山行記録

仰烏帽子山・白髪岳

仏石フクジュソウ

2017年3月4日(土)/5日(

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© 2017 Kengo Tachibana
Created: March 06, 2017
Updated: November 29, 2020


ball_magenta2.gif 山行概要
  • 期日:2017年3月4日(土)/5日()、1泊2日
  • 山名(読み方、標高):仰烏帽子山(のけえぼしやま、1301.8m、九州百名山)、白髪岳(しらがだけ、1416.7m、旧九州百名山)
  • 県名/山地・山群・地域など:熊本県/五木・五家荘山地(仰烏帽子山)、九州山地(白髪岳)
  • 山行形態:福岡油山会定例山行
  • 参加者:6名(男性4名、女性2名)
  • 全日程
    • 第1日目 2017年3月4日(土)
      • 集合、福岡から仰烏帽子山元井谷第2登山口まで車で移動
      • 仰烏帽子山登山:元井谷第2登山口から仰烏帽子山まで往復(3名は第1登山口へ下山)
      • 元井谷第2登山口から「国民宿舎くまがわ荘」まで車で移動
    • 第2日目 2017年3月5日(
      • 「国民宿舎くまがわ荘」から白髪岳登山口まで車で移動
      • 白髪岳登山:登山口から往復
      • 白髪岳登山口から、途中人吉の「人吉旅館」温泉入浴、福岡まで車で移動、解散
  • 備考
    • 今回の福岡油山会定例山行は参加者6人ということで、レンタカー、ニッサン・セレナ(8人乗り)を利用した。2人3列、ゆったり乗ることができた。ただ、普通車の地上高なので、白髪岳登山口までの林道の走りを心配したが、未舗装林道を苦労して登った8年前とはまったく異なり、林道は登山口の手前200m辺りまで舗装されており、問題はなかった。
    • 仰烏帽子、仏石山南山腹のフクジュソウは丁度見頃で、あの緑がかった金色に輝く花を十分楽しむことができた。花を見るには少し遅すぎるのではないかと思っていたが、この予想がいい方にはずれ、幸いだった。
    • 宿は人吉の国民宿舎「くまがわ荘」、過去何度か泊まったこと
      がある。球磨川岸辺に建つこの宿は、部屋からの眺めもよく、手頃な宿泊料金で気軽に泊まることができるのだが、残念なことに今年3月中旬で閉鎖されるということである。我々はこの宿最後の宿泊客の一部ということになる。
    • 我々の定例山行では、可能な限り下山後温泉に浸かるよう計画する。1日目は宿の温泉だったが、2日目は人吉の老舗旅館「人吉旅館」の立ち寄り湯にした。山登りの温泉としては贅沢だが、ここの温泉は本当に気持ちがいい。ただ、帰福時間のこともあって、温泉の時間は50分しか取れなかったが、できればあと30分は欲しい。

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ball_magenta2.gif 第1日目 2017年3月4日(土) 仰烏帽子山
  • 天候:晴れ
  • 移動
  • (集合)サニー北片江店6:00⇒(堤ランプ)⇒[福岡都市高速]⇒(太宰府IC)⇒[九州自動車道]⇒(宇城氷川スマート)⇒
    [国道3号]⇒(宮原)⇒[国道443号]⇒[県道25号]⇒(元井谷)⇒[林道]⇒09:00元井谷第2登山口
  • 仰烏帽子山登山:9時30分〜15時20分(第2登山口)、15時45分(第1登山口)
  • 移動:仰烏帽子第1登山口15:50⇒16:50人吉、喫茶店「プリンス」⇒17:50国民宿舎「くまがわ荘」
  • 夕食:19時
  • 宿泊:国民宿舎「くまがわ荘」
  • 日誌
    • 福岡―仰烏帽子山登山口(元井谷第1・第2、椎原谷、山江の宇那川林道)の移動で九州自動車道を通る場合、熊本空港・益城ICから松橋IC間が現在工事中のため渋滞することを考えておく必要がある。あの熊本大地震の前より30〜60分移動に時間がかかる。
    • この日は非常に天気がよく、気温も高めで快適な山歩きができた。フクジュソウの花の咲く季節の土曜日、登山客が多かった。我々が元井谷登山口に着いたのは9時頃だったが、第1登山口も第2登山口も、駐車スペースや駐車場は満杯だった。我々は第2登山口駐車場先の林道脇に車を駐めることができた。
    • 9時30分登山スタート、植林帶を登り終えるとなだらかな自然林の中の下りとなる。1kmほど下り、Y字分岐を左に進む。仏石山(私が勝手に名付けたコッペパンのような山)の南山腹の道で、アップダウンがあるが、フクジュソウの群生が見られる。この時期、仰烏帽子登山のハイライトである。仰烏帽子山へ登ることなく、花観賞のために仏石直下(あるいはその中程まで)往復する人たちも多いようである。もちろん我々はフクジュソウ観賞の後、仰烏帽子山山頂へ向かう。
    • 山頂は登山客で賑わっていた。山頂で昼食、仏石分岐(登山道十字路地点)まで下った。ここから二手に分かれることになっ
      た。3人(A班とする)は仏石山北側トラバースの道を通り第2登山口へ戻る(私は車の運転があるのでこちらのグループ)。他の3人(B班とする)は元井谷に沿って第1登山口へ下る(下の登山地図、ピンクの登山道)。この元井谷ルートにもフクジュソウが咲いており、それを見ようというわけである。A班は車で第1登山口まで下り、そこでB班の3人を乗せる、何の問題もない(はずであった)。
    • ところが、事情はまったく異なっていた。B班が降りた仏石分岐から第1登山口までの、元井谷沿いの登山道は至る所で崩壊しており、ルート不鮮明、谷川に降りて迂回しもとの登山道に戻るということの繰り返しで、下山に時間がかかった。そのため、仏石分岐から登山口までの距離は第2より第1の方が短いので、B班は第1登山口でA班が来るのを待つことになるだろうという見込に反し、A班が第1登山口着いた時に丁度B班がそこまで降りてきたのであった。あらためて、このような想定外のこと(今回は事前の情報把握不足が原因)や思いもかけぬパプニング(これは予測不可能)に対応できる訓練と準備の必要性を痛感した。
    • 時間的に余裕があったので、人吉の宿に行く前に喫茶店で一服した。ウィンナーコーヒーが美味しかった。
  • 仰烏帽子山登山記録:コース地図・時間(全行程4時間10分)


  • 【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20170304_仰烏帽子山.gdb
    【トラックグラフ】距離・標高


    仰烏帽子山第2登山口09:30→[仏石フクジュソウ鑑賞]→11:20仏石直下広場→12:35仰烏帽子山(昼食)13:15→
    14:00仏石登山道分岐→15:20第2登山口⇒15:45第1登山口

  • 画像
  • :画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    仰烏帽子山元井谷第2登山口
    9時30分スタート
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    まだ雪がちらほら残っている
     
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    登山道分岐左、「福寿草」へ
    右(北側)は下りで通る
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    分岐から近く
    早くもフクジュソウを見る
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    仏石まで花を愛でながら
    ゆっくり歩く
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    以下、No.010までフクジュソウ
    幸い丁度見頃だった
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    ここで一休み
    上天気で気持ちがいい
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    仏石直下広場
    フクジュソウが少なくなっている
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    仏石の岩峰
     
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    仰烏帽子への登山道
    風穴で小休憩
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    仰烏帽子山頂にて
     
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    雪の残る登山道
    快適に下る
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    仏石分岐、登山道の十字路地点
    左:第1登山口、右:トラバースの道
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    3人が元井谷第1登山口へ
    他の3人は第2登山口へ
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    トラバースの道が終わる分岐の前
    フクジュソウがかなり咲いている
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    分岐まで戻ってきた
     
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    自然林の中の緩い坂を上る
    日射しが心地よい
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    第2登山口ゴール
    朝満杯だった駐車場に車は1、2台
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    第1登山口まで下る
    このルート下山の3人が丁度降りてきた
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    全員揃って、人吉の宿へ向かう
     
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    国民宿舎「くまがわ荘」玄関
     
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    宿全景
    3月12日で閉館とのこと
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    食堂で夕食
     
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    宿の部屋から
    球磨川の眺め

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ball_magenta2.gif 第2日目 2017年3月5日() 白髪岳
  • 天候:曇、のち小雨
  • 朝食:7時
  • 移動:「くまがわ荘」08:00⇒[国道219号]⇒08:20錦町一武交差点(コンビニで買い物)⇒[県道43号]⇒[林道]⇒09:00白髪岳登山口
  • 白髪岳登山:9時20分〜13時
  • 移動
  • 白髪岳登山口(昼食)13:20⇒[経路省略、往路と同じ]⇒15:10人吉「人吉旅館」(温泉入浴)16:00⇒(人吉IC)⇒
    [九州自動車道、都市高速]⇒(堤ランプ)⇒19:00サニー北片江店(解散)
  • 日誌
    • 朝8時に宿を出発、白髪岳登山口に9時到着した。8年前は登山口までのアプローチの道順が分かりにくく、また林道がかなり荒れていて苦労した。しかし、今回は道順はシンプル、車のナビゲータのおかげで何のトラブルもなかった。また、林道は登山口手前まで舗装されていて、普通車でもストレスを感じることなく走ることができた。
    • 予報とは違って天気はよくない。下山するまで何とか持ててくれればと祈った。登りは度々休憩を取りながらゆっくり歩く。登山口から植林帶のやや傾斜のある道を猪ノ子伏まで登ると、その先は自然林の尾根の道で、歩くのが楽しい。モミの空地から長い坂道を登り切ると広い尾根に飛び出し、展望が開ける。しかし、残念ながら空はどんよりと曇っていて、見晴らしはよくない。三池神社で一呼吸整え、その先の最後のひと登りで山頂到着。上りは休憩時間も含め2時間だった。
    • 山頂で写真を撮っているとガスが湧いてきて、小雨もぽつぽつ
      降り出した。山頂で長居はせず、下山開始、三池神社を過ぎた辺りで雨具装着、息を整える程度の休憩を数回取っただけで、一気に登山口まで下った。山頂から1時間20分で登山口に着いた。
    • 雨を避け、登山口の車の中で昼食を摂り、人吉の旅館へ向かう。老舗の「人吉旅館」の温泉は、泉質がよく、湯の温度も適切、まことに心地よかった。人吉から3時間走り、午後7時にサニー北片江店に到着、解散した。
    • ところで、白髪岳は『新版 九州百名山』に記載されていたが、2011年発行の『九州百名山地図帳』では外されている。白髪岳山頂周辺一帯が「自然環境保全地域」であること、その手つかずの自然林の尾根歩きの楽しさ、道標などの整備のよさ、適度の距離の上り・下り、などなどを考えると、個人的には九州の百名山の一つであると思っている。新緑の頃、また登りたい。
  • 白髪岳登山記録:コース地図・時間(全行程3時間40分)
  • :記号は上の仰烏帽子山登山地図と同じ。ただし、登山口手前200mくらいから未舗装林道。)


    【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20170405_白髪岳.gdb
    【トラックグラフ】距離・標高


    白髪岳登山口09:20→11:20白髪岳11:40→13:00白髪岳登山口

  • 画像
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    白髪岳登山口
     
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    猪ノ子伏で休憩後
    尾根筋の道を白髪岳へ
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    モミの空き地で長めの休憩
    長い上り坂手前
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    長い坂道を登り切ると
    広々した広場に飛び出す
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    三池神社で一休み
    山頂は近い
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    最後のひと登り
     
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    白髪岳山頂、小雨が降り出した
    長居はせず下山開始
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    猪ノ子伏まで一気に下る
    1時間少々で着いた
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    「人吉旅館」
    まさに「いい湯だなー」
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    町を挙げての「ひなまつり」
    この旅館にも立派なひな壇があった
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    玄関の前にて
     

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