山行記録

矢岳、御岳

矢岳のツクシミカエリソウ・ツクシコウモリソウ
御岳のタカクマホトトギス

―2018年9月26日(水)〜27日(木)―

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© 2018 Kengo Tachibana
Updated: September 28, 2018
Last modified: November 25, 2020


ball_magenta2.gif 山行概要
  • 山名(読み方、標高) 県名/山地・山群・地域など
  • 矢岳(やたけ、1132m、九州百名山)宮崎県/高原町・霧島連山
    御岳(おんたけ、1182m、九州百名山) 鹿児島県/鹿屋市・高隈山地
  • 期日:2018年9月26日(水)〜27日(木)
  • 形態:単独、ホテル1泊2日
  • 全日程
    • 第1日目 2018年9月26日(水)
      • 移動:福岡から矢岳皇子原登山口(駐車場)まで、6時20分〜10時
      • 矢岳登山:10時20分〜15時20分
      • 移動:皇子原登山口(駐車場)から鹿屋市「ホテル太平温泉」まで、15時40分〜18時20分
      • 宿泊:鹿屋市「ホテル太平温泉」
    • 第2日目 2018年9月27日(木)
      • 起床:5時
      • 朝食:6時
      • 移動:鹿屋市「ホテル太平温泉」から御岳テレビ塔下五合目御岳登山口まで、7時〜7時45分
      • 御岳登山:8時〜14時
      • 移動:テレビ塔下五合目御岳登山口から福岡まで、14時40分〜20時
  • 山行全体について
    • 九州百名山地図帳記載の山で未踏だったのは、九州本土の矢岳と御岳、屋久島の永田岳の三つの峰である。今回、前者の二峰に登った。矢岳はツクシミカエリソウとツクシコウモリソウ、御岳はタカクマホトトギスで有名であるが、いずれの花も9月下旬から10月初めにかけて見頃となるからである。9月26日(水)矢岳、翌27日(木)御岳に登った。
    • 鹿屋から一気に帰福するのは距離が長すぎるので、27日は五木の宿に泊まり、28日(金)脊梁の山犬切に登ってトリカブトを鑑賞する予定であった。しかし、大型台風24号が近づきつつあり、週末九州中・南部の高山は荒れる可能性があるので、用心して27日に福岡へ戻った。
    • それにしても、鹿児島大隅半島の鹿屋から福岡までは遠い。今回福岡から宮崎高原町(矢岳登山)、都城、鹿屋(御岳登山)と南下し、鹿屋から自動車道を走って帰福したが、その全走行距離は700kmあまりであった。
    • これで、百名山地図帳記載の山で、残るは屋久島の永田岳だけとなった。来年何とか登りたいが、永田岳はいずれの登山口からも遠い。この歳の体力のことを考えると、少なくとも山中3泊しなければならないだろう。山行実施日は気象状況をよく調べて決定し、しっかり計画したいと思う。

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ball_magenta2.gif 第1日目 2018年9月26日(水) 矢岳
  • 概要
    • 移動:自宅06:20⇒野芥ランプ⇒[福岡都市高速、九州自動車道(基山PAで朝食・買い物)、宮崎自動車道]⇒小林IC⇒[県道1号、みやまきりしまロード、県道406号]⇒皇子原公園⇒[県道406号、町道、林道]⇒10:00矢岳皇子原登山口(駐車場)
    • 矢岳登山:10時20分〜15時20分
    • 移動:皇子原登山口(駐車場)15:40⇒[県道406号、国道223号、県道45号]⇒都城⇒[国道10号、国道269号]⇒18:20鹿屋市、ホテル太平温泉
    • 夕食:19時20分
    • 宿泊:鹿屋、ホテル太平温泉
  • 日誌
    • 福岡の自宅を6時過ぎに発った。福岡都市高速、九州自動車道、宮崎自動車道を走って小林ICで降り、県道1号(距離は短い)、「みやまきりしまロード」、県道406号を通って高原町皇子原公園へ、そこからさらに県道406号を進み、町道、林道を経て、10時丁度矢岳皇子原登山口に着いた。途中の朝食や休憩時間も含め3時間40分かかった。
    • 矢岳登山は、登山道分岐道標を見過ごしたため、結果的に当初の予定と違い時計回り周回になったが、無事終了。また、久し振りの雨中山行(小雨、時々雨が止む)も花たちのおかげで楽しかった。
    • 矢岳皇子原登山口から鹿屋市のホテルまで移動する。末吉財部から鹿屋市まで無料区間の自動車道(東九州自動車道、大隅縦貫道)が開通しているのは分かっていたが、
      敢えてカーナビ(データは8年前のままで古い)の指示通り、都城経由、国道・県道を通り鹿屋に着いた。
    • 鹿屋市街手前の国道の渋滞などもあり、2時間40分かかった。しかし、一般道を走ると通過する道沿いの町や田園の風景などを眺めることができる。そのため、自動車道走行とは異なり退屈さを感じることなく、のんびりドライブを楽しめた。
    • 鹿屋市ではホテル太平温泉に宿泊した。このホテルは食事も含め万事シンプル・合理的、土地の人も利用する別棟の温泉、安い宿泊料(1泊2食7,000円、弁当500円)、山登りの宿として上等である。着いてすぐ温泉にゆっくり浸かり、夕食後部屋に戻ると眠気が襲い、ベッドで横になる内、9時ごろ寝入ったようだ。

  • 矢岳登山記録
    • 天候:小雨
    • 行程:矢岳皇子原登山口から時計回り周回、全行程5時間、実歩行7.3km/4時間10分、休憩等50分
    • コース地図・時間


    • 【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20180926_矢岳.gdb
      【トラックグラフ】距離・標高


      矢岳皇子原登山口10:20→[1時間10分、途中谷越え(直登)コース入口を見過ごしある区間1.5往復、ロスタイム約20分]→11:30南面コースT字路分岐(休憩・行動食)11:45→[30分]→12:15休憩12:25→[25分]→12:50尾根T字分岐→[20分]→13:10矢岳(昼食)13:35→[1時間5分]→14:40涸れ谷徒渉→[15分]→14:55対岸(右岸)崖上→[15分]→15:10谷越え(直登)コース分岐→[10分]→15:20矢岳皇子原登山口

    • 登山状況
      • 天気予報とは違い、小雨が降っている。レインスーツを着込み、10時20分登山スタート。当初の予定では、谷越え(直登)コース分岐から右折し、長い急登の続くこのコースを上るつもりであった。ところが、鬱蒼たる深い森の中を進む内、足もとに気を取られ、また大木を見上げたりして歩いたりしたせいか、うっかりこの分岐道標を見過ごしてしまい直進した。もっとも、準備していた国土地理院地図とGPSの地図(これも地理院地図を基にしている)で確かめつつ歩いたのだが。
      • しかし、この地図上での登山道分岐地点は道標のある地点より先であり、それを確認するように気をつけていたのだが、見つけないまま、道標設置地点から300mほど先まで進んだ。さすがにこれはおかしいと思い、国土地理院地図の分岐三叉路地点辺りまで引き返した。その辺りを調べてみたが、直登コース分岐の道標はなく、踏分も分からない。仕方がないので、時計回りに周回することにし、引き返し地点までまた戻り(この間1.5往復したことになる)、西の高千穂河原へ向かって進んだ。南面コースT字分岐に立派な道標があり、ここを右折矢岳へ向かった。
      • 下山時確認できたのだが、実は国土地理院地図の登山道を示す点線は少し古く、新しい谷越えコース分岐三叉路は地理院地図のそれより約70m前にある。要するに、新しい分岐道標を見過ごしたのが今回の余計な登山道歩きの原因である。
      • 南面コース分岐から登山道は北へ延びている。途中涸れ谷徒渉があるが、上のコース地図「休憩地点」の手前まで、道は穏やか、モミノキの多い森の中、気持ちよく歩く。
      • 「休憩地点」から木の根の張った道となり、道の傾斜も次第に強くなる。尾根が近づくとススキが道を覆うが、切り払われていて助かる。もしも自然のままならばヤブコギ状態で難儀するだろう。
      • 尾根に飛び出すと三叉路分岐で道標がある。左は竜王山への登山道だが、現在新燃岳の「噴火警戒レベル2」で、「火口周辺規制」(火口から概ね2km 以内の立入禁止)のため進入禁止である。今回歩いた南面コース、尾根と矢岳山頂は新燃岳からギリギリ2kmの外側で、立入禁止区域ではない。しかし、歩き始めてしばらく、何となく気分が落ち着かなかった。尾根への急登ではこのことを忘れてしまったが。
      • 矢岳に向かって尾根を歩き始めると、やがて登山道の両脇にツクシコウモリソウ(宮崎県準絶滅危惧種指定)の群落が続く。その名は葉がコウモリの翼にそっくりなため付けられたということだが、なるほどそのように見える。仔細に眺めると、その花がユニークで大変面白い。何だか愉快な気分になる。また、山頂に近づくとツクシミカエリソウの群落も現れる。
      • 山頂からの眺望が素晴らしいはずだが、この日はあいにく雨雲のため全体ぼんやりしている。山頂で昼食を摂り、25分で下山することにした。
      • 山頂からの登山道は、上りの尾根近くと同様道を覆う雑草が切り払われていた。大いに助かったが、これは9月30日(日)開催予定の「矢岳ミカエリソウ鑑賞登山会」のためと思われる(台風24号接近のため中止)。
      • その先、登山道の両脇のみならず、山腹斜面一帯にミカエリソウの大群落が展開する。九州脊梁の霧立越にもこの種は生育しており、kiritachi-netによれば、「しばしば大群落をつくるが 鹿の食害で鹿防護ネットの中でなければ見られなくなった。」ということだ。しかし、この山域では鹿の食害はないらしく、大いに繁茂している。喜ばしい。
      • しばらくミカエリソウ群落を楽しみながら直登コースを下る。普通の登山道となり、さらに下ると大きな涸れ谷の渡渉地点に至る。この両岸は急な岩場で、その上り・下りには注意が必要である。
      • 対岸の崖の上に出てなお上ると道標があり、その辺りからしばらく皇子原へ向かって下ると「谷越えコース」の道標(上りで見過ごした)の立つ分岐三叉路があり、前もって分かっていたことであるが、安堵する。そこからは上ってきた道を登山口まで下る。
      • ところで、予定通り「谷越えコース」を上る反時計回り周回をしていたら、少々へこたれたかも知れないと思った。この場合、涸れ谷を越えるまではまだしも、その先の長い急坂直登がきつすぎるからである。途中からミカエリソウ群落が現れることになるが、山頂までの急登が長く、ミカエリソウ観賞どころではなかったかも知れない。今回、時計回り周回をしてよかったと思う次第である。
      • なお、この日小雨の悪天候にもかかわらず3人の登山者と出会った。彼らはこの山の事情と花の時期を熟知しているようだった。

  • アルバム
  • :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

    【矢岳皇子原登山口から矢岳山頂まで】

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    皇子原矢岳登山口駐車場
    ここまで舗装道路、普通車でOK!
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    登山道入口警告板
    新燃岳が大噴火しませんように!
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    森の中の道
    樅木の大木
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    自然林の中
    緩やかに上る
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    深い森だ
     
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    気落ちよく歩く
     
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    この道標で道間違いに気づく
    引き返し、直登コースを探す
    その分岐が不明、時間のロス
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    結局、直進し
    時計回りに周回することにした
     
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    南面コース分岐T字路
    ルート確認してひと安心
    ここで行動食、おにぎり1個
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    分岐の道標、直進:高千穂河原へ
    右折し南面コ−ス、矢岳へ
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    森の中へ
     
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    道は平坦、モミノキが多い
    気持ちよく歩く
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    涸れ谷徒渉
     
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    この谷両岸、急坂
     
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    対岸へ渡ると
    再びなだらかな森の中の道
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    ここから坂道となる
    しかし、初めは傾斜が緩い
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    なだらかに上る
    森の中の道
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    ハギの花が咲いていた
     
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    木の根の張る道になる
    次第に傾斜が増す
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    高度が増し
    所々眺望が得られる
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    急登
    息が切れる
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    ススキの原
    尾根が近い
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    尾根三叉路分岐、右折矢岳へ向かう
    左の竜王山へは進入禁止
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    尾根の道
    カヤが切り払われ、有り難い
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    進む先に矢岳が見えた
     
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    ツクシコウモリソウ群生地帯だ
    群落が次々と現れる
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    初めて見る花
    葉がコウモリの翼に似ているとのこと
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    花が面白い
     
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    南、高千穂峰
     
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    ツクシミカエリソウ
     
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    その群生地の中の登山道
    花を踏まないように用心して進む
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    矢岳山頂到着
     
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    山頂にて
    小雨の中、昼食

    【矢岳山頂から矢岳皇子原登山口まで】

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    眺望は雨のためぼやける
    南、高千穂峰
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    その右手に
    霧島連山
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    北東方面、眼下の景色は不鮮明
     
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    下りの登山道
    ミカエリソウの大群生地帯
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    登山道を塞ぐ雑草が切り払われ
    歩きやすい、助かる
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    大群落
     
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    というより
    山腹一面お花畑
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    その中を下る
     
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    花は穂先まで咲ききっていない
    あと数日で満開か
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    この辺りにもツクシコウモリソウ
     
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    赤テープの目印
    確認しながら下る
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    急坂
     
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    岩場、ロープ
    雨に濡れ、危険
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    慎重に、時間をかけ
    涸れ谷の渡渉地点へ下る
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    渡渉地点
     
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    対岸(右岸)の道確認
    小さな赤テープが見えた
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    谷の上流
     
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    谷の下流
     
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    対岸の崖を登り上がる
     
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    その先も上り道が続く
     
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    道標
     
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    この辺りから下りの道
     
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    道標
    皇子原へ向かって下る
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    谷越えコース分岐三叉路
    上り、この道標を見落とした
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    ここから上ってきた道を戻る
     
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    登山口駐車場到着
    全行程5時間の矢岳登山終了

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ball_magenta2.gif 第2日目 2018年9月27日(木) 御岳
  • 概要
    • 起床:5時
    • 朝食:6時
    • 移動:「ホテル太平温泉」07:00⇒[国道269号、国道220号]⇒鹿屋体育大学前⇒[町道、林道]⇒07:45テレビ塔下五合目御岳登山口
    • 御岳登山:8時〜14時
    • 移動:御岳登山口14:40⇒[林道、町道、国道220号]⇒笠之原IC⇒[大隅縦貫道、東九州自動車道(この間無料)]⇒末吉財部⇒[東九州自動車道、隼人道路、九州自動車道(広川SAで夕食)、福岡都市高速]⇒野芥ランプ⇒20:00自宅
  • 日誌
    • 朝5時頃起床、幸いなことに雨は上がった。荷物の整理などして出発準備OK。このホテルは6時から朝食を提供し、弁当も用意してくれるので登山の場合便利である。予定通り7時にホテルを発った。
    • 国道265号を西に向かい、国道220号に入る。鹿屋体育大学手前で右折、町道、林道を走ってテレビ塔下五合目御岳登山口まで45分、道路は林道も含め舗装されており、普通の車でも走行は安全である。林道の左手に鳴之尾牧場があるが、今回は寄る暇がなかった。また、途中牧場と高隈連山を見渡す展望所が数個所あるが、これも通過した。登山口には簡易トイレが設置され、ベンチもあって登山準備に便利である。
    • 御岳登山は8時〜14時、丁度6時間だが、実歩行4時間である。休憩など2時間は通常の場合より長く、全体極めてゆっくりとした山登りであった。雨は降らなかったが上の方ではガスが湧き、頂上からの眺望は十分得られなかった。しかし、タカクマホトトギスはじめ、色々な花を観賞できたので楽しい山歩きであった。
    • 下山後登山口で2回目の昼食(弁当半分、1回目は御岳山頂で弁当半分)、40分過ごした。
    • この日熊本県五木に宿泊し、翌日九州脊梁の山犬切に登ってトリカブト鑑賞の予定であったが、大型台風24号が九州本土接近中なのでこれを取り止め、帰福することにした。14時40分登山口を発った。ドライブを楽しむ余裕はなく、鹿屋から福岡までひたすら自動車専用道路を走る。
    • 鹿屋市街まで来た道を戻り、国道220号を鹿屋市郊外まで行って、笠之原ICで自動車道に乗り、ここから大隅縦貫道、東九州自動車道、隼人道路、九州自動車道、福岡都市高速を走った。この間約350kmである。途中のSA・PAで休憩したり夕食を摂ったりしたが、自宅到着は午後8時であった。

  • 御岳登山記録
    • 天候:曇、かなりの強風、山頂付近ガス
    • 行程:テレビ塔下五合目御岳登山口から往復、全行程6時間、実歩行4.7km/4時間、休憩等2時間
    • コース地図・時間
    • :記号は上の地図と同じ。ただし、薄緑の線は未舗装林道。)

      【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20180927_御岳.gdb
      【トラックグラフ】距離・標高


      テレビ塔下五合目御岳登山口08:00→[10分]→08:10登山道入口08:15→[30分]→08:45テレビ塔施設(休憩)08:55→[35分]→09:30休憩09:35→[20分]→09:55八合目(水場)→[30分]→10:25九合目→[15分]→10:40御岳(昼食@、弁当半分)11:50→[1時間10分、鞍部で小休憩]→13:00テレビ塔13:30→[25分]→13:55登山道入口→[5分]→14:00テレビ塔下五合目御岳登山口(下山後昼食A、弁当半分)

    • 登山状況
      • 8時に登山開始。北へ250mほど狭い舗装車道を歩く。左手の崖の岩陰に様々な花が咲いており、その中にタカクマホトトギスもある。花を見たり写真を撮ったりしながら10分歩いて車道の終点・登山道入口に着いた。そこには登山者カウンターがあり、指示通り1回押して登山道を登り始める。
      • 登山道入口までの舗装車道もそうだが、入口からテレビ塔までコンクリート階段の登山道が続くのは、恐らくテレビ塔施設のメンテナンスのためと思われる。傾斜のきつい箇所もあるので、色々な花たちが疲れを癒やしてくれるものの、テレビ塔の下の施設までのこの階段上りはしんどかった。そのため、ここで10分休憩。
      • 上のテレビ塔は通過、鞍部へ下る。岩道の下りで滑り転けないよう注意する。ここにもタカクマホトトギスがいっぱい花を咲かせていた。
      • 鞍部から今度は岩場の急登だ。しかしそれが続くということはなく、平坦な土の道になりほっとする。が、またもや岩の道、また平坦な道、これを何回か繰り返す。道は左手の尾根をトラバースして反時計回りに巻いている。疲れが溜まり、その途中で10分休憩を取った。
      • 尾根筋に出ると傾斜がやや緩み、左に水場を見て少し上ると八合目だ(ここにも水場がある)。ここで息を整え、九合目へ向かう。梯子も二つかけられたややきびしい道を喘ぎ喘ぎ上ると九合目三叉路に出る。右は上祓川登山口への登山道だが、崩壊しているため現在進入禁止である。
      • ここから道はなだらかで歩きやすい。空も開け、明るく、気持ちよく歩く。やがて「山頂まで5分 人吉・かめさん」の標識があり、(いつものように10分かけて)やや急な坂をひと登りして山頂に飛び出した。登山道は背の低い木々が強風を防いでくれるので長袖シャツでよかったが、山頂では強い風が吹き抜け、気温も低いため(18℃)レインスーツを羽織った。
      • 山頂周辺はガスが湧き、強い東風によって尾根を越え西へ走る。そのため、眺望は得られない。しかし、時たまガスが切れる瞬間がある。それを逃さず写真を撮る。宿の弁当は大きくて私には二食分あるので半分だけ1回目の昼食として食べる間も、シャッターを押した。風は強いが、天気が次第によくなることを期待
        し、後から上ってきた初老の女性単独登山者と山の話しをしたり、ガスの切れるのを待ちつつ、熱いお茶を淹れて飲んだりしながらこの山頂で1時間10分も過ごした。しかし、ガスが消えることはなかった。
      • 下山は鞍部からテレビ塔までの上り返しを除けば、傾斜の大小はあれ下ることになる。毎度のことながら、年寄りにとって上りはきついが下りは肉体的にも精神的にも実に楽である。ただ、岩場の下りなどでは上りより緊張するので時間はかかる。
      • 途中から天気がよくなり、薄日さえ射してきて気分がほころぶ。平坦な道を歩く時など花を探すゆとりも生じ、上りで気づかなかった花を見つけた。あるいは、気象状況や気温のせいで午前中よりも午後の方が花がよく開き、見つけやすかったのかも知れない。
      • 上のテレビ塔まで上り返した疲れもあって、そこで30分も休み、山頂で得られなかった眺望を楽しんだ。その間、頂上で会った女性が追いついて到着、また山談義。彼女は足が速いので先に下りてもらい、その後、コンクリート階段をゆっくり登山道入口まで下り、車道を歩いて登山口へ戻った。
      • 登山口で彼女の車(トヨタ・ハイエース!)を見送った後、小腹が空いたので登山口のベンチに座り、残していた弁当の半分を食べた。2回目の昼食である。空に晴れ間も広がり、気分がよく、ゆっくり40分休んだ後、山を下りた。
      • この日山中で会ったのは、上で触れた女性登山者の他、男女単独、カップル、若者4人グループなど10名ほど。風が強く曇り空、平日にもかかわらず、皆さんやはりあのタカクマホトトギスや他の秋の花を愛でることを目指していると思われる。接近中の台風が過ぎると、この山は10月中旬まで花観賞の登山者で土・日は賑わうことだろう。
      • 登山口で簡易トイレの清掃などしている男性と話しをした。登山道は自然林で、木々が強風を遮り助かったことを告げると、昔一度一帯の木々は伐採されたがその後植林がなされないままだったので、若い雑木が育ったということであった。確かに、大木・巨木は見なかった。またそのため地面に日が射し、色々な美しい花を咲かせる野草も育ったのかも知れないと思った。

  • アルバム
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    【テレビ塔下五合目御岳登山口から御岳山頂まで】

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    麓の町道から見る高隈連山
     
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    テレビ塔下五合目御岳登山口
    ベンチがあり、5〜6台くらい駐車可
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    簡易トイレ
     
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    登山口から狭い車道を上る
     
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    左の崖に色々花が咲いている
     
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    ツクシミカエリソウ
     
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    タカクマホトトギス
     
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    眼下に鳴之尾牧場
     
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    登山道入口
     
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    登山者カウンター
    1回押して登山道へ
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    コンクリート階段を上る
     
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    前方にテレビ塔のピーク
    尾根筋を上る
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    南方面を振り返る
    手前の山山腹に林道が見える
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    サザンカの一種?
     
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    タカクマホトトギス
     
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    下のテレビ塔施設
    ここで休憩
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    タカクマホトトギス
     
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    階段の上りが続く
     
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    上のテレビ塔
    脇を通り過ぎる
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    ここから一旦下る
     
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    岩場の花の群落
     
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    タカクマホトトギス
    この2輪はふっくらしている
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    岩道を下る
     
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    鞍部
    ここから登り返す
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    岩場・鎖場
    湿って滑りやすい、要注意
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    なだらかな道
     
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    また岩場・鎖場
     
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    またなだらかな道
     
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    ツクシコウモリソウの群落
    花は少ない
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    八合目
     
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    側の水場
    この下の登山道にも水場がある
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    ややきびしい上り
     
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    9合目通過
    右の上祓川登山口への道は進入禁止
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    天南星の実
     
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    ツクシアザミ
     
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    9合目から道はなだらか
     
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    お馴染み「人吉・かめさん」
    山頂まで10分を覚悟
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    ここをひと登り
     
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    山頂到着
    強い東風が吹き抜ける
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    御岳山頂
    一等三角点がある
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    山頂にて
     
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    360度の展望だが
    ガスが湧きよく見えない
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    ガスが切れた一瞬
    大箆柄岳が見えた
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    御岳山頂の花
    アキリンドウ
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    ツクシミカエリソウ
     

    【御岳山頂からテレビ塔下五合目御岳登山口まで】

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    下山中見た花
    ツルリンドウ
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    平坦の道
    薄日が射し、気持ちよく歩く
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    ツルニンジン
     
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    タカクマホトトギス
     
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    ここから鞍部へ急坂を下り
    向こうのテレビ塔まで上り返す
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    この花はきれいだ
    花びらの形が色々あるようだ
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    鞍部からの上り
    きつい岩の上り道
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    テレビ塔からの眺望
    天気がよくなった
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    上り、下りてきた尾根
    左端のピークが御岳
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    登山道のアキリンドウ
    小さな群生
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    上りでは気づかなかった
    朝、花が開いていなかったのか?
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    登山道入口到着
    車道を五合目登山口へ戻る
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    九州自動車道えびのPAにて
    霧島連山の眺望

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