山行記録

対馬下(島)四座山行

城山

―2011年9月8日(木)―

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ball_magenta2.gif 山行概要
  • 山名(読み方、標高):城山(じょうやま、276.0m)
  • 県名/山地・山群・地域など:長崎県/対馬下(島)
  • 山行期日:2011年9月8日(木)
  • 備考
    • 対馬下(島)四座山行第1日目、第2座
    • レンタカー手続き、荷物整理、各種資料集め、昼食:9時45分〜11時
    • 移動(レンタカー):厳原から城山登山口、30分
      厳原11:00→[国道382号]→鶏知(ケチ)→[県道24号]→城戸(キド)登山口→[林道・旧軍道]→11:30城山登山口(蔵ノ内)
    • 登山:11時55分〜14時30分、2時間35分。
    • 移動(レンタカー):城山登山口(蔵ノ内)から、翌日登山の洲藻白岳への車道確認、箕形の民宿「ウキゾ」まで、1時間。
    • 宿泊:箕形の民宿「ウキゾ」(旧「釣研丸」)(この宿は釣り案内、瀬渡し、船釣りなどで有名)
    • 博多港からのフェリー「ニューつしま」で知り合った二人ずれの釣り人と、たまたま民宿「ウキゾ」で同宿、夕食時、釣りと登山、その他で話がはずんだ。彼らは、この日12時間以上釣りをしたにもかかわらず、翌日も釣りをするとのこと、かなりの年配、恐れ入りました。私も、山登りがんばるぞ、と気合いを入れて寝床へ。
ball_magenta2.gif「城山」山行・登頂記録

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      注:「GPS」のスイッチを切り忘れていたため、車で走った軌跡まで記録されている。城山登山は、地図右の方の「ポイントマーク」の登山口(蔵ノ内)から、一部(「三ノ城」)周回往復。また、左のほうの箕形浦左岸の「ポイントマーク」は、この日泊まった民宿「ウキゾ」(旧「釣研丸」)。
  • 記録

    • 概要
      • 天候:晴。
      • 概要:城山登山口(蔵ノ内)から城山山頂まで、一部周回往復、全行程2時間35分、実歩行2時間10分。

    • 詳細

      城山登山口(蔵ノ内)11:55→[旧軍道・「三ノ城戸」経由、1:25]→13:20城山山頂13:45→[旧軍道歩き、45]→14:30城山登山口(蔵ノ内)

    • 備考
      • 登山口から登山道(旧軍道)を20分ほど登った辺り右側に、国指定特別史蹟「金田城(カネタノキ)」の「三ノ城(サンノキ)」へ降りる道標がある。登山道から離れ、この史蹟を見に行くことにした。「三ノ城」の石垣まではかなり下ることになる。
      • 「三ノ城」を見た後、その他の史蹟見物は止めて、登山道へ登り返す。後は、よく整備された登山道(旧軍道)を登っていくだけである。
      • 日露戦争時の山頂直下の砲台跡に着く。砲台跡はこの城山のあちらこちらにあるようだが、ここの砲台は、大砲二連の砲座が2つあった。ここからは浅茅湾口が丸見えである。この湾に入り込もうとする艦船は狙い打ちであったろう。
      • 城山は標高は低いが、面白かった。見るべきものが多いということもあったのだが、特に興味を抱いたのは、登山道でもある旧軍道である。下山はこの道を利用したが、気を遣う必要もなくゆっくり降りられる。そこで、あらためてこの「旧軍道」に注意することになった。
        この道が造られたのは明治30年頃であろうと思われる。日露戦争のためだからである。それにしても実に丁寧な仕事がなされている。まず、コンクリートが使われていない。土留めはすべて自然石の石組みである。側溝はそこに自然石を敷き詰め、あるいは、岩盤そのものを削って溝にしている。水路に架かる橋も石造り、谷間から道路へと流れ下る小さな沢にも手が入っている。
        私がこれまで登った山の道で、これほど立派な道は初めてだった。もちろん新しい道は側溝もしっかりしているし、路面はアスファルトで舗装されていて、快適ではある。それはそれでいいのだが、この旧軍道は、いわば「手作り」の良さ、味、風格がある。だから、そこを歩くと心が落ち着き、歩くこと自体が楽しくなる。
        興味があったので、この旧軍道について、二日後「歴史民俗資料館」で尋ねてみた。この軍道建設は誰が指揮したのか、完成にどれくらいの期間かかったのか、工作員動員数はどれほどか、特に、その後整備がどのようになされてきたのか。しかし、資料館では詳細は不明であった。ただ、史蹟ということもあって管轄は教育委員会とのことであった。

        ■ [2011.12.18.] 関連情報

      • この山登りはお薦めである。
      • ところで、午前の有明山では全く一人きりであったが、この城山では下山最後の道で中年カップルの登山者と出会った。駐車場に私のレンタカーの横に立派な車が駐車していたが、「成田」ナンバーであった。なにがしかの明確な目的のもとでの登山であろうと推測される。

  • 画像

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    城山登山口(蔵ノ内)
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    史跡の石碑
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    案内板
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    登山道(旧軍道)
    岩盤を切り開いた道
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    空が開ける
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    遺跡「金田城壁石垣」
    その向こうの入り江
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    「三ノ城戸」へ降りる
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    下りの道
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    谷へ急坂を下る
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    説明板
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    「二ノ城戸」へは行かず
    登山道へ
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    「三ノ城戸」
    石垣の一部
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    登山道へ向かう
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    道標
    このどちらへも行かず
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    登山道(旧軍道)へ
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    登山道(旧軍道)との
    出合い広場
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    案内板
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    登山道(旧軍道)を登る
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    登山道
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    登山道の道標
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    登山道脇のキノコたち
    何だかよく分からない
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    登山道を上る
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    ここにも立派な遺跡
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    1300年以上昔の大工事
    必死の思いが伝わる
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    頂上直下台地の砲台跡
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    説明板
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    砲台の弾薬庫か兵舎か
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    二連の砲座の一つ
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    砲台からの眺め
    浅茅湾入口が丸見え
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    ここから山頂へ
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    急坂を登る
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    程なく山頂へ飛び出す
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    城山山頂
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    山頂から南西
    彼方に洲藻白岳
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    山頂から北西
    浅茅湾の入り江
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    山頂から北
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    山頂から西
    奥の入り江は箕形浦
    集落のはずれ、民宿「ウキゾ」
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    山頂から北
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    山頂にて
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    山頂にて
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    砲台跡広場
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    北側の砲台跡
    もう一つの二連の砲座
    2頭のクロアゲハが舞っていた
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    登山道を戻り、広場と東屋
    ここは「三ノ城戸」への道出合い
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    「三ノ城戸」へは行かず
    この登山道を下る
    ここから、特に旧軍道に注目
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    しっかりした石垣
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    再び、「三ノ城戸」への分岐
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    岩盤を切り開いた道
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    数々の土留めの石垣
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    道へ流れ落ちる沢
    その処理のための石組み
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    岩を削った見事な車道
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    路面は岩盤そのものを利用
    と思われる
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    側溝は自然石
    コンクリートではない
    これは後世の整備か?
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    岩盤を削り出した側溝
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    石版を敷き詰めた橋
    これは後世の整備か?
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    岩盤に加工された水路
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    石版の橋と加工の水路
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    味のある登山道を下る
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    幅広い登山道
    旧軍道のままなのか?
    登山口に近い
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    登山口、車2台
    1台増えている
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    林道を戻る
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    車中から舗装林道
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    県道24号「城戸登山口」
    道標、史蹟説明板がある
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    洲藻白岳へのルート
    県道24号を少し戻る
    「洲藻」バス停
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    バス停から見た分岐
    左の車道へ進む
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    分岐の「案内板」
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    箕形へ
    集落一番奥のここ右折
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    ただし、「ウキゾ」へは
    ものすごい急坂
    先が見えない、要注意!
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    民宿「ウキゾ」から
    箕形浦の向こうの「城山」
    左端の岩山が山頂
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    箕形浦の奥
    彼方に洲藻白岳の双耳峰
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    夕暮れの箕形浦
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    「城山」、ズームアップ

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Created: September 16, 2011
Updated: March 04, 2011