山行記録

宝満山

―2014年10月3日(金)〜4日(土)―

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ball_magenta2.gif 山行概要
  • 山名・ポイント(読み方、標高):宝満山(ほうまんざん、829m)
  • 県名/山地・山群・地域など:福岡県/三郡山地
  • 山行期日:2014年9月3日(金)〜4日(土)
  • 山行形態:キャンプセンター1泊2日、単独(ただし、下山は4人グループ)
  • 日程
    • 移動:自宅から都市高速を利用、水城ランプで降りて一般道、内山林道終点(二合目、一の鳥居)まで。
    • 宝満山登山
      第1日目(10月3日(金)):二合目(一の鳥居)からキャンプ場(宝満山往復)、11時00分〜15時10分(キャンプセンター泊)
      第2日目(10月4日(土)):キャンプセンターから羅漢道経由二合目(一の鳥居)まで、8時45分〜12時20分
    • 移動:往路と同じ、途中、ホテルグランディア「みかさの湯」。
  • 備考
    • 山小屋泊訓練のため宝満山に登ることにした。頂上下、座主坊跡に整備されたキャンプ場があり、キャンプセンター棟に泊まることができる。一度泊まってみたかった。
    • 今まで、専ら竈門神社駐車場から登ったのだが、途中何度か林道を横切ったり、歩いたりする。この「内山林道」の状況確認も今回山行の目的の一つで、林道終点まで車を走らせた。その終点が「二合目、一の鳥居」であることは分かっていたが、竈門神社から終点までの間、林道からいくつかの登山道入口や駐車地を確認することができた。
    • 二合目・一の鳥居からスタート。約12kgのリュックを背負って、あの正面道を登る。中宮跡先の分岐からは女道をキャンプ場まで歩くことにした。
    • この登りがきついことは覚悟していたので、ごくゆっくりと、かつ大小の休憩を取りながら、足腰に負担のかからないように心がけた。平日(金曜日)でも宝満山登山者は多い。この登り、ほとんど先に行ってもらった。キャンプ場に着くまでいつもの倍以上の時間がかかったが、キャンプセンター泊まりなので、気分は余裕があり、楽しめた。ただ、汗はたっぷり。
    • キャンプセンター泊は初めてだったが、その整備のよさ、水場の近さ、バイオトイレなどなど、実に快適。ここはかつての座主坊跡、何となく心が落ち着く場である。一度孫たちと泊まってみたいと思った。
    • 宝満山山頂には3回登った。センター到着・休憩後、夕日と落陽、翌朝の日の出。センター泊ならではの体験であろう。
    • この日、センター泊は他に若い男性一人(篠栗駅からの縦走!)、キャンプ場にテント一張り。
    • 2日目、下山は4人連れになった。センターのバルコニーで朝食、隣のベンチのセンター泊男性と山登りの話し。そこに二人の若い女性。何でも、宝満山頂で日の出を見るため、竈門神社を発ち(そこまで自転車!)、真っ暗闇の道を登ってきたとのこと。彼女らに下山ルートとして羅漢道を勧めたものの、その装備や登山経験からこのルートを二人だけで降りるのは危険であると思い、案内することにした。男性も同行してくれるということで、急遽4人パーティになった次第。
    • 羅漢道は登ったことはあったが、下りは初めて、しかも登山初心者らしい二人を案内する緊張感もあり、よき体験であった。明るい正面道に飛び出した時、彼女らはバンザイ、私は安堵、ほっとした。中宮跡で大休憩、お茶、コーヒーなど。
    • その後、正面道を慎重に二合目・一の鳥居まで降った。羅漢道で会う人はいなかったが、土曜日、天気は上々、正面道では沢山の登山者、中には幼い子供連れと挨拶を交わした。


ball_magenta2.gif 宝満山登山記録 ―第1日目:10月3日(金)―
  • 概要
    • 天候:晴
    • 行程:内山林道終点(二合目、一の鳥居)から正面道、女道経由キャンプ場まで(キャンプ場から宝満山往復)、全行程4時間10分、実歩行2時間45分(小休憩込み)
  • コース地図・時間(注:コース地図は第1日目の登り、第2日目の降り全図。)


  • 二合目(一の鳥居)11:00→[大小休憩込み、1:30]→12:30「閼伽の井跡」休憩所(昼食)13:00→[55]→13:55キャンプセンター(休憩、水汲み)14:30→[10]→14:40宝満山15:00→[10]→15:10キャンプセンター

  • 備考と画像
  • ■ 二合目(一の鳥居)スタートからキャンプ場まで
    【備考】
    • 駐車した内山林道終点広場(二合目)で登山準備、ストレッチ後スタート。石段をゆっくり登る。大きな「一の鳥居」を過ぎ、汗びっしょりになって水場に到着、休憩。ここまで、多くの人たちが追い抜いていった。
    • その先の正面道も石段が続く。一歩一歩、肩の荷の衝撃を受けないように登る。あの「百段がんぎ」を登り切ったところにある「閼伽(あか)の井」休憩所で昼食とした。
    • そのすぐ上の中宮跡から先は道が平坦、女道もしばらくは緩やかで、これまでの石段登りに比べれば楽である。分岐の水場で小休憩。ここからキャンプ場まで再び石段急坂。
    • ずいぶん時間をかけてキャンプ場に着いた。午後2時前。時間が少し遅いせいか、予想に反しキャンプ場には誰一人いない。辺りは静まりかえっていた。
    【画像】
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    スタート地点、二合目
    下の広場
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    すぐ「一の鳥居」
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    きれいな石段
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    水場の休憩所
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    百段がんぎ
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    登り詰め
    閼伽の井、休憩・昼食
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    中宮跡
    開けて陽当たりがよい
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    ゲンノショウコ
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    ちょとした花園
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    分岐、左:羅漢道
    中央:男道
    右:女道へ
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    女道はやさしい
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    分岐、水場
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    ここの水は飲める
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    急登開始
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    石段を登る
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    キャンプ場到着
    しんどかった

    ■ キャンプセンターと宝満山山頂
    【備考】
    • 空は晴れ渡り、キャンプ場には陽が降り注いでいた。キャンプセンターに入り、入口近くの板張りの一角に座卓を広げ、荷を降ろして一息つく。ここは1泊500円。管理人さんはいないので、指示通り500円を設置された「ボックス」に入れる。
    • 何はともあれ、まずは水汲み。トイレそばを通り抜け水場まで3〜4分。
    • 30分ほど休憩後、ペットボトル1本だけ持って宝満山頂へ往復。いずれも岩場の近道を避け、山頂岩峰基部北側をトラバースする道を選んだ。この時間の山頂は静かなもので、数人の登山客だけ。夕日を期待してまた来ることにし、キャンプ場に戻った。
    • 時間はたっぷりあるので、センターのバルコニーでコーヒーをいれ、一休み。キャンプ場に咲く野菊やツリフネソウなどの写真も撮った。その後、センター内で寝具や夕食の準備をしていると、もう一人若い男性がセンターにやってきた。彼は篠栗から、若杉山、砥石山、三郡山と縦走してきたとのこと。今夜ここに泊まるのは二人きりである。
    • 夕暮れが近づき、再度山頂へ。今度は岩場の近道。前に比べ、整備されたようで登りやすかった。降りもこの道。
    • 上空は雲一つなく晴れ、半月が南の空に浮かんでいる。しかし、西の地平近くには厚い雲が横たわり、残念ながら真の日没と夕日を見ることはできなかった。ただ、山頂のススキと半月が印象的。
    【画像】
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    キャンプ場全景
    ひっそりしている
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    左:キャンプセンター
    右:バイオトイレ
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    センター入口
    左上に温度計、20℃
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    センター内部
    非常にきれい
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    管理人受付窓口
    この日は平日、無人
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    料金表
    ズルしないように!
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    トイレの側を通って
    水汲みに行く
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    3〜4分で水場
    非常に立派
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    山頂へトラバースの道
    この岸壁沿いは危険
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    その下の道が安全
    羅漢道へ分岐がある
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    山頂への梯子
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    山頂到着
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    山頂にて
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    仏頂山と
    その下のキャンプ場
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    三郡山地の眺め
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    キャンプセンターに戻り
    コーヒータイム
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    エンマコガネ
    触ったらひっくり返って
    死んだふり
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    やがてもがいて
    起き上がり
    慌てて飛び去った
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    キャンプ場付近の花
    ミゾソバ
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    ススキ
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    野菊
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    ツリフネソウ
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    再び山頂へ
    夕暮れの三郡山地
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    宝満に
     弦月手招く
      ススキかな
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    西の彼方
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    陽が
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    沈む

ball_magenta2.gif 宝満山登山記録 ―第2日目:10月4日(土)―
  • 概要
    • 天候:晴
    • 行程:キャンプセンターから羅漢道・正面道経由、二合目(一の鳥居)まで、全行程3時間35分、実歩行2時間40分(小休憩込み)
  • コース時間(注:コース地図は第1日目コース地図参照。)


  • キャンプセンター08:45→[羅漢道、小休憩込み、40]→09:25展望岩19:45→[1:00]→10:45中宮跡休憩所11:10→[40]→11:50休堂跡休憩所(水場)12:00→[20]→12:20二合目(一の鳥居)

  • 備考
    • 台風が近づいているせいか前日夜は風が強かった。しかし、深夜目覚めて外に出てみると、空はよく晴れ、半月が沈んだ天空に星が輝いていた。早朝、三度宝満山頂。しかし、東の地平にはやはり厚い雲があり、きれいな夜明けというわけにはいかなかった。
    • 下りは4人連れになった。羅漢道を降る。この日は土曜日で大勢の登山者が登ってきていたが、羅漢道では誰一人出会わなかった。多くの登山客は、大部分が男道か女道ルートを選ぶようだ。これらのルートに比べ、羅漢道は確かに距離も長いし、宝満山塊岩峰の北側基部を迂回しアップダウンもきつい、苔むした岩の道で幾分危険を伴うなどのため敬遠されがちなのだろう。しかし、遺跡や石仏、変化に富んだ山道、展望岩などがあり、私自身は面白い道であると思っている(だからこそ、二人のお嬢さんたちにもこの下りを勧めた)。
    • これまた時間をかけて羅漢道を降りた。キャンプセンターから中宮跡まで1時間40分。ここで30分近く休憩、お茶・コーヒーを飲んだり、お菓子などを味わった。沢山の登山客が通り過ぎていく。お嬢さんたちはある種の達成感を覚えているような様子であった。
    • その先、正面道をゆっくり降り、二合目・一の鳥居到着、下山終了。
  • 画像
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    早朝、雲が南へ走る
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    山頂の夜明け
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    朝日を浴びる三郡山地
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    四王寺山に
    三郡稜線の影
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    山頂への岩場
    整備されたようだ
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    早朝のキャンプ場
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    二入のお嬢さんと
    センター泊の若い男性
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    4人連れで
    羅漢道を降る
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    展望岩にて大休憩
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    彼方に立花山
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    展望岩の二人
    大喜び
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    宝満山岩峰を見上げる
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    ある石仏の前で
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    下りなのに
    「登る〜!」とのこと
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    苔むした岩
    スリル満点(でしょう)
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    ある岩屋にて
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    満願成就のお祈り
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    正面道に出た!
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    やった〜!
    思わずバンザイ!
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    一の鳥居
    事故なく無事下山
    お疲れ様でした

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Created: October 04, 2014
Updated: November 07, 2014