山犬切、積岩山

山行記録

山犬切、積岩山

2018年7月19日(木)〜20日(金)

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© 2018 Kengo Tachibana
Updated: July 21, 2018
Last modified: November 26, 2020


ball_magenta2.gif 山行概要
  • 山名(読み方、標高):山犬切(やまいんぎり、1562m、九州百名山)、積岩山(つみいわやま、1438m、九州百名山)
  • 県名/山地・山群・地域など:熊本県/九州山地・五木
    【この地域の山名について】
    現在(2018年7月)、この地域の山名は少々混乱している。国土地理院地図、『九州百名山地図帳』、「泉・五家荘登山道整備プロジェクト」により設置された各山頂標識の名称が異なる。以下の通りである。なお、今回山行目的の山名は『九州百名山地図帳』記載の山犬切と積岩山である。
    1. 『九州百名山地図帳』および国土地理院地図の「山犬切」は、「泉・五家荘登山道整備プロジェクト」の標識では「南山犬切」(この北約2km地点にある地元の人が「山犬切」と呼ぶ1611mピークは「北山犬切」と命名された)。
    2. 地図帳の「積岩山」は、プロジェクトの標識では「岩茸山(いわなばやま)」(地元の呼称)、国土地理院地図では無名。
    3. 国土地理院地図およびプロジェクト山頂標識の「積岩山」は、「岩茸山」の西、岩茸越の先、1414mのピークである(今回はここまで足を伸ばさなかった)。
  • 山行期日:2018年7月19日(木)〜20日(金)
  • 山行形態:単独、車中1泊2日
  • 宿泊:泉五木トンネル登山口駐車場車中泊
  • 全日程
    • 第1日目 7月19日(木):福岡からトンネル登山口まで移動、登山口から山犬切往復
    • 第2日目 7月20日(金):登山口から積岩山往復、登山口から福岡まで移動
  • 山行全図・備考


    • 九州百名山地図帳(以下「地図帳」と略)掲載の山で未だ登っていない四つの山の内の二つ、山犬切と積岩山に登った。いずれも緑資源幹線林道(一般に大規模林道とも言われる)菊池人吉線・泉五木区間の泉五木トンネル登山口からの往復である。
    • 登山口までのアプローチは距離が長く、時間もかかる。ルートを地図やグーグルマップなどで調べ、往きは、九州自動車道を宇城氷川スマートICで降り、国道3号・443号、県道25号を走って、五木から国道445号を北上、竹の川の橋の手前を右折、県道161号を通って大規模林道に出る予定であった。しかし、県道161号を下梶原まで行くと、当初予定の村道白蔵線ルートは「通行禁止」になっており、そこから右折して林道下梶原線を通る迂回路を経て大規模林道に出るという遠回りをすることになった。また、大規模林道に出るまでの道は県道・林道とも大小のカーブが多く道幅も狭いため時間もかかる。竹の川で県道に入ってからトンネル登山口まで約37km、正味走行時間1時間15分である(詳細は下の第1日目、概要、「移動」参照)。ちなみに福岡から5時間だが、熊本SAでの朝食・買い物に30分かかったので、休憩や道路・登山口調査の時間も含め4時間30分である。
    • 帰路は、シンプルに大規模林道をその起点(正しくは終点)の相良村まで走り、国道445号に出て、人吉ICから九州自動車道を通って帰福した。この戻りの時間は4時間少々(太宰府の手前の事故による渋滞で少々時間をくったが)。この結果、トンネル登山口までの(福岡方面からの)アプローチは帰路通ったルートの方が断然有利であるということが分かった(特に運転の容易さ、快適さという点で)。この場合、相良の大規模林道起点からトンネル登山口まで約40km、45分〜1時間だろう。
    • 山犬切と積岩山を1日で往復することは、私にはできないので(健脚登山者ならば可能)、トンネル登山口駐車場で車中泊した。登山口での車中泊は登山のためには大変都合がいいのだが、睡眠、食事、トイレなど不便な点も多い。しかし、慣れれば問題ない。
    • 久々の山中(しかも脊梁)での車中泊、麓の登山口から尾根までの長い上りのない脊梁尾根歩き、山中で出会った登山者は二日間で3人という誠に静かな山行、充実した楽しい二日間であった。

  • 緑資源幹線林道(上の「山行全図」、南北に走る濃い緑の実線)について
  • :緑資源幹線林道を、一般的に、また地元の人も「大規模林道」という。この方が簡単なのでこの名称を使うこともある。なお、五木側の区間は「五木スカイライン」と名付けられている。)
    • 緑資源幹線林道事業は農林水産省所管の(旧)独立行政法人緑資源機構による事業で全国(7圏域17道県)において1975(昭和50)年頃から実施された。しかし、(例によって)談合問題が生じ、この事業は2007(平成19)年度限りで廃止するとともに、事業そのものは、2008(平成20)年度から地方公共団体を事業主体とする補助事業に移行し、実施することになった。(その後の経過については省略)
    • 九州における当事業計画は、@菊池・人吉線(熊本県)、A宇目・小国線(大分県)、B宇目・須木線(宮崎県)の三つである。
    • 緑資源幹線林道菊池・人吉線は、熊本県菊池市を起点とし、熊本県人吉市を終点とする路線で、北から、@菊池・大津区間、A大津区間、B西原・御船区間、C砥用・泉区間、D泉・五木区間、E五木・相良区間の6区間、104.2kmである。
    • (以上、農林水産省林野庁の資料などによる。)
    • この事業計画そのもの、意義、経過、経費、現状等々、大きな問題をはらんでいるようだが、ここでは触れない。ただ、莫大な予算を計上し、自然を破壊してまでこれほど長大な大規模林道を造る必要があるのか、という疑問を強く抱いたことは確かである。
    • 今回走ったのは、上記区間の内、北からD泉・五木区間(八代市泉町久連子から球磨郡五木村白蔵峠までの約18km、幅員5m)の一部(およそ半分)、泉五木トンネル―白蔵峠間(9.4km)、およびE五木・相良区間(五木村白蔵峠から県道48号の球磨郡あさぎり町深田西付近までの28.3km、幅員7m)である(合計37.7km)。
    • 白蔵峠からトンネル登山口の間は落石が多く、必然的に運転に注意をするが、峠から相良の林道起点(終点)までも要注意である。所々、カーブ地点で道路全体が少し陥没し段差のある箇所があるからである。スピードを落とさないままその箇所に突っ込むと事故になる恐れがあるので、要注意。そのような箇所ではゆっくり走るべき。
    • それにしても、この幅員5〜7mの「大規模林道」を走って驚いた。約40km、川辺川・国道445号東の尾根筋を走る。カーブも緩やか、人家・信号全くなし、畑さえ見なかったように思う(起点の県道に近づくと少し状況は異なるが)。車を見たのは、トンネル登山口駐車場で、1日目登山者のバイク1台、2日目登山者の車1台、県道近くで駐車中の車1台だけである。大規模林道走行中出会った車やバイクはなく、独り占めだった。走りは実に快適だったが、こんな「林道」のあることにびっくりした。

    【画像】―竹の川から泉五木トンネルまで―
    :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    国道445号、竹の川の分岐
    橋の手前右折し県道161号へ
    直進は五家荘・山都・美里へ
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    下梶原川に沿って走る
    途中見かけた合歓木
     
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    下梶原で直進は禁止、右の道へ
    遠回りだが、林道下梶原線を通って
    大規模林道に出る
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    この看板によると
    この迂回路もかなり危険なようだ
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    しかし道幅は狭いが、舗装道路
    落石もほとんどなく、安心
     
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    大規模林道出合
    左折、白蔵峠へ向かう
     
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    幹線林道(大規模林道)
    幅員7m、2車線、走りは快適
     
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    当初出合う予定だった分岐地点
    下梶原からの村道白蔵線分岐
     
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    左大規模林道、向こうから来た
    右が村道白蔵線、「通行止」の看板
     
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    大規模林道を走り、白蔵峠到着
    左、トンネル登山口・久連子へ
    右は水上・球磨川源流方面
     
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    峠の東屋
    あまり利用されていないようだ
     
     
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    東屋そばの水道設備跡
     
     
     
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    ここは「梶原越」とのこと
    昔、人々が行き交ったのだろう
     
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    左の大規模林道に「通行止」の看板
    進入し、泉五木トンネルまでは走行可
     
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    幅員5m、少々荒れた箇所がある
    運転に要注意
     
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    高塚山登山口
    駐車場は10台ほど駐車可
     
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    登り口
    山頂まで2km
     
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    こちらは六地蔵登山口
    高塚山まで1.8km
     
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    登山口向かいの広場
    ここに駐車できる
     
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    この先落石が多く、運転は慎重に
    尖った石が多いのでパンクの恐れあり
     
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    泉五木トンネル
    通り抜けたところが登山口
     

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ball_magenta2.gif 第1日目 7月19日(木)移動、山犬切登山
  • 概要
    • 天候:晴、大規模林道の気温 24〜25℃、トンネル登山口駐車場20時の気温 19.2℃
    • 移動:自宅05:30⇒野芥ランプ⇒[福岡都市高速、九州自動車道]⇒宇城氷川スマートIC⇒[国道3号、国道443号、県道25号]⇒五木⇒[国道445号]⇒竹の川⇒[県道161号、林道下梶原線、45分]⇒柳野越(大規模林道出合)⇒[大規模林道(幅員7m)、20分]⇒白蔵峠(10分休憩)⇒[大規模林道(幅員5m)、途中高塚山登山口など調査10分を含み20分]⇒10:30泉五木トンネル登山口
    • 山犬切登山:11時〜16時20分
    • 夕食:18時30分
    • 就寝:21時頃
    • 宿泊:トンネル登山口駐車場にて車中泊
  • 日誌
    • 自宅を早朝5時30分出発、10時30分泉五木トンネル登山口駐車場に到着。福岡都市高速、九州自動車道、国道、県道、林道、大規模林道など色々な道を走った。地図やグーグルマップなどで事前に調べ、このルートにした。おかげで五木、川辺川左岸の山奥、下梶原川沿いの様子と交通事情は分かったが、これは後で考えると、労多くして益少なし、アプローチは帰路の九州自動車道人吉IC経由の方がシンプルで運転は格段に楽であり、時間的にも有利である。
    • 駐車場にはバイクが1台駐まっていた。登山者と思われたが、果たして山犬切の手前で男性登山者とすれ違った。彼以外誰とも会わなかったので、この日の山犬切登山は二人だけということになる。
    • 山犬切までの往復は11時〜16時20分、実歩行4時間少々、久し振りの脊梁尾根歩きをじっくり楽しめた。登山口に戻ると日が傾き始めていた。バイクは立ち去り、駐車場には私の車だけ。ここで車中泊するが、夕食までまだ間がある。用意した水は15g、たっぷりあるので、頭や顔を洗い着替えをしてさっぱりした後、まずはゆっくりビールを味わった。日帰り山行の場合、ビールを飲むわけにはいかない。これも車中泊山行の楽しみの一つだ。
    • 夕食までまだ時間があるので、久連子方面へ林道を少し歩いてみた。道は通行禁止なので、トンネルの先は荒れ気味である。左手北西の谷は深い。久連子の上福根山(岩宇土山)登山口があるはずだが、ここからは見えない。彼方に見えるのは上福根山山塊や保口岳と思われる。
    • 夕食はカレーライスにしたが、大辛レトルトカレーは美味しかった。うるさい虫たちが沢山寄ってくることもなく、日が暮れるとほとんどいなくなったのは想定外である。それでも、夜の空気入れ替えのため車の窓の一つを半分ほど開け、防虫ネットを設置した。
    • ここは標高1280m、ずいぶん涼しい。昼間大規模林道を走る時24℃だったが、夜8時の気温は19.2℃。実に快適だ。夕食後しばらく外で過ごした後、車の中に入り、記録の整理や地図を眺めたりしている内眠くなったので、夏用シュラフを一重に開いて掛け布団として寝入った。
    • 夜10時頃目が覚めた。車から外に出、空を見上げると西の空に弦月が輝いていた。さらに数時間後、空に月はなく、代わりに星たちが輝きを増していて、北の空に北斗七星と北極星がはっきり見えた。焼酎のお湯割りを2・3杯飲み、翌朝6時過ぎまでぐっすり眠った。
  • 山犬切登山記録
    • 行程:トンネル登山口から往復、全行程5時間20分、実歩行7.8km/4時間5分、休憩1時間15分(小休憩時間は除く)
    • コース地図・時間


    • 【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20180719_山犬切.gdb
      【トラックグラフ】距離・標高


      泉五木トンネル登山口11:00→[急登、20分]→11:20登山口分岐→[20分]→11:40石楠山西峰→[20分]→12:00石楠山東峰(昼食)12:30→[30分]→13:00石灰岩帯(休憩)13:10→[急坂、15分]→13:25コケのピーク(休憩)13:30→[20分]→13:50山犬切14:10→[1時間15分]→15:25石楠山東峰15:35→[15分]→15:50石楠山西峰→[15分]→16:05登山口分岐→[15分]→16:20トンネル登山口

    • 登山状況
      • 登山口を11時スタート、いきなり鉄梯子のある急登、慎重にゆっくり登る。やがて植林帯になり、傾斜がほんの少し緩むが依然急坂。汗が噴き出したので、長袖シャツを脱ぎ、半袖Tシャツ1枚だけにする(下山するまでそのままだった)。尾根に近づくと道はトラバース気味になり、20分で尾根縦走路に飛び出した。地図帳ではこの上り15分だが、私の場合、地図帳の時間の1.5倍前後を予定する。
      • 尾根の分岐を左折、山犬切へ向かう。いくつかのピークを越えていくが、道は全体穏やかである。ブナの木立のもと脊梁尾根道を気持ちよく歩き、高塚山登山道分岐を過ぎ、石楠山西峰へ軽く上る。ここは休まず通過して、石楠山東峰まで進み、緑豊かなこの山頂で昼食・休憩。
      • 東峰から一旦南東へ下り、さらに鞍部から北東へゆるく上ると1433mのピークに至る。このピークは尾根を直進せず、道標にしたがって右にカーブし下る(下の画像No.014)。道はその先、なだらかな幅広い縦走路である。
      • しばらく快適に歩くと前方に石灰岩の岩くずが現れる。この一帯にはヤマシャクヤクが群生しており、その花の時期は見事だろうと思われる。
      • ここから、この日のコース一番・唯一の傾斜のきつい登りだ(登山口からの急登は別として)。とはいえ、距離は短いので全く苦にならない。また、登り切るとなだらかなピーク一面をコケが被い美しく、誠に心地よいので、コケの上に腰を下ろし一服した。この時、ひとりの男性登山者が山犬切の方から降りてきた。登山口駐車場にバイクを駐めている人だろう。この日山中で出会ったのは彼だけだ。このピークは無名だが、勝手に「コケのピーク」と呼ぶことにする。
      • コケのピークから緩やかに上り、ドリーネの脇を過ぎるとすぐ山犬切である。山頂は広々と開けた空間である。周囲にブナの大木やその他の木々が林立し、眺望は得られないが、気持ちがいい。ここで20分過ごした。この山頂では蝶類を多く見かけた。アゲハ、ヒョウモンチョウ、アサギマダラなど。
      • 登山口分岐から山犬切まで、上り・下りとも実歩行1時間45分だが、地図帳では上り1時間30分・下り1時間20分である。両者にそれほど時間の差がないのは、このコースが穏やかであるためと思われる。また、道に迷うような所もなく、安心して進むことができ、精神的負担がかからないというのもいい。眺望は乏しいが、素晴らしい脊梁尾根歩きを楽しめた。
  • アルバム
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    泉五木トンネル登山口駐車場
    トンネルの右脇から登る
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    距離は短いが極端な急登
    植林帯から登山口を見下ろす
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    20分で登山口分岐に飛び出す
    左折し、山犬切向かう
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    尾根の縦走路
     
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    脊梁の尾根道
    気持ちよく歩く
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    高塚山登山道分岐を通過
     
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    レスキューポイント表示と道標
    主要地点に設置されている
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    石楠山西峰
    ここは通過
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    脊梁によくある幅広い尾根
    このような尾根に鹿がよく現れる
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    穏やかに登る
     
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    石楠山東峰
    ここで昼食・休憩
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    東峰のレスキューポイント
     
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    真っ直ぐ延びたブナの大木
     
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    直進はダメ、右急カーブ
    これを見落とすと大変
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    石灰岩帯、ここから傾斜がきつくなる
    この辺り、ヤマシャクヤクが群生
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    コケに被われた美しいピ−ク
    コケの絨毯に腰を下ろして一服
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    ブナの老大木
    貫禄十分
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    バイケイソウの群落
    たくさん実を付けている
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    山犬切へ向かって
    緩やかに登る
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    山頂下のドリーネ
     
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    山犬切到着、展望はない
    しかし、広々して気持ちがいい
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    七遍巡りへの道
    しかし、今回はここまで
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    山頂にて
     
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    ブナの巨木が多い
     
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    ワラビにヒョウモンチョウ
     
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    リュックにアサギマダラ
     
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    どうもしみこんだ汗を吸っているようだ
    甘くはないはずだが……
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    縦走路から見えた北部の山並
    左手のピークは上福根山か
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    きれいなコケの玉
    至る所で見かける
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    素晴らしい縦走路
     
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    鹿の姿が見えた
     
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    木陰で一休み
     
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    鞍部の平坦な道
     
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    木の根の張ったゆるい上り
    傾斜は穏やか、危険ではない
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    道標
     
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    登山口分岐の先
    翌日、積岩山へ向かう道
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    植林帯を登山口へ下る
     
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    相当の傾斜だ
     
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    小石混じりのザレ場
    特に下りは慎重に、ゆっくり
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    登山口から振り返る
    鉄梯子のある上り始めの急坂
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    西日が傾く駐車場
    ここで車中泊
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    暮れなずむ脊梁の山々
     

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ball_magenta2.gif 第2日目 7月20日(金)積岩山登山、移動
  • 概要
    • 天候:晴のち小雨、登山口朝7時の気温 17.4℃、下山時(15時20分)の気温 22℃
    • 起床:6時30分
    • 朝食:7時10分
    • 積岩山登山:8時20分〜15時5分
    • 移動:トンネル登山口15:20⇒15:35白蔵峠(東屋にて軽食・休憩)16:00⇒[大規模林道]⇒林道起点⇒[県道48号、国道445号]⇒17:00人吉IC⇒[九州自動車道、福岡都市高速]⇒野芥ランプ⇒19:30頃自宅
  • 日誌
    • 6時30分起床、7時の気温17.4℃。朝食は簡単に棒ラーメンで済ませた。朝食を食べ終えて、炊事道具など片付けていると、1台の車がやってきた。熊本からの登山者のカップルで、積岩山に上るとのこと。
    • 前もってこの日のコース状況を各種サイトで調べ、アセビの「ヤブコギ状態」箇所の多いことが分かっていたので、前日とは異なり、全コース長袖シャツを着用する。登山準備を終えたのは二人と私ほぼ同じだったが、私の足は遅いので、二人に先にスタートしてもらった。
    • 私の目的地は地図帳の「積岩山」(地元では岩茸山と呼ばれ、山頂標識にもそう表示されている)であるが、二人は国土地理院地図の「積岩山」。この山は岩茸山(地図帳の積岩山)からさらに進み、岩茸越の先にある。そのため、私が岩茸山=積岩山に着くまで、戻ってくる彼らとは出会わなかった。
    • 下山中、鷹巣山から下りた辺りで、小雨が降り出したためレインスーツを身に着けていると、二人が後ろから現れ、追い越していった。登山口に戻った時、二人はまだ駐車場で帰り支度中だった。彼らは私より先に駐車場を去って行った。この時の気温22℃。小雨が降ったためであろう、幾分低めだった。
    • 小雨は止んだが、まだ霧雨が止まない。小腹が空いたので軽く食事をしたいが、駐車場では味気ない。そこで、手早く登山装具を片付け、白蔵峠の東屋まで行くことにした。東屋で洗顔、着替え、軽食を摂り、やっと寛いだ。
    • その後、大規模林道をその終点(上の地図では「起点」)まで全ルート走り、国道445号を通って人吉IC経由で福岡に戻った。大規模林道走行中空は晴れ、気温もぐんぐん高くなった。この日の福岡の最高気温は38℃あまり、帰り着いた時点でも暑苦しかった。
  • 積岩山登山記録
    • 行程:トンネル登山口から往復、全行程6時間45分、実歩行9.6km/5時間10分、休憩等1時間35分
    • コース地図・時間


    • 【トラックデータ】カシミール3D GDBファイル:20180720_積岩山.gdb
      【トラックグラフ】距離・標高


      トンネル登山口08:20→[20分]→08:40登山口分岐→[35分]→09:15鷹巣山前の鞍部で休憩09:25→[20分]→09:45鷹巣山→[15分]→10:00鷹巣山を下った鞍部で休憩10:10→[30分]→10:40蕨野山手前で休憩10:50→[10]→11:00蕨野山11:05→[20分]→11:25積岩山(岩茸山)11:40→[40分]→12:20蕨野山と鷹巣山中間地点で昼食・休憩12:50→[道間違い、20分]→13:10正規ルート戻り→[15分]→13:25鷹巣山手前、上りの時と同じ地点で休憩13:35→[14:00鷹巣山通過、1時間]→14:35登山口分岐手前で休憩14:40→[10分]→14:50登山口分岐→[15分]→15:05トンネル登山口

    • 登山状況
      • 登山口から縦走路分岐までは前日と同じく20分。ここから積岩山(岩茸山)まで、コース全体尾根の道である。しかし、前日歩いた山犬切までのコースとは様相がずいぶん異なる。まず、鷹巣山、蕨野山の二つのピークの上り下りがかなりきつい、第二に、登山道にアセビが生い茂り、かき分けたり、くぐったりしながら進まなければならない箇所がいくつもありしんどい(特に鷹巣山前後の上り下りがやっかいだ)、第三に、稜線の道の踏分が不鮮明で、ピンクや赤のリボンとテープの目印があるものの道迷いをしがちである(実際、戻りの昼食を摂ったあと道を間違えた)。そのため、前日のコースと比べ難コースと言えるかも知れないが、その分より深い脊梁の尾根を歩くという雰囲気である。
      • 山行2日目ということもあり、ほぼ30分毎に適当なピークや鞍部で5〜10分の休憩を取りながら、ゆっくり歩いた。ピークからの大展望もいいが、幅広い尾根鞍部での休憩は脊梁の深い森の中、気分が落ち着く。
      • アセビの生い茂る道を上り鷹巣山に着くと、山頂は狭く休憩する気が失せ、すぐ先へ進んだ。山頂からしばらく、下りの道もアセビに被われ、倒木が道を塞ぐ箇所も多く難儀だ。鷹巣山の上り下りで疲れたので、先の鞍部で休憩した。
      • その先、道が右へ急カーブ地点への軽い上りは踏分不鮮明、目印も分かりづらく注意を要する。実際、下山中このカーブ地点で昼食休憩をしたが、その後道間違いをした。
      • 蕨野山で小休憩後、積岩山へ向かう。蕨野山周辺は一面ワラビが群生しているが、このワラビが食べられるのか否か不明。積岩山まで大した起伏もなく歩きは快適だ。
      • 11時25分、積岩山の広場到着。鷹巣山、蕨野山の山頂に「泉・五家荘登山道整備プロジェクト」の立派な山頂標識が設置してあるが、ここにもあった。ただ、その標識ではこのピークは「岩茸山(いわなばやま)」であり、これは地元での名である(「積岩山」と書かれた別の標識が木の枝にぶら下げられていた)。「積岩山」というのは九州百名山地図帳掲載の名称でもあり、そのためここを今回の目的地点とした。国土地理院の「積岩山」はさらにこの西、岩茸越の先にある。
      • 山頂で15分の休憩後、下山開始。来た道を忠実に戻るのだが、上で触れたように、急カーブ地点で昼食後道間違いをしてしまった。下り進行方向左・北東へカーブすべき道を間違え、南へ進んだ。すぐGPSを見て間違いに気づき、引き返し、少し迂回して正規ルートに出た。
      • 正午頃から空に雲が広がり始め、天候悪化の気配があった。鷹巣山を下り始める頃、ガスが出始め、霧雨も降り出した。小雨模様になったのでレインスーツ上下を身に着けた。しかし、本降りになることなく、無事登山口に下りた。ただ、小雨は山の中だけのことで、大規模林道を走る内、空はすっかり晴れ渡った。
  • アルバム
  • :各画像をクリックすれば大きな画像になります。各ブラウザの「戻る」ボタンでこのページへ。)

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    朝日が射す駐車場
    車が一台到着した
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    積岩山に登るカップルさん
    先に出発してもらった
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    短い急登の最後
    ゆるい坂道ひと登りで分岐だ
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    積岩山への縦走路
    道標、鷹巣山・わらび野山・積岩山へ
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    こちらも、いかにも脊梁の尾根道
    朝日を浴びて美しい
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    倒木の茸
     
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    これから歩く稜線を見渡す
     
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    鷹巣山への途中
    アセビが生い茂り歩きにくい
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    鷹巣山上りの手前
    アセビの切れたところで休憩
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    上りの道から南方面の眺望
    こちらも脊梁の山々が広がり重なる
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    山頂まで5分
    ここまでアセビをかき分け上ってきた
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    山頂までアセビの背丈が高くなる
    くぐり抜けるようにして上る
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    狭い山頂到着
     
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    泉・五家荘登山道整備
    プロジェクトの山頂標識
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    ここから倒木が多くなる
    縦走路を塞ぐ場合迂回する
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    平坦、快適な道
    歩くのが楽しい
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    ブナの巨木
    立派だ
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    南側の眺望
    大規模林道らしき道が明確だ
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    蕨野山到着
    ここにもプロジェクトの山頂標識
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    ワラビの群落の中を進む
    積岩山まで穏やかな道だ
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    岩茸山(いわなばやま)到着
    九州百名山地図帳では「積岩山」
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    「積岩山」示す山頂標識もあった
    今回はここまで
     
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    山頂にて記念写真
    国土地理院地図の「積岩山」は
    さらに進み、岩茸越の先である
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    下山中、鷹巣山から下ると天候悪化
    ガスと霧雨、やがて小雨交じりになった
    レインスーツを身に着けた
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    登山口駐車場に降りる急坂
    濡れているのでより慎重に下りた
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    戻りの大規模林道
    落石現場のひとつ
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    白蔵峠東屋で休憩、軽食
    その後大規模林道起点まで走り、帰福

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