山行記録

霧島

韓国岳・大浪池

―2012年11月30日(金)―

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© 2012, Kengo Tachibana
Updated: December 01, 2012
Last modified: December 20, 2020


ball_magenta2.gif 山行概要
  • 期日:2012年11月30日(金)
  • 山名(読み方、標高):韓国岳(からくにだけ、1700.3m)・大浪池(おおなみのいけ、1411.4m)
  • 県名/山地・山群・地域など:宮崎県/霧島連山
  • 山行期日2008年10月11日(土)
  • 山行形態:福岡油山会定例山行、1泊2日の山行第1日目のみ参加
  • 参加者:8名(男6名、女2名)
  • 日程
    • 移動:サニー北片江店から大浪池登山口まで、3時間15分
    • (集合)サニー北片江店6:00⇒堤ランプ⇒[都市高速]⇒太宰府IC⇒[九州自動車道、基山PAで朝食(25分)]⇒えびのIC⇒[県道30号]⇒えびの高原⇒[県道1号、韓国岳登山口経由]⇒9:15大浪池登山口
    • 登山:大浪池登山口から、大浪池半周回、韓国岳経由、韓国岳登山口まで、9時45分〜14時40分
    • 移動:大浪池登山口登山口から自宅まで、4時間
      (韓国岳登山口14:40⇒[県道1号]⇒)14:45大浪池登山口15:00⇒[往路と同じコース、「白鳥温泉上湯」(40分)]⇒野芥ランプ⇒19:00自宅
  • 日誌
    • 油山会定例山行計画では、民宿1泊2日、第1日目韓国岳・第2日目栗野岳登山だが、第2日目12月1日(土)は福岡で用事があるため、第1日目の韓国岳登山だけ個人参加した。
    • 霧島まで会の車(8人乗り)と私の車2台に分乗して行った。車が2台になったので、当初の計画の大浪池登山口からの往復ではなく、急遽コース変更してえびの高原の韓国岳登山口まで歩くことができた。これは同じ道を下ることもなく、時間も短縮できたので大変よかった。特に、下りの途中から小雨になったので、尚更のことである。
    • まず2台の車で韓国岳登山口まで、私の車をそこにデポし、他の会員提供の8人乗りの車に全員乗り込んで大浪池登山口へ行った。そこから登山開始、大浪池旧火口縁周回路東を半周、韓国岳に登り、韓国岳登山口に下りた。下山後、デポしていた私の車に私、もう1台の車の運転者、女性2人が乗って大浪池登山口へ行く。
    • そこで私はグループと別れた。他の車は、韓国岳登山口手前から遊歩道をえびの高原レストセンターまで歩いて待っている男性参加者4人を迎えに戻った。
    • ところで、前夜の天気予報ではこの日えびの高原は晴、降雨率午前中0l、午後から10lだったのだが、この予報は完全にはずれ、朝から曇、山にはガスがかかり、おまけに下りの途中から小雨であった。しかし、韓国岳に近づく辺りからガスが消え、大浪池、錦江湾、桜島、新燃岳・高千穂峰などの連山、白鳥山の眺望が得られたのは幸いであった。
    • 福岡へは往路と同じルートで戻ることにしたが、まずは白鳥山の山腹の由緒ある「白鳥温泉上湯」に寄った。静かなただずまいの温泉で、ゆっくり浸かった。特に、露天風呂からの眺めが素晴らしかった。この温泉で40分過ごした後、福岡へ向け車を走らせた。
    • 今回初めて大浪池ルートで韓国岳に登ったような気がしたのだが、実は半世紀以上前、近くの霧島温泉の宿に泊まり、ここを歩いたはずである。しかし、その記憶がまったく消失している。そのためこのルートは新鮮だった。

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ball_magenta2.gif 登山記録
  • 概要
    • 天候:曇、のち小雨
    • 行程:大浪池登山口から、大浪池半周回、韓国岳経由、韓国岳登山口まで、全行程4時間55分、実歩行3時間55分
  • コース地図・時間
  • :画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)
    (1) 大浪池登山口9:45→[30]→10:15急カーブ地点→[20]→10:35大浪池避難小屋10:45→[35]→11:20大浪池旧火口縁最高地点(行動食)11:30→[20]→11:50韓国岳避難小屋12:00→[45]→12:45山頂まで300m地点12:50→[20]→13:10韓国岳(昼食)

    (2) 韓国岳13:25→[25]→13:50五合目14:00→[40]→14:40韓国岳登山口
    【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20121130_韓国岳.gdb
    【トラックグラフ】距離・標高


  • 画像・登山状況
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    (1) 大浪池登山口から韓国岳山頂まで

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    大浪池登山口駐車場
    トイレ前広場で準備運動
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    広場反地側駐車場脇
    登山口
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    スタート
    最初から石段と舗装歩道
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    山腹を左へ登る
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    ここで右へ急カーブ
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    大浪池避難小屋着
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    小屋すぐ上、展望所
    周回路分岐、右へ
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    展望所にて
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    大浪池説明板
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    旧火口縁を歩く
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    大浪池
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    周回路にて
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    火口縁最高地点
    ここで行動食
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    整備された周回路
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    韓国岳避難所到着


    予定より早く大浪池登山口駐車場に着いたので、ゆっくり準備とストレッチ。その後、駐車場脇の登山口からスタート。

    登り始めから大浪池避難小屋まで岩の階段と石畳、コンクリート舗装道で登山道というより傾斜のある遊歩道である。誰かが言うには「まるで公園だ。」

    確かにここは国立公園である。観光客が歩くことを前提として整備されているのではないかと思う。これだと、ハイヒールは論外として、普通の靴やスニーカーでも安心して登ることができる。ただし、旧火口縁直下の避難小屋と火口縁展望所まで。周回路は登山靴でないと危険である。

    登山道(遊歩道)はまず山腹を左へ登っている。30分ほど歩くと右へ急カーブ、体が温まってきて汗ばんできたので衣服調整する。今度は右へ登り続け避難小屋に到着。





    そのすぐ上の展望所に飛び出すと眼下に大浪池、その背後に大きな韓国岳の山体を仰ぎ見る。しかし山の上の方はガスに覆われ見ることができなかった。








    展望所で休憩後、池を左下に見ながら火口縁東を周回する。すでに冬、木々はすべて葉を落としてしまっている。秋の紅葉の盛りはどんなに素晴らしいことだろうと思う。

    所々、岩が池の方へ突き出しているところがあり、その岩の先端に出ると池全体が見渡せる。池や辺りの景色を楽しみながら火口縁最高地点までゆっくり進んだ。



    最高地点で休憩、朝食が早かったので空腹を感じ、行動食を摂る。

    ここから少し下る周回路となる。ペースを上げて韓国岳避難小屋に到着、休憩。一区切りである。  

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    木製階段の長い急登
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    灌木林を抜ける
    眺望が広がる
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    新雪のかけら
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    ゴロタ石の登山道
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    眼下に大浪池
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    南東、新燃岳の噴煙
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    山頂まで300m地点
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    ガスが晴れ
    大浪池全体の眺望
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    山頂への最後の登り
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    韓国岳山頂到着
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    山頂にて
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    山頂にて
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    旧火口底を覗いてみる
    ここで昼食
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    山頂からの眺望
    新燃岳と高千穂峰
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    山頂からの眺望
    大浪池

     


    韓国岳避難小屋から長い急登である。しかも山肌保護のため木製階段が設置されている。

    しばらく展望のない単調な急坂を喘ぎながら登る。きついので、時々ちょっと休んで息を整えなければならない。

    灌木林を抜け展望が開ける辺り、木製階段の登山道は終わり、ゴロタ石の歩きにくい道になる。気温も低下し、新雪がほんの少し溶けずに残っていた。



    歩きにくい道であるが、ガスが流れ去り、一気に周囲の景色が浮かび上がってきた。歓声が上がる。

    展望なしの狭くてきつい登りの後だっただけに、この眺望は一番のご褒美である。





    山頂まで300m地点で休憩を取り、霧島連山の眺望をたっぷりと楽しんだ。



    山頂までの最後の坂を登り切り、韓国岳山頂到着、休憩込みで約3時間半のややハードな登りであった。




    山頂は気温が低く、風も強かった。まず記念写真を撮った後、ダウンジャケットなど着込んで慌ただしい昼食。





    寒風を避けるため私は岩陰に陣取ったのだが、ほんの3尺ほど前を覗いてみると断崖絶壁、お鉢の底が眼下にあった。ぞっとしたが、もう食事の準備などをしていたので座る位置を変える気がせず、我慢してそこでおにぎりなどを急いで食べた。

    しかし食べ終わると、すぐその場を離れ、安全な場所に移った。

    山頂は西風が強く、気温も低かった。薄手の手袋を着けていても指先が寒気で痛むほどである。おそらく零下になっていたはずだ。山頂には15分居ただけで、すぐ下山することになった。  
    (2) 韓国岳山頂から韓国岳登山口まで

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    下山開始
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    大浪池にサヨウナラ
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    えびの高原と白鳥山
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    五合目、休憩
    小雨、雨具を着る
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    下に不動池と硫黄山
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    小雨の中
    ゴロタ石の登山道を下る
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    この道を下った
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    やっと普通の登山道
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    快適に歩く
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    登山口が見えた
    デポした我々の車も
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    硫黄山遊歩道分岐、左へ
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    登山口駐車地到着

     


    下山はえびの高原、硫黄山麓の韓国岳登山口へ下りるルートである。

    登りの道とは違って見晴らしがいい。しかしほとんどがゴロタ石や岩の登山道である。整備されてはいるものの歩きにくく、注意しないと怪我する恐れがある。



    25分で五合目の広場、休憩、一息入れる。小雨が落ちてきたので、雨具を着る。しかしズボンを身につけるほどの降りではない。


    下の方に到着地点が見える。近くてすぐのようだが、なかなか簡単に着く訳はない。


    再びゴロタ石の登山道をしばらく下り、やっと普通の道になった。やれやれである。


    樹林帯になるが、木々はすっかり丸裸になってしまっているので、小雨模様でも何となく明るい感じがする。その中を快調に歩き、下りて行く。


    樹林帯を出るとデポした車の駐車地が見える。登山口までもうすぐである。

    硫黄山への遊歩道分岐を過ぎた先で、えびの高原レストセンターまで遊歩道を歩いて下る男性4人と別れ、女性2人と運転者2人は韓国岳登山口へ向かう。朝満杯だった駐車地に駐まっているのは、我々の車ともう1台だけだった。

    山頂からここまで1時間少々しかかからなかった。大浪池経由の登りに比べ、ずいぶん簡単で、時間も節約できたのでよかった。

    さすが国立公園内の登山道、よく整備されていた。天気に恵まれなかったにせよ、変化に富んだ山歩きができて、やはり楽しかった。  

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ball_magenta2.gif 「白鳥温泉上湯」
  • 画像・備考
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    白鳥温泉上湯
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    白鳥茶屋
    この右が温泉入口
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    北の眺め
    白髪岳などの山々か?
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    温泉反対側道脇の東屋
    彼方の山々は?
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    北方面、ズームアップ
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    露天風呂からの絶景

     


    白鳥山北の山腹、県道30号山側に「白鳥温泉上湯」がある。あの西郷隆盛どんが3ヶ月間逗留したこともあるという温泉なのだそうだ。

    朝ここを通ったとき、帰りに寄ろうと決めていた。こぢんまりとした静かな温泉で、予想よりいい湯であった。また、露天風呂からの眺めがよく、えびの市の平地が眼下に広がり、その彼方の山並みの眺めも美しい。

    この温泉で体と心がくつろいだ。山登りの後の温泉はありがたい。

    温泉併設の「白鳥茶屋」の売店でお土産を買い求め、気分よく福岡へ向かった。  

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