹林道は道幅も広く走りやすい(ただ、出合のすぐ先で小さな崖崩れのため10メートルほど幅員が狭くなっている)。
    • いかにも秋らしい好天で涼しく(登山口の気温26℃)、快適な山登りであった。しかし途中で道を間違い、20〜30分迷った。この日、登山者は私の他には40歳代のカップルさんだけだったが、この道迷いは我々3人連れだった(詳細は下記「登山記録」参照)。
    • 幸い事故もなく正規のルートに出ることができた。その後道は明瞭だが、「冒険コース」と名付けられただけあって、途中岩場のやせ尾根が続き、長い鎖場もあって面白い。山頂に到着すると、日が射しているものの涼しく(気温は恐らく25℃以下)、大変気持ちがよかった。また、登ってくる途中、眺望は全くなかったが、山頂からは360℃の展望が開ける。眺望を楽しみ、写真を撮ったり、カップルさんと山の話をしたりして40分も過ごした。
    • 下山は簡単で、安心・安全な方のルート(「家族連れコース」という)を通って登山口に戻った。休憩は取らず、下山時間は40分だった。
    • 帰路、嬉野大茶の木を見学した。さらに、嬉野温泉「シーボルトの湯」に寄って、温泉に浸かった後、遅めの昼食を摂った。
    • 楽しい秋山山行であった。

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ball_magenta2.gif 虚空蔵山登山記録
  • 天候:晴、登山口の気温26℃
  • 行程:木場登山口から一部反時計回り周回往復、全行程3時間5分、実歩行3.3km/2 時間20分、休憩等45分
  • コース地図・時間
  • 木場登山口10:20→[15分]→10:35旧道・新道分岐10:40→[途中道迷い(時間的ロス約20〜30分)を含め、55分]→11:35尾根出合→[やせ岩尾根の長い鎖場急登、25分]→12:00登山道出合・三叉路→[5分]→12:05虚空蔵山12:45→[15分]→13:00嬉野・木場への登山道分岐・三叉路→[10分]→13:10旧道・新道分岐→[15分]→13:25木場登山口

    【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20180905_虚空蔵山.gdb
    【トラックグラフ】距離・標高


  • 登山状況
    • 登山口から登り始め、二つの砂防堤を過ぎると、道はゴロタ石が重なり歩きにくくなる。しかし、道の傾斜は穏やか、15分で旧道・新道分岐に着く。道標によると、旧道は「家族連れコース」で安全なコース、新道は「冒険コース」で「険しい道あり」とのこと。上りは新道、下りは旧道を歩くことにする。
    • 分岐を右折、少し下り気味にトラバースする。右急カーブの先、左に垂直の岩壁の基部を進む。その最鞍部、岩壁大岩の間の幅1メートルほどの隙間に、誰かが登ったような形跡がある。そのため、基部先の道を確認せず、この隙間を登ってしまった。
    • その高度差は10〜15メートルくらいだが、斜度は尋常ではない。恐らく70度前後だろう。さらに、登り始めから半分ほどまで手がかりになるものがない。おまけに落ち葉が積もり滑りやすい。ストックを利用しながら慎重に登った。
    • 中程から上には大小の木の根が両側の岩に張り付いており、大いに助かる。しかし、今度はストックが邪魔だ。上に置きながら登る内、1本が数メートル滑り落ちた。ここを下るのは非常に危険だが、何とか降りて拾い、登り続け、やっとの思いで岩壁の上に出た。上から見下ろして、この隙間の急傾斜にびっくりした。
    • この隙間を登る内に、40歳代と思われるカップルが基部に到着していた。あとで聞いたのだが、2人は川棚から来た、この山に登るのは初めて、ということだった。
    • 私がこの隙間を登り切ると、それを待って、2人も慎重に登ってきた。お互い「大変でしたね」と言い合った。しかし、このルートは私の間違いだったのだが、2人は私がこの隙間を登ったので、ついてきたらしい。申し訳ないことをした。
    • 断崖上は緩い尾根状だが、登山道が分からない。3人で辺りをうろつき、GPSのマップなどを見ながら正規ルートをさがした。女性は勘が鋭いのか、右下から「テープを見つけたよ」という奥さんの声が聞こえた。男性二人はヤブコギをしながら正規ルートに出ることができた。この道迷いの時間的ロスは20〜30分である。
    • 道間違い・道迷いと正規ルート
    • あとで、GPSのトラック記録、地形図などを参考にし、記憶をもとに今回の道間違い・道迷いと正規ルートの地図を作成した。ただし、断崖の大岩は予想であり、正規ルートは未確認である。
      :地図クリックで拡大。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)



    • その後のルートは明確。確かに「冒険コース」の名の通り、長いやせ尾根・岩場、「鎖場」などを登り、山頂に着いた。
    • 間もなくカップルさんも山頂到着。共に、秋を感じる山頂で眺望を楽しみ、話をしたりしながら40分、ゆっくり過ごした。
    • 二人より先に下山開始。嬉野・木場分岐まで、傾斜のきついところやロープ場はあるが、整備がよく、歩くのは安心・安全である。
    • その分岐から旧道・新道分岐までの旧道は、「家族連れコース」の名称通り、気楽に歩くことができる。木場登山口までは、ゴロタ石の道区間少し注意を要するが、難しい道ではない。

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ball_magenta2.gif アルバム
    :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

    【木場登山口から虚空蔵山まで】

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    県道106号からの眺め
    左のピーク、虚空蔵山
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    県道を直進
    左折は嬉野側虚空蔵山登山口へ
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    長崎県川棚町
    基幹林道出合を左折
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    出合の先
    一部幅員減少
    ただし、10mほど
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    木場登山口駐車地
    道幅が広くなっている
    10台ほど駐められそう
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    虚空蔵山長崎県側登山道案内板
    ピンク:車で移動
    赤:今回登山経路
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    駐車地のすぐ下
    立派なトイレがある
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    登山口
     
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    植林帶
     
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    ゴロタ石の道になる
     
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    旧道・新道分岐
    右の新道「冒険コース」へ
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    右カーブの先に岩の断崖
     
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    断崖の基部を下る
     
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    テープがある
    さらに下る
     
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    二つの大岩の間の狭い急坂
    必死の思いで上った
    しかしこれは間違いで、道に迷った
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    断崖の上を歩き回り道探し
    少し先から右へヤブコギして下り
    正規のルートに出たところ
    この岩の間を通って来るようだ
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    この道迷いを共にしたカップルさん
    3人連れだったからよかった
    先に行ってもらった
    あとで追い越し、先に山頂到着
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    「寺屋敷跡」説明板
     
     
     
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    急登
     
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    坂の緩いトラバースの道
     
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    尾根に出る
     
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    岩のやせ尾根
     
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    道標
    「鎖場」の予告
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    岩場のやせ尾根、急坂
    「冒険コース」だ
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    長い鎖場
    以下、No.28まで
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    振り返り、見下ろす
     
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    鎖場終点のすぐ先
    三叉路が見えた
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    三叉路の道標
    右折、山頂へ向かう
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    三叉路のもう一つの道標
    下山はこの指示に従い下る
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    山頂直下の石段を上る
     
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    三叉路から5分
    虚空蔵山山頂到着

    【虚空蔵山山頂、山頂から木場登山口まで】

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    山頂の祠
    虚空蔵菩薩を祀る
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    空にうろこ雲
    秋だ
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    山頂にて
    カップルさんも到着
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    南、大村湾
     
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    南東、多良山地
     
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    多良山地西端、郡岳
    ズームアップ
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    多良山地の山々
    ズームアップ
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    下山、三叉路通過
    嬉野温泉」のコースへ
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    急坂の下り
    鎖の手摺設置で安心
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    柵があり、安全
    「家族連れコース」である
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    岩屋登山口への分岐通過
     
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    自然林の中、急坂を下る
     
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    ロープ場
     
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    分岐、左折、木場登山口へ
    右は嬉野登山口への道
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    植林帶の穏やかな道
    「家族コース」
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    ただし、滑りやすいので要注意
     
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    ゴロタ石が多くなる
     
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    旧道・新道分岐通過
     
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    上ってきた道を下る
     
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    ゴロタ石の道
    登りより下りの方がやっかいだ
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    やがて土の道
    歩きやすい
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    最初の砂防堤
    登山口が近い
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    ミズヒキソウ
     
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    次の砂防堤
    登山口はすぐだ
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    木場登山口到着
     
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    帰路、嬉野の大茶の木見学
    その案内板
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    駐車場
     
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    この階段を上る
     
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    大茶の木
     
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    説明板
     
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    茶の木の実
    なるほどツバキの実に似ている
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    周辺には茶畑が多い
     
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    嬉野温泉、「シーボルトの湯」
    大衆浴場、旧「古湯温泉」

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