kenta Stained Glass

kenta ステンドグラス

2005年作成メモ

−2005.01.01 〜 2005.12.31.−

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目次




redball.gif No.0503 ランプシェード「アンダルシア」(2005.05.)


    10段+裾1段、32面体、360ピース。

    メインのガラスのブルー、裾の濃いグレーと小さな8個のオレンジのピース、全体半球のシンプルなデザイン、これらの組み合わせは、南スペインアンダルシア地方のイメージから生まれたものです。その地方までは行けませんでしたが、もう30年ほど前マドリッド、トレド、アランフェスなどを訪れたことがあり、その経験から勝手に南スペインを思い浮かべました。

    専用のモールドは用いず、壊れた市販の蛍光灯用に付いていた半球プラスチック製カサを利用しました。

    以下の画像でお分かりのように、ベースが重厚で上等です。これは末積先生のところにあった(押し入れの中に置いてありました。)のを見つけて、無理矢理(のごとく)入手しました。これはこの大型半球シェードとよく合っていると思っています。

    blue.gif 画像

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    (部分)

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redball.gif No.0504 パネル「ポパイのパパ −歌川国芳の戯画による−」(2005.06.)

    この幕末の特異な浮世絵師の一連の寄せ絵(または嵌め絵)に若いときから興味を持っていました。それはヨーロッパにおける「グロテスクなもの」への関心につながっています。それは、国芳と関連づければ、例えば16世紀プラハで活躍したジュゼッペ・アルチンボルドのこれまた特異な奇想の寄せ絵群を面白いと感じる、ということです。

    以前から国芳のこの浮世絵をステンドグラスでパネルとして作ってみたいと思っていました。ただ、浮世絵独特の線の面白さを生かすためのテクニックの開発が大変なので伸ばし伸ばしにしていました。しかし、やってみないことには工夫も生まれません。今回の作製では、ガラス用絵の具「ヴィトレイル」を大いに使用しました。今詳しくその「技法」をここで述べるゆとりはありませんが、いろいろと勉強にはなりました。もちろん、多くの失敗の経験も含めてのことですが。

    blue.gif 画像

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    部分:着物
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    部分:頭部
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    部分:頭上部
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    部分:顔
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    部分:後頭部
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    背後のライトを消して
    フラッシュ撮影
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    パネルの裏側


    ところで、上記の二人の「芸術家」について少し紹介しておきます。

    歌川国芳
    寛政9年〜文久元年(1797〜1861)、歌川豊国門下、画号は一勇齋、採方舎、朝桜楼、雪谷、仙真など。文化末年から役者絵・挿絵などを描き始めるが人気が出ず、文政末年より描き始めた「水滸伝豪傑錦絵シリーズ」で人気が急騰し、以後「武者絵の国芳」として評判を得る。天保期になると洋風風景画にも手を染め、近代的な写実眼によって描いた作品群もふくめ、特に1950年代から評価が高まった。
    このパネル制作のもとにした作品は、戯画(はめ絵、寄せ絵)「人をばかにした人だ」、大判錦絵、制作年:嘉永1〜4年(1848〜51)頃、版元:大和屋久兵衛、寸法(縦×横):37.0 x 25.5cm。下の画像(中央部)を拡大して見てください。

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    ジュゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo)
    1527年〜1593年07月11日、イタリア、ミラノ出身の画家。動物、植物、書物などの事物などを組み合わせ、全体としては人物肖像などの別のテーマを描く二重イメージのグロテスクな画法を駆使する特異な芸術家。1562年神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世に招聘され、プラハの宮廷画家となる。その作品は20世紀の現代美術、特にシュルレアリスムの画家たちにも影響を与えた。興味のある方は以下のサイトの当該ページを開いてその作風を鑑賞してください。

    The Web Gallery of Art , ARCIMBOLDO, Giuseppe,Italian painter (b. ca. 1530, Milano, d. 1593, Milano):http://www.wga.hu/frames-e.html?/html/a/arcimbol/

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redball.gif No.0505 三灯ランプ「小さな月のワルツ」(2005.08.)

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redball.gif No.0506 ナイトランプ(常夜灯)「ほたる」(2005.09.)

    この作品はこの段階で一応の完成としましたが、細かな変更が考えられますので、もう少し検討し、最終的な作品(もしくは製品)としてご紹介するつもりです。

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Copyright (c) 2005 Kengo Tachibana
Created: May 30, 2005
Updated: January 23, 2012