修理

大正ロマン

ベッドサイドランプ(一対)

2019年4月

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© 2019 Kengo Tachibana
Updated: April 03, 2019
Last modified: April 04, 2019


はじめに
  • ずいぶん前から、修理をしなければならない破損した三つのランプシェードがあった。いずれもステンドグラスの練習を始めた年に作成したもので、9面体スタンド"Floral belle"(2000年9月)、一対のベッドサイドランプ「大正ロマン」(2000年11月、12月)、2灯グーズネックランプ「セピアの二人」(2000年12月)である。
  • 今年3月末、依頼されていたパネル「月夜」の作成が終わったので、改元される新元号「令和」の決定した4月1日(月)と翌日の2日にかけて、まずベッドサイドランプを修理した。
  • 修理箇所はベージュの大きなメイン・ピース3枚である。その素材はランバーツ社(Glashuette Lamberts、ドイツ・バイエルン州、バルトザッセンにあるガラスメーカー)のガラス(オパック)で、その透過光は柔らかく非常に気に入って、これを用いて色々な形式のランプシェードを作成した。幸い、手元に10年以上前購入していた同じ型番(Lamberts ALUJ185)のガラス元板があったのでよかった。修理の場合、もとのガラスがないと、非常に困ることがある。
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ランプ一対の破損状況
  • 一対4面ベッドサイドランプの一つの1面と、もう一つのランプの相対する2面が破損している。これを修復する。

  • 左:この面、右メインピース破損、右:この面左と向かいの面左のメインピース破損  

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修理工程
  • 破損部ガラス取り外し
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  • 洗剤と温水で洗浄
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  • 破損部ガラスピース作成
  • 左:元板1/2に型紙で3枚のピースの図面を描く、右:ピース部分をカット
     

    左:三つのピース部分をカット、右:各ピースの余計な部分を、可能な限りカッターとワニ口で割り取る
    (その後、グロ−ジングで細部をかみ切り、最後にピースをシェードに合わせてルーターで整えるが、この画像は省略。)
     

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修復終了
  • 修復、洗浄後のランプシェード
  • 右の画像、修復したのは左のシェードの右のメインピ−スと右のシェードの左のメインピース。取り替えた両ピースとも隣のメインピースのガラスと異なる元板から切り取った。そのため、よく見ると左右のピースにかすかに違いがあるように見えるが、その違いはほとんど気付かない程度である。さらに、明かりを灯すと全く違和感はなくなる。

     

  • ランプベースに設置して

  • 左:明かりなし、右:明かりを灯して
     

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